先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

藤戸竹喜の世界展 夏休み機に来場を 白老・国立民族博物館

2024-08-10 | アイヌ民族関連

栗山麻衣 会員限定記事

北海道新聞2024年8月9日 9:22

<ラッコ、潜る>(部分)1993年、個人蔵、露口啓二撮影

 アイヌ民族の木彫家、藤戸竹喜さん(1934~2018年)の創作活動を振り返る「生誕90年記念 藤戸竹喜の世界展」(北海道新聞社など主催)が国立アイヌ民族博物館(胆振管内白老町)で開催されている。25日までで、中学生以下は無料。同館は「夏休みを機に来場を」と呼び掛ける。

 会場には、アイヌ民族の長老を等身大で表現した「イランカラプテ像」や・・・・

 19日は休館。観覧料(ウポポイ入場料含む)は一般1500円(1200円)、高校生800円(640円)。かっこ内は20人以上の団体料金となっている。9月14日~11月17日まで道立旭川美術館に巡回する。

 ◆「イランカラプテ」のプは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1049180/


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「世界の先住民の国際デー」人権啓発活動推進へ、日テレお天気キャラクター「ゆきポ」が法務省訪問

2024-08-10 | アイヌ民族関連

日テレ 2024年8月9日 17:05

8月9日は「世界の先住民の国際デー」です。日本テレビのお天気キャラクター、「ゆきポ」が人権啓発活動を推進していくため法務省を訪れました。
アイヌ文様がポイントの日本テレビお天気キャラクターで、そらジローの仲間「ゆきポ」。
国連が定めた「世界の先住民の国際デー」の9日、東京・霞が関の法務省を訪れ、人権擁護局の杉浦局長と面会しました。
杉浦局長「法務省では、『アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう』を合言葉に、人権擁護活動を行っているんだよ。一緒にがんばっていこうね!」
法務省は、「アイヌ民族」に関する動画をインターネット上で公開し、偏見・差別を解消して、理解と認識を深めるよう様々な人権擁護活動を実施しています。
「インターネット上にもアイヌに対する偏見や差別が存在します。それをなくしていくためには正確な情報を共有して、お互いが学び合う姿勢が大切だと思います。」
法務省は、人権問題を身近な問題と捉えてほしいとしています。

https://news.ntv.co.jp/category/society/f8a2bd7d81994612bcc51b67ddddda0c


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リブマックスリゾート ウポポイ白老温泉が2024年8月14日(水)OPEN

2024-08-10 | アイヌ民族関連

旅行新聞 2024.08.09

株式会社リブ・マックス

~アイヌの文化と自然が誘う、白老町への癒やしの旅~

全国に167店舗のホテルを展開する株式会社リブ・マックス(本社:東京都港区、代表取締役:有山 憲)は、2024年8月9日(金)に「リブマックスリゾートウポポイ白老温泉」をオープンします。

白老町は、北海道の豊かな自然と深い歴史が融合する魅力的な町です。

アイヌ文化の中心地として、ウポポイ(民族共生象徴空間)では伝統文化や工芸を体験できます。

自然にあふれたのどかな街『白老』

ポロト湖や倶多楽湖の美しい風景や、インクラの滝の壮大な自然も見逃せません。

さらに、新鮮な海産物を楽しめる港町としての魅力もあり、訪れる人々に多彩な楽しみを提供します。

白老町は、自然、文化、温泉が調和する特別な場所です。

北海道3大和牛『白老牛』

「北海道洞爺湖サミット」で各国首脳から高い評価を受けた最高級の黒毛和牛「白老牛」を、夕食ビュッフェでバラ焼きにてご堪能いただけます。

その他にも道産食材をふんだんに使用した自慢の料理をご用意しています。

【メニュー一例】

白老牛リブロース/ジンギスカン/北海道ほっけフライ/北あかり/ザンギ/お造り/いくら/エッグベネディクト/十勝産じゃがいものバター焼き等々

通に愛される温泉郷『白老温泉』

白老温泉には、世界的にも珍しい植物性の「モール温泉」が湧出しています。

保湿成分が高く、天然の化粧水といわれるモール温泉は、美肌効果があり心身の疲れを癒します。

大浴場には露天風呂「ひのきの湯」、バイブラ、寝湯、ロウリュウサウナ、ミストサウナなど多彩な温泉設備を完備しています。

リブマックスリゾート ウポポイ白老温泉

https://www.livemax-resort.com/hokkaido/shiraoionsen/

所在地:〒059-0904 北海道白老郡白老町東町4-6-1

連絡先:TEL:0144-82-5335/FAX:0144-82-5336

▽リブマックス ホテルズ&リゾーツについて

リブマックス ホテルズ&リゾーツは全国167店舗を展開中の日本最大級の直営型ホテルブランドです。

【リブマックスリゾート】 全国25棟

「リゾートをもっと身近に」をテーマに気兼ねなくご利用いただけるリゾートホテルを目指し、天然温泉を利用した客室露天風呂&スパやビュッフェ形式のお食事など様々なニーズにお応えしてまいります。

公式HP:https://www.livemax-resort.com/

公式インスタグラム:@livemax_resorts

【ご予約について】

ホテルリブマックス公式HP:https://www.hotel-livemax.com/

リブマックスリゾート公式HP:https://www.livemax-resort.com/

公式アプリ:AppStore、GooglePlayから「ホテルリブマックス」で検索

【お問合せについて】

お問合せフォーム:https://www.hotel-livemax.com/contact/

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ

https://www.ryoko-net.co.jp/pr/detail.php?guid=c74831_r39


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[フォトレポート]令和6年度「沙流川ダムフェスタ」を開催しました!

