先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ウラン採掘・原発…世界の核被害訴え 広島でフォーラム

2015-11-26 | 先住民族関連
朝日新聞 2015年11月20日11時56分
池上桃子、大隈崇

米国で核被害を訴えるペトゥーチ・ギルバートさん=本人提供
 原爆、核実験、ウラン採掘、原発事故……。「核」の被害を受けたと訴える人たちが21日、被爆地・広島に集う。「人類にとって核は必要なのか」。放射線の恐怖や不安と向き合ってきた体験を共有し、ともに考え、廃絶への道筋を探る国際ネットワークづくりをめざす。
■米の先住民族「危険性伝えたい」
 「水、空気、土地が汚され、多くの住民ががんを発症しました。ウラン鉱山の管理者は出て行けるが、そこで暮らす私たちは放射線の被害を避けられませんでした」。米ニューメキシコ州の先住民族「アコマ・プエブロ」のペトゥーチ・ギルバートさん(71)は、21日からの集いを前にこう明かす。
 米国南部のニューメキシコ州は初めて原爆が開発された地で、ギルバートさんら先住民族が暮らす地域の周囲では半世紀にわたってウランが採掘されてきた。1万年以上前から祖先が住んできた故郷がウラン産業によって汚染されたとギルバートさんは思うが、関連性を米政府に認めさせるのは容易ではないという。
 州内には、今も核の研究施設がある。「核兵器を持ち、原子力で経済が支えられている現状で本当にいいのか。広島では、ウラン産業が地域を汚していく危険性を伝えたい」。ギルバートさんは力を込める。
 ウランの採掘をめぐっては、インドからフォトジャーナリストのアシッシ・ビルリーさん(24)も参加する。肺がんで死亡した祖父母がいたジャドゥゴダの小さな村には、ウラン鉱山があった。「ウラン採掘の被害者」を撮り続ける一人として、被害の現状を報告するつもりだ。
 米国で核実験が繰り返されたネバダ州の隣のユタ州からは、メアリー・ディクソンさん(60)が広島に来る。がんを患ったディクソンさんは自らの体験を盛り込んだエッセーや創作劇で被害を訴えてきた。「世界中から集まる人たちと話し合い、平和のために共に何ができるかを考えたい」
残り:1178文字/全文:1957文字
http://www.asahi.com/articles/ASHC6466HHC6PTIL00D.html
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生物多様性条約についての国... | トップ | ■ 登別の銀のしずく記念館5... »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事