JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

6石ラジオ+直列キャパシタ

2012年09月17日 | ラジオ工作


 単3電池2本を使う6石ラジオキット。3Vで作動し、スピーカーを鳴らします。電池を複数使うラジオは敬遠していたのですが、二重層キャパシタで作動させ、ソーラーパネルで充電する、という方法で、はたして使えるのか?試してみました。
 

 まずはラジオ作り。いつもお世話になっているラジオ少年通販の6TR-STDというキットです。トランジスタ6個、スーパーヘテロダイン方式を採用、高感度、安定した受信ができる、とのこと。


部品一式と回路図


 これまで作ったキットに比べ、部品点数が数倍多く、しかも中国語(回路図)と日本語の簡単な説明しかありません。付属の専用ケースは使わず、今回もバラック風に組み立てます。プリント基板と回路図をにらめっこしながら、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、IFT、トランス、と間違わないように慎重に取付け、順次はんだ付け。バーアンテナは位置を変え、バリコンは基板から離して、操作しやすいように金具に取り付けました。これで基板は完成。注意すべき点は日本語説明書に書かれてあり、プリント通りに部品を取り付ければ、特に難解なところはありません。スピーカーは、秋月電子の直径8cmを使ってみました。


基盤完成


 基板の状態のまま、エネループ2本をつないで、スイッチを入れてみると・・・、赤いLEDが点灯、NHK仙台第一が元気よく聞こえてきました。NHK第二も。東北放送は、バリコンのトリマーを回して、ぎりぎり上限のところで、聞こえるようになりました。IFTは調整済みのため、いじらないように、と書いてあります。調整が必須と思っていたスーパー方式ですが、特段何もなく完了。さすが、感度も分離も良好です。家中どこでも受信可。ストレートラジオに比べ、信号のピークが鋭く、切れがあります。

 あとは、木台にスピーカー、ポリバリコン、基板、キャパシタを配置し、それぞれ配線して完成。


今回も木台の上にバラック風に

ボリューム兼スイッチつまみ




 さて、電源である二重層キャパシタ。前回も書いた通り、仕様は2.5V、50F。このままでは3Vに足らないということで、2個直列にしてみました。実際の電圧は3.1V前後。






 ソーラーパネルで充電して、無くなったらまた充電、スピーカーラジオで実用に耐えられるのか?さっそく接続してみると・・・。始めのうちは、エネループの時と変わらず、きれいに聞こえるのですが、しばらくすると、ノイズが多くなり、聞きにくくなってしまいます。電圧を測ると2.0V程に低下。その後も、電圧が徐々に下がって、音声が聞き取れなくなってしまいました。ラジオの消費電力に対し、キャパシタが非力で追い付かない状態。容量50F。荷が重すぎたようです。常時、ソーラーパネルを接続し、かつ、3V前後の電圧を保持する必要があり、1IC+1TRラジオのようなわけにはいきません。とりあえず、エネループとの併用とするか、まあ、気長に改善を図りたいと思います。








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