2024-08-10 | アイヌ民族関連

かわたびほっかいどう 2024.08.09

7月27日(土)、二風谷ダム・平取ダムで「沙流川ダムフェスタ」が開催されました。

このイベントは、森林やダム等の重要性について理解していただくことを目的とした「森と湖に親しむ旬間」にあわせて行われました。

◆二風谷ダム
二風谷ダムでは、普段は入ることができない監査廊やゲート室を見ることができる「ダム見学」、ダム湖に流れ着いた流木を使ってペン立て、スマホスタンドなどを作る「流木工作体験」と、北海道森林管理局 日高北部森林管理署の樹木紹介イラストパネルや、まるで森林の中に迷い込んだようなリアルな風景が見られるVRゴーグルを使用した「森林整備事業紹介」が行われました。

◆平取ダム
平取ダムでは、普段入る事の出来ないダム下流からの大展望と監査廊やゲート室を見る事が出来る「ダム見学」と、平取町アイヌ文化保全対策室協力の下、アイヌ文化と沙流川ダム事業の関わりを学ぶことができる「ノカピライウォㇿ・ビジターセンター見学」が行われました。

参加者からは、「ダムと自然について多く学べた」、「普段は入れない監査廊やゲート室を見ることができ興奮した」などの声が聞かれ、沙流川流域のダム事業について深く知って頂けたイベントとなりました。

◆二風谷ダム展示室リニューアルオープン
ダムフェスタの開催とあわせて、「二風谷ダム展示室」をリニューアルオープンしました。沙流川の自然や二風谷ダムと平取ダムの役割に関するパネル、沙流川流域のアイヌ文化保全の取組みを映像やタッチパネルで紹介しています。是非お越し下さい!

【場  所】:沙流郡平取町字二風谷24番地4 鵡川沙流川河川事務所1階
【開放時間】:10時~16時
※年末年始(12月29日~1月3日)を除く

お問い合わせ

国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部 鵡川沙流川河川事務所

二風谷ダム管理支所

TEL

01457-2-4262

URL

https://www.hkd.mlit.go.jp/mr/

https://kawatabi-hokkaido.com/2024/08/09/28028/


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実写ドラマ「ゴールデンカムイ」チカパシ役は青木凰!ビジュアル公開

2024-08-10 | アイヌ民族関連

シネマトゥデイ8/9(金) 16:25

実写版チカパシ、かわいすぎ! - (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 野田サトルの人気漫画を実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続編となるドラマシリーズ「連続ドラマW ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-」(10月6日午後10時よりWOWOWにて独占放送・配信、全9話)より、新キャストが発表された。アイヌの少年・チカパシを青木凰(あおき・こう)が演じ、ビジュアルも披露された。

【画像】再現度すごい!チカパシが慕う谷垣(大谷亮平)

 明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐる三つ巴の戦いの火蓋が切られた映画『ゴールデンカムイ』。続編となる「連続ドラマW ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-」では、金塊の在りかを示す暗号が刻まれた、刺青を背負った囚人狩りが本格化。「不死身の杉元」と呼ばれる元軍人・杉元佐一(山崎賢人、崎=たつさき)と杉元を助けたアイヌの少女・アシリパ(リ=小文字、山田杏奈)の一行をはじめ、鶴見中尉(玉木宏)らの大日本帝国陸軍・第七師団、新撰組「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)一派が三つ巴の刺青争奪戦を繰り広げる中で、それぞれの過去や信念が解き明かされていく。

 今回発表された新キャストは、第七師団一等卒で東北マタギの生まれの谷垣(大谷亮平)を慕う、アイヌの少年・チカパシ。演じるのは、2012年7月生まれの12歳・青木凰。青木は3歳から芸能活動を始め、テレビ朝日系の人気刑事ドラマシリーズ「相棒 season15」で俳優デビュー。近年も、奈緒と木梨憲武の共演で感動を呼んだドラマ「春になったら」や、『劇場版ラジエーションハウス』など話題作に出演している。

 公開されたビジュアルは早くも好評で、「かわいすぎる」「あまりにもチカパシすぎる」「むちゃくちゃチカパシで感動した」「めっちゃチカパシ!」と反響を呼んでいる。(清水一)

https://news.yahoo.co.jp/articles/fadf1a2295ff807ffc24827c9c539fac0b533865


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台湾の伝統工芸をデザインした新プロダクト発売、秘境のアロマブランドなどセレクト商品も 奥へ進むと見えてくる、“台湾の裏側”の魅力に迫るPOP UP 企画展「奥台湾」 開催のお知らせ

2024-08-10 | 先住民族関連

有限会社セメントプロデュースデザイン 2024年08月09日 18時30分

台湾・屏東(ピントン)県政府は、2024年9月5日(木)~11月4日(月祝)の間、原住民伝統工芸を使った2ブランド商品の新発売を含むPOPUP企画展「奥台湾」を、開発に伴走したセメントプロデュースデザインの運営する自社ショップ「コトモノミチ」2店舗(東京・大阪)にて開催いたします。

「奥台湾」は、台湾原住民* に伝わる伝統的な工芸や装飾をアップデートし開発したデザインプロダクトを中心に、ローカルな地域で生まれている新しい魅力を伝え、台湾にこれまでと違った光を当てる企画展です。

台湾の最南端に位置する屏東県に暮らす原住民の職人による 1.月桃編みのかごバッグ、2.民族文様をデザインした革製品 の新プロダクトを日本初お披露目するほか、山岳地帯の秘境を拠点とする、大自然をテーマとしたアロマオイル、原住民に伝わる特殊な編み技法sikauを使った布製品、伝統工芸保持者による織物など、日本にまだ紹介されていない、地理的にも“最先端”の台湾が感じられる商品をセレクトし、販売いたします。

*台湾原住民・・・台湾の先住民族を指す中国語の呼称。現在、台湾政府により16民族が認定されているほか、同化が進んだ諸民族もあわせると、台湾人の大半が何らかの原住民のルーツをもつと考えられている。

〔企画展テーマ〕台湾最南端の地域・屏東(ピントン)は「奥台湾」

台湾最南端に位置する屏東(ピントン)県は、豊かな自然に囲まれ、カカオや果物といった農産物の生産が盛んなことで知られています。また、ルカイ族、パイワン族といった原住民の居住地域があり、独特の文化が根付く地方です。台北のような大都市が“表側の台湾”だとすると、そこから奥へ進むことで見えてくる“裏の台湾”の魅力に満ちた、いわば「奥台湾」とも呼べるエリアが屏東です。

セメントプロデュースデザインは、屏東県政府の原住民伝統工芸ブランドサポート事業に2023年度から参画し、商品開発講座「Session屏東」を通じて地域のもつ多様な歴史的・文化的背景を生かした商品開発に伴走してきました。その中から、この度3社の新商品が完成し、うち2社の日本での先行販売が実現することとなりました。

〔取扱い商品〕生活に根ざした工芸から生まれる新プロダクト

1つめは、月桃編みの伝統工芸ブランド「桃布里」(Tau bu li)。設立10年の集大成として新しい編み技法を研究し、より幅広いシーンで使えるバッグシリーズを完成させました。2つめは、原住民の伝統的な革彫刻を発展させ、民族独自の手紋(刺青)模様がもつ意味合いを抽出してデザインした「AliAli頑皮雕」のサコッシュです。

上記2社の製品をこの度日本で新発売いたします。

(開発をサポートした3社目は、原住民の主食である粟(あわ)で作ったドーナツ「PULIMA」です。豊かな農産物で有名な屏東にちなみ、地元の農家による屏東産のマンゴーやカカオなどを加えた、よりローカルな風味があり手土産にもなるもちもち食感の粟ドーナツを開発いたしました。現在、台湾での販売を予定しています)

「桃布里」――人生に寄り添ってきた月桃の美しさを編む

2013年設立された「桃布里」は、屏東に根づいてきた工芸である月桃編みのブランドです。

月桃編みは日本の奄美や沖縄にもある工芸で、台湾では主に南部の屏東や台東エリアで原住民により営まれてきました。その歴史は文献にも記録されていない大昔までさかのぼるといわれ、原住民は土地にある自然繊維を暮らしのあらゆる用品や食べ物に使いこなしてきました。月桃は、原住民の一生に欠かせない重要な存在とみなされています。「桃布里」は今回、独自の新しい編み方を研究開発し、素材の美しさを表現する「編みバッグ」シリーズをお披露目します。

「AliAli頑皮雕」――革彫刻と手紋の伝統を発展させた新しい革小物

「AliAli頑皮雕」は、屏東に帰郷した若手職人により設立されたブランドです。原住民パイワン族の伝統工芸である革彫刻と手紋(刺青)の文化をミックスし、若い解釈で伝統文化を残す挑戦をしています。

手紋(手の甲の刺青)はパイワン族につたわる伝統文化で、特別な地位の女性しか入れることのできない地位の象徴でした。手紋の模様は一族の社会地位を示し、日本でいえば家紋のような存在です。日本統治時代の手紋禁止や生活の変化などにより、現在は数名に残るのみとなっています。

今回、手紋の柄を分解してリデザインし、現在の解釈で普段のお出かけに使えるサコッシュの新しいシリーズを開発しました。原住民文化を多くの人に気軽に伝えるきっかけとなるブランドです。

秘境の大自然を感じるアロマ、伝統と新しさが融合した刺繍、織物、編み……企画展限定のセレクト商品も集結

上記2ブランドの新商品のほか、この度セメントプロデュースデザインが屏東県政府の協力のもと独自にセレクトした「奧台湾」を感じられるプロダクトも、企画展期間中に限定販売いたします。

〔企画展セレクト商品ブランド一覧〕

花草釀cemel(アロマオイル) : 屏東の山奥にある秘境「霧台(ウータイ)」を拠点とするエッセンシャルオイルブランド。霧台の大自然をイメージしたアロマ製品づくりで、自然と山に抱かれるリラックス時間を提供します。

寈風繡(刺繍雑貨) : 原住民の伝統的な刺繍と西洋刺繍が融合した刺繍ブランド。鮮やかでどこかノスタルジックな作風のインテリア雑貨やアクセサリー小物をセレクトします。

佳興部落SIKAU(布バッグ) : かつてパイワン族の女性がほとんど編むことのできた特殊なかぎ編み技術・羊角鉤は、手間のかかる複雑な工程のため伝承されずに失われつつあり、現在では限られた職人が受注生産で作るのみとなっています。編み目ごとに結び目をつくる製法により、破れても穴が広がらない丈夫なバッグです。

許春美工作室(織布) : パイワン族の工芸織布。その保存者に認定されている許春美さんは、失われていた織物文化と技術を復活させ、伝承に取り組んできました。独特のカラフルな配色は海外からの注文も多く、ファッションだけでなくインテリアにも取り入れられます。

原感物件創意文化(陶器) : 釉薬部分と模様部分をバランスよく配置した、伝統と革新が融合する陶器ブランド。

蜻蜓雅築珠藝工作室(スカーフ) : パイワン族のガラスビーズ工芸「とんぼ玉」の代表的アトリエ。現在はとんぼ玉の図案をファブリックなどに展開し、縁を手縫いで仕上げるハイエンドな質感にこだわったシルクスカーフが人気です。

〔イベント情報〕POPUP連動企画として、台湾クラフトビールも販売 10月には関連写真展・イベントも

「奥台湾」展の連動企画として、コトモノミチ店舗では、台湾のクラフトビールブームを牽引するTaihu Brewingから、屏東産レモンを使ったレモンビールをはじめとする各種ビールを販売。

また、10月には関連イベント・商品として、台湾南部の離島・澎湖にフィーチャーした写真展の開催や、「奥台湾」に関連するトークイベントも予定しております*。 

*予定は予告なしに変更となる可能性がございます。

新しい視点から台湾を紹介する今回の企画展が、商品販売のみならず、多様な民族の影響によって出来上がった多様な台湾の暮らしの豊かさや魅力を感じていただけるものとなれば幸いです。また、屏東在住の原住民による自然素材をあますことなく使った暮らしのあり方や工芸が、未来に繋がるヒントを与えてくれることを願っております。まだ知られていない、一歩先へ進んだローカルな台湾の工芸やものづくりの現在を、この機会に広く紹介いたします。

企画展「奥台湾」 2024年9月5日 (木) ~11月4日(月祝)

○ 店頭販売

coto mono michi at TOKYO

営業時間12:00-19:00、水曜定休

東京都墨田区業平4-7-1   電話03-6427-6648

COTO MONO MICHI at PARK SIDE STORE

(※9/20-11/4、一部商品のみ)

営業時間11:00-19:00、水曜定休

大阪市西区京町堀1-15-23   電話06-6459-0366

○ EC

コトモノミチオンラインストア(一部商品のみ)

https://store.coto-mono-michi.jp/

//屏東県

台湾の最南端の県。高雄の「屛山」よりも東にあることから屏東と呼ばれ、標高3092mの大武山をはじめとする雄大な山と、太平洋とバシー海峡に面する海の景色、豊かな自然に恵まれています。温暖な亜熱帯気候の長い日照時間によりさまざまな熱帯植物の栽培に適し、レモンやマンゴー以外に、コーヒー豆やカカオ豆の栽培が盛んです。特にカカオ豆は栽培から製品化まで一貫してできる世界有数の産地で、Bean to bar のさらに先を行く Tree to bar のクラフトチョコレートは近年世界的に評価が高まっています。また、ルカイ族やパイワン族などの原住民やその他さまざまな民族が共存し、それぞれ違った方言や言語、多様な文化的特色や食文化が見られます。

//セメントプロデュースデザイン

1999年、大阪で創業。幅広い分野でクリエイティブワークをこなすグラフィックデザイン事務所として、商業施設の広告プロモーションや企業のwebデザイン、パッケージやプロダクトのデザインなどを手掛けてきました。現在は大阪のほか東京・京都にも拠点をもち、クライアントとのコミュニケーションのもと、コンサルティングやマーケティングを含んだ本質的なデザインの企画・提案をおこなっています。

2011年から始まった自社事業「みんなの地域産業協業活動」では、「日本各地の地場産業の発展と継続」を目標に、地場産業との商品開発・デザインプロデュース、行政団体のプロデュース、直営店「コトモノミチ」運営、大学・教育機関での講義といった活動に取り組んでいます。地場産業との商品開発では、〈コト=その企業が培ってきた技術や課題の考察・整理、モノ=商品開発、ミチ=流通までのプロデュース〉を一貫してデザインしています。

ただデザインをしてモノを作るだけではない、未来へと続く地盤形成・日本の商業のより良い循環を目指し、日本で9割を占める中小企業が生きていけるミチを模索・提案し続けています。

【原住民伝統工芸ブランドサポート事業「Session屏東」について】

主催: 屏東県政府

運営: 寰緱社

全体ディレクション・アートディレクション・企画展運営: セメントプロデュースデザイン

参加事業者(新商品開発): 桃布里文化創作空間、Ali Ali頑皮雕、PULIMA

参加事業者(企画展商品販売): 花草釀cemel、寈風繡、佳興部落SIKAU、許春美工作室、原感物件創意文化、蜻蜓雅築珠藝工作室

https://www.agara.co.jp/article/401233?rct=mizu


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『時空と共に ボリビア先住民の民話』=フェリックス・ライメ・パイルマニほか原作編集、栗原重太・訳

2024-08-10 | 先住民族関連

毎日新聞 2024/8/10 東京朝刊 有料記事 481文字

(文芸社・1320円)

 測量士としてボリビアに三十年以上在住する訳者が、この国に多いアイマラ、ケチュワ、ワラニの三つの先住民のことばを身につけ、彼らの民話を現地語から日本語に訳出した。その地に根ざす訳者の感性がほとばしるような、優しく滑らかな訳文が心地よい。

 アイマラ語からの伝承を多く集める全二十六篇。生きものと自然が対等な立場で登場する民話特有の性質は、土地が違えば寓話(ぐうわ)の素材の違いをもたらす。典型はコカの葉。占いや儀式、治療、それに乾燥した葉を嚙(か)めば滋養強壮の効果を生み、お茶は高山病の予防薬にもなる。

 ・・・・・・

(川畑博昭・愛知県立大学長)

https://mainichi.jp/articles/20240810/ddm/015/070/012000c


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攻撃や人権侵害に抗議 世界の先住民の国際デー

2024-08-10 | 先住民族関連

まにら新聞 2024.8.10

「世界の先住民の国際デー」に合わせて市民団体カトリブのメンバーや先住民らが国防省や環境天然資源省前で抗議集会

「世界の先住民の国際デー」に合わせてケソン市で抗議集会を行う先住民やその支援者たち=市民団体「カトリブ」提供写真

 フィリピン国内の主に山岳地帯などにある先祖伝来の土地に住む先住民たちの権利擁護を訴える市民団体「カトリブ」(首都圏ケソン市)は9日、「世界の先住民の...

https://www.manila-shimbun.com/category/society/news278343.html


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道内の博物館施設数 全国3位 小樽芸術村、街巡り促す 相互割引や商店街コラボ

2024-08-10 | アイヌ民族関連

斜里町立知床博物館、自然・アイヌ文化伝える

日本経済新聞 2024年8月10日 1:49 [会員限定記事]

北海道のアイヌ民族文化や開拓の歴史などを伝える博物館が観光誘客や街おこしの力になっている。道内には法律の規定を満たす「登録博物館」と、これに準じる「指定施設」が計72施設あり、全国3位の多さだ。各施設は、観光客や地元住民がより楽しめる工夫に知恵を絞っている。

文化庁の集計によると、道内には博物館法に位置付けられる登録博物館が49施設、指定施設は23施設ある。人口10万人あたりの登録博物館・指定施...

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残り1282文字

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82697400Z00C24A8L41000/


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ウポポイで夏休みイベント あすから 食文化や芸能に触れて 白老

2024-08-10 | アイヌ民族関連

苫小牧民報 2024/8/9配信

 白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)は10~18日、歌や踊り、ワークショップ(WS)を盛り込んだ特別イベント「夏休みはウポポイ!」を開催する。アイヌ民族の食文化や芸能に触れる「ポロトコタンの夜」や伝統芸能「イノミ」の上演などを繰り広げる。…

この続き:444文字

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https://www.tomamin.co.jp/article/news/upopoi/146153/


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東京都美術館「大地に耳をすます 気配と手ざわり」開幕レポート

2024-08-10 | アイヌ民族関連

公益財団法人東京都歴史文化財団2024年8月9日 16時40分

東京都美術館の企画展、「大地に耳をすます 気配と手ざわり」が7月20日(土)に開幕した。本展を担当した大橋菜都子学芸員と参加作家による展示解説をレポート。

東京都美術館の企画展、「大地に耳をすます 気配と手ざわり」が7月20日(土)に開幕した。自然と深く関わり、制作をつづける5人の現代作家が、人間中心の生活のなかでは聞こえにくくなっている大地の息づかいを伝えてくれる展覧会だ。7月19日(金)にはプレス内覧会が行われ、報道陣に公開された。本展を担当した大橋菜都子学芸員と参加作家による展示解説をレポートする。

本展を担当した大橋菜都子学芸員は、企画の背景として、「東日本大震災や新型コロナの感染症拡大など、大都市で暮らす便利さとともにその脆弱性を感じることがここ十数年の間に多くあった」という。「都市のもろさを実感したことにくわえ、自然がやや遠く感じ、季節の移ろいだけでなく、自然のあり様や変化を感じ取る力が少しずつ弱まっていっている感覚に気づいたことが大きなきっかけとなり、そのような個人的な思いから、調査を進め」、大都会から離れて自然の中で感覚を研ぎ澄ませ作品を制作している作家らが参加する展覧会となった。

参加作家は、自然と深く関わり制作をづつける川村喜一、ふるさかはるか、ミロコマチコ、倉科光子、榎本裕一の5人。

入り口のエスカレーターを降りてすぐの展示会場(ギャラリーC)に入ると、天井が高く、開放感のある空間に川村喜一の写真作品が並ぶインスタレーションがある。東京で生まれ育った川村(1990年生まれ)は、2017年、北海道知床半島に移住して作家活動を続けている。

「世界自然遺産としても知られる場所。ヒグマやシャチ、ときには鯨もやってくるという、自然が豊かであると同時にとても厳しい環境で生活しています。いわゆるネイチャーフォトというようなかぎかっこのついた『自然』というよりは、そこに生きている生活者として、肌感覚で風土というものを感じながら表現をしていきたいという思いをもって制作しています」と語る。移り住んで、2年目の秋に狩猟の免許をとり、山に入って狩猟も行う。自然のこと、動物のことをより深く知りたいという思いから始めたものの、最初は自分が森に受け入れられていないような感覚があったり、動物に出会うことも難しかったそう。地形やその土地に暮らす生物の生態をわかっていなければ、その場を歩くことも獲物にたどり着くこともできない。

「都会の暮らしでは感じられない、わからないことに問題意識があって知床で暮らしていますけれど、狩猟をとおして生態系を外側からみるというより、その中に入って、いきものの一員として、精神性、行為としてのプロセスと写真の表現を結び付けられたらいいなと思って制作をしています」(川村)

布地に印刷された写真には、家族の一員であるアイヌ犬のウパシとの暮らし、知床の風景など川村の日常がとらえられている。北海道産の木製のフレームに額装されたそれら写真は、アウトドアキャンプ用のロープで吊り下げられ展示空間を構成している。環境に配慮し、美術館の建築に敬意を払い、作品展示のために新たに壁を立てることはしていなかった。作品同士が空間に心地よく配置されている様子は鑑賞者の目にも新鮮だろう。この木製の額縁は折り畳み可能。すべて作家自身が車に詰め込んで会場まで運び、展示されている。展覧会終了後は、また折り畳み、知床まで戻るそうだ。これも生活と制作、展示の連続性を大事にする川村のいう行為としてのプロセスなのだろう。

木版画家のふるさかはるかは、大阪府生まれ。フィンランド、ノルウェーなど北欧での滞在制作を経て、2017年からは青森で自然とともに生きる人々に取材を重ねながら制作している。本展では3つのテーマで作品を展示している。北欧の遊牧民サーミの手仕事にひかれて作られた版画のシリーズ〈トナカイ山のドゥオッジ〉、青森、南津軽の山間地域に取材を重ねて作られた〈ソマの舟〉、〈ことづての声〉だ。

ふるさかは、木版画の木を自身が自然とかかわる手段ととらえている。そう考えるようになったのは、2003年、初めてサーミの村で滞在制作をしたことが大きく影響しているという。それ以降、彼らとメール等でコミュニケーションをとりながら、厳しい自然とともにある暮らしがどういうものかを徐々に知ることになった。

《トナカイの毛皮》は、マイナス40℃にもなる地域で古くからトナカイの毛皮を身にまとうことで生き延びてきたサーミの人たちに想を得て描いたもの。彼らはトナカイを捕えると、毛皮のほか、骨も腱も、そのすべてを自分たちが生きることに使う。ふるさかにとって木版画は、サーミにとってのトナカイのようだ。木版画をつくることで、彼らとトナカイのような生き方をしたいと思うようになり、無垢の木の姿や木目を生かし、拾ってきた土を絵具にして制作するようになった。そこから始まったのが〈トナカイ山のドゥオッジ〉シリーズだ。

《織り》は、森の中の木に縦糸をくくりつけ、張りを調整しながら、自然の中で手仕事をしてしまう身軽さ、またその中にいることの心地よさも感じている人たち。「自然の中でどうふるまうか、彼らの言葉を記録して作品を制作してきました」と話す。

2017年からは日本に目を向け、厳しい冬とともに生きてきた人たちに取材しようと、青森に足を運ぶようになった。本展では、会場の天井高に合わせた大型の木版画を制作した。漆林で版木となる木材の伐採から立ち合い、青森の漆の樹液と自ら育てた藍で刷った新作である。会場には、木版画だけでなくこの版木も展示されており、青森の木立のような展示空間がつくられている。また、絵具としてふるさかが用いる、漆の樹液、藍、土など自然の素材も展示されている。《線を作る器》では、青森のヒバに、青森で採集された泥が薄く入っている。乾くと、少しずつヒビが入ることで線が作られるインスタレーションで、会期が進むにつれ変化する様子も観察できるだろう。

また、ふるさかの自然と呼応しながら制作する様子を記録した映像を上映している。夏の藍の刈り取り、冬の木材の伐採、土の採集、彫りと刷りの場面まで、木版画ができるまでに、ふるさかがいかに自然と関わっているのかということとともに、その素材を育てることから始める制作に途方もない手間と時間がかかっていることを知ることができる。この映像の撮影は、本展の参加作家である川村喜一が行っている。

ひとつ下の階(ギャラリーA)の吹き抜け展示室にはミロコマチコの勢いのある作品世界が広がる。大阪府生まれのミロコマチコは、11年にわたる東京での活動を経て、2019年奄美大島に移住した。展示空間の中央には《島》がつくられ、その周りには奄美大島で制作された作品が多く展示されている。

奄美大島の人たちは自然に合わせて暮らしているため、自然を感じ取る力が強いと話すミロコマチコ。

「自然を感じ取る力が、私には全然ないのだと気づきました。それを身に着けていく上で、とても大切なのではないかと思って、日々、どういった動きがあるのか、変化があるのかをながめているのですけれど、島の自然はとってもざわめきが激しくて。その動きはいきもののようで、それを目に見えないいきものとしてとらえて、制作しています」(ミロコ)。

《島》をかたちづくる壁の内側の絵は、この場で4日間かけて描かれた。外側は2023年に刊行された絵本『みえないりゅう』の原画が取り囲む。

「ぜひ、この『みえないりゅう』の物語を感じてから、中にはいってほしいです。すべてのことは影響しあっていて、風が吹けば波がたって、小さな波が、しぶきとなって打ち寄せるように、そのつながりみたいなものを意識しながら、初めからこうしようというのがあったわけではなく、即興的に制作していきました。わたしが島で見ている世界をここに表現したので、たくさんの自然がざわめいている気配を感じてくれたらうれしいなと思っています」(ミロコ)

《島》の床は泥染めがなされている。奄美大島に移住して約5年、大地のエネルギーをもらえるような島の自然の素材は、ミロコが表現したいことに合うことがわかってきたそうだ。

奄美大島の森で《光のざわめき》を描いたライブペインティングの映像《うみまとう》も会場の一角に設けられた小屋の中で見ることができる。

「屋外で描いていたら、風の動きや光の移り変わり、たくさんのエネルギーなどを受け取って瞬発的に出していきます。そして、それらで形作られていくものがいきもののように、見えてくる。それがいきものとして形作られていくっていうことなんですけれど、周りの環境から受け取るものを自分のからだに刻むように描く、それがわたしにとってだいじなんだなあと感じています」(ミロコ)。

奄美大島の人たちにとって、山や森は神様がいる神聖な場所。むやみに入るのではなく、「入り口におじゃまさせていただきました。森は根っこや石がゴロゴロしていて、身動きが取りづらく、描きたいものが溢れてくるけど、描けない葛藤のような絵が現れたんじゃないかなと。制作時に着ていた服は解体して、カンヴァスにしたり、ほかの作品に使ったりしてつながっています」(ミロコ)

映像の小屋の外側の壁面も奄美に多く自生するヒカゲヘゴという植物の染料が塗られている。

ギャラリーBで作品を展示している倉科光子は、青森県生まれで現在は東京都在住。2001年から植物画を始めた。

東日本大震災(2011年)の津波により変化があった植物の生育環境を観察し、2013年から定期的に現地に足を運び、植生を水彩画で描き続けている。本展では、被災地に行けなかった時期に描いた関東圏の植物画2点と、岩手県、福島県、宮城県で取材して描いた15点が展示されている。

作品のタイトルとなっている数字は、いずれも描いた植物があった緯度と経度。「その場所が実際にあるということを示唆すると同時に、その時だけ見えた光景を描き出したい」(倉科)という思いによるもので、とても重要なことなのだという。「tsunami plants(ツナミプランツ)」と名付けたそれら植物のひとつひとつを丁寧に観察し詳細に描くことで、「その植物の種子は津波によって運ばれたのか、土の攪拌により芽吹いたのか、あるいは復興工事のなかで重機によって運ばれたのか、その場所に起きたこと、植物がそこに根付いた理由を探る」と倉科。

制作中の作品も展示されている。本展での展示にあたり、倉科が制作に力をいれた白藤だ。一般的に知られている藤は、ツルが上に向かって伸び、藤棚に絡みつき、花は垂れ下がる。ところがこれはツルが地面を這い、葉をつけ白い花を咲かせている。2016年にこの地を這う白藤の写真を見る機会を得た倉科は、どうしてもこれを描きたいと思い、現地を取材し、昨年から描き始めた。地面で白い花を咲かせることはまれだという。咲かせたいというよほどのエネルギーがあるのだろうと倉科。作品の途中経過を見ることができるのも貴重な機会である。

榎本裕一(1974年生まれ)は東京で生まれ育ち、2018年から北海道根室、今年から新潟県糸魚川にもアトリエを構え、3拠点で制作を行っている。

本展では根室の風景をモチーフにした油彩とアルミニウムパネルを氷に見立てた新作の《結氷》を展示している。

《沼と木立》は、遠くからみると、白黒の抽象画のようだが、近くで目を凝らしてみると、黒い画面の中に木立が見えてくる。

「誰もいない、誰も来ない深い森の中で突然現れた風景に驚き、喜びと、恐怖も感じたことを覚えています」という榎本の言葉を大橋学芸員が伝え、積もった白い雪––榎本が出会った自然をみずみずしい感性でとらえた作品であると紹介した。白黒にシンプルに削られた作品だからこと、見る人が自分の記憶と結び付け自由に想像を広げる余白をもっている。

一方、アルミニウムパネルに表現している10点の新作、《結氷》には、海からの強い風によって雪が生み出す表情がとらえられている。

「氷の上を歩くような経験は(一般的には)ないにしても、この作品がたくさん並ぶことで、氷に囲まれるような空間になっている」と大橋学芸員。10点が並ぶことで、冬の根室でこうした自然の織りなす美しい造形が無数に生み出されていることを想像させてくれる。ちなみに、最後に展示されている小さな作品には、雪上に動物の足跡が見える。一見すると、静かでモノクロームの世界だが、榎本が根室で感じたいきものの気配や生命の煌めきが表されている。

会場の最後には、春を表す作品が展示されている。北海道に分布する多年草で、4月から5月に花をつけるエゾエンゴサクをモチーフにした器型の作品だ。展示の最後にと榎本が制作した新作である。

その隣では榎本が作品制作の資料として撮影した写真のスライドショーが流れ、根室の春から四季の移ろいを見ることができる。榎本が、東京とまったく異なる景色を見せる根室に魅了された瑞々しい感覚を存分に伝えるだけでなく、氷った湖上の風景やエゾエンゴサクの花など、展示されている作品と関連が強い写真も含まれているのも興味深い。

5人の現代作家による写真、木版画、油彩画、水彩画、インスタレーションなど、多様な作品が展示される空間を行ったり来たりしながら、日ごろ忘れがちな本来人間が持っている自然とかかわる感覚を呼び起こすきっかけになるだろう。

なお、本展の図録には奄美大島で染められた泥染めの布がついている。

参加作家のひとり、ミロコマチコが作品制作に使っている泥染めと同じ工房によるものだ。

東京都美術館「大地に耳をすます 気配と手ざわり」報道内覧会 

撮影・鈴木渉

展覧会開催概要 

●展覧会名 大地に耳をすます 気配と手ざわり 

The Whispering Land: Artists in Correspondence with Nature 

●会 期 2024年7月20日(土)~10月9日(水) 

●会 場 東京都美術館 ギャラリーA・B・C 

●休 室 日 月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)※8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開室 

●開室時間 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00 *入室は閉室の30分前まで 

●観 覧 料 一般 1,100円、大学生・専門学校生 700円、 65歳以上 800円、高校生以下無料 

※[サマーナイトミュージアム割引]など割引に関するの詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。 

●主 催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館 

●特別協力 株式会社ツガワ 

●協 力 合同会社 北暦、株式会社ミシマ社、Gallery Camellia、青森公立大学 国際芸術センター青森 

●問合せ先 東京都美術館 03-3823-6921 

イベントなどの最新情報は展覧会公式サイトをご覧ください

 https://www.tobikan.jp/daichinimimi

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000685.000038211.html


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『小さな恋のうた』から『ゴールデンカムイ』『ブルーピリオド』まで!進化し続ける俳優、眞栄田郷敦のストイックさに迫る

2024-08-10 | アイヌ民族関連

ムービーウォーカー 8/9(金) 19:30

眞栄田郷敦が藝大受験を目指す高校生を全力で演じた『ブルーピリオド』([c]山口つばさ/講談社 [c]2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会)

山口つばさによる累計部数700万部を超える人気コミックを実写映画化した『ブルーピリオド』(公開中)。公開前から「熱量高いストーリーに泣ける!」と前評判も上々の本作で、情熱を武器に“好きなこと”に真剣に向き合う男子高校生を熱演したのが眞栄田郷敦だ。そこで今回は映画初主演作『彼方の閃光』(22)に続いて主人公をひたむきに演じた眞栄田のこれまでに迫ってみよう。

【写真を見る】『ブルーピリオド』の八虎と同じく、一心不乱に絵画のレッスンに取り組んだという眞栄田郷敦

■『小さな恋のうた』で俳優デビューし、着実にドラマ、映画への出演を重ねてきた

2000年にアメリカで生まれ、千葉真一を父、新田真剣佑を兄に持つ眞栄田は「MONGOL800」の人気曲をモチーフとする青春映画『小さな恋のうた』(19)で俳優デビュー。演じたのは佐野勇斗扮する主人公の友人役で、撮影前には俳優の大先輩である千葉が本読みに付き合い、演技指導をしたり撮影現場に顔を出したりしてくれたこともあったという。「控えめで少しシャイなところが父親とそっくり」という彼は、偉大な功績を残した父親から多大な影響を受けたとのちに語っている。

このデビュー作の公開後、ほどなくして眞栄田は大泉洋主演のドラマ「ノーサイド・ゲーム」にラガーマン役で登場。さらに年末には国民的スーパースターと恋に落ちる女子高校生の幼なじみ役を演じた『午前0時、キスしに来てよ』(19)も公開され、ヒロイン(橋本環奈)をバックハグするエモいシーンが話題となるなど俳優として好調なスタートを切っている。

■信念の男、三ツ谷隆役がハマった「東京リベンジャーズ」シリーズ

そして眞栄田は着実に出演を重ねていくのだが、代表作の一つとなっているのは「東京リベンジャーズ」シリーズだろう。和久井健によるコミック「東京卍リベンジャーズ」を原作とするこの作品は、人生唯一の彼女だった橘日向(今田美桜)の命を救うために主人公の花垣武道(北村匠海)が過去へとタイムリープする青春SFアクション。眞栄田は半グレ集団「東京卍會(通称:東卍(トーマン)」の創設メンバーの1人である三ツ谷隆を演じた。東卍の弐番隊隊長である三ツ谷は手先が器用で服飾のセンスがあり、総長のマイキー(吉沢亮)を守り抜くことを誓う信念の男。黒い隊服をキリっと着こなし、マイキーを支え続ける三ツ谷をクールに演じた彼の男気ある風情には惚れ惚れさせられた。

■長澤まさみと共演のドラマ「エルピス」で若手ディレクターを熱演

このほかにも、木村拓哉が神奈川県警察学校教官の風間公親に扮するドラマシリーズ「教場II」で仲間内のトラブルから復讐に走って退校処分になる訓練生を演じたかと思えば、初主演連続ドラマ「カナカナ」では、海辺の町を舞台に不思議な力を持つ遠縁の5歳の少女の面倒を見る元ヤンキーのマサ役をコミカルに好演したことも。

さらに社会派ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」では、長澤まさみ扮する第一線への復帰をねらう女子アナウンサーのバディとなる若手ディレクター役にもトライ!メディア業界の荒波にもまれながらジャーナリストとしての意識に目覚めていく青年役を熱演して、お茶の間を魅了した。

■『ゴールデンカムイ』尾形百之助役のミステリアスさも体現

また、眞栄田の役者としての幅の広さを実感するという点では、野田サトルの大ヒットコミックを実写化した『ゴールデンカムイ』(24)での陸軍の凄腕スナイパー、尾形百之助役も印象深い。極寒の北海道を舞台に強奪されたアイヌの金塊をめぐる三つ巴の争奪バトルが壮大なスケールで繰り広げられる本作。主人公である“不死身の杉元”こと杉元佐一(山崎賢人)を執拗に追跡する尾形の不気味なたたずまいや、真意の見えないミステリアスさにゾクゾクさせられた。もともと原作漫画のファンだったという眞栄田は映像化不可能と言われていたこの作品を実写化することに驚きつつも、人気キャラクターの1人を演じることが楽しみでならなかったという。

■主人公の情熱、葛藤を完全に憑依させた『ブルーピリオド』

このように役者として近年ますます存在感を高めてきた眞栄田の最新出演映画が『ブルーピリオド』だ。流されるままソツなく器用に生きてきた男子高校生の矢口八虎は、ある1枚の絵をきっかけに美術の世界へと足を踏み入れる。そして国内最難関の東京藝術大学への進学を目指して邁進するのだが、壁にぶち当たりながらも絵画への情熱だけを頼りに自分だけの絵画スタイルをつかみ取っていく。仲間との友情、進路への迷いなど、悩み、葛藤しながらも“好きなこと”に真っ向から向き合う姿が胸を打つ感動の青春ドラマとなっている。

八虎を演じるにあたって眞栄田は撮影の半年前から絵画を猛練習し、撮影でも吹替えなしで自ら筆をとった。彼はのちに「八虎と一緒に絵を始め、そして一緒に苦しんだ」と心血を注いで臨んだ撮影期間について振り返っているが、絵画練習では指導を行った講師も舌を巻くほどの集中力を発揮し、その姿は八虎そのものだったという。

これまでも役柄の人生をたどるような役作りを大切にしてきたという眞栄田。八虎を演じるにあたっては、金髪であることの意味まで掘り下げて考えていくことで1人の人間として肉付けしていった。そんなストイックな役作りにおいて、かつてプロのサックス奏者になることを夢見て藝大受験したこともあるという自身の経験が役柄を理解する一助になったことは想像に難くない。眞栄田は八虎との共通項を「“自分だけにしかできない表現”を求めて努力する人」だと語っている。

眞栄田はその謙虚な姿勢と絶え間ない努力で様々なキャラクターに息吹を与えてきた。すでに役者としてのセンスとあふれる魅力を兼ね備えながらも、30歳からが俳優としての本格的なスタートだと見据える彼が、今後どんなサプライズを披露してくれるのかいまから期待して待ちたい。

文/足立美由紀

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3566a035a947c5f151969ac2d95fb7f4efa7f9f


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