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【まとめ】ジョニー・デップ出演映画16選!

2024-06-11 | 先住民族関連

Safari Online2024/06/10 12:00

『Safari Online』で配信してきた作品の中からジョニー・デップが出演する作品をまとめてご紹介!

『プラトーン』
製作年/1986年 監督・脚本/オリヴァー・ストーン 出演/トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、チャーリー・シーン、ケヴィン・ディロン、ジョニー・デップ
ベトナム戦争の実態を描いた衝撃作
オリヴァー・ストーン監督の従軍体験を基にした戦争映画。過酷なベトナム戦争の最前線に送られた青年クリス(チャーリー・シーン)とその小隊を描くもので、ウィレム・デフォーは無益な虐殺を嫌う班長エリアス役を熱演。クライマックス、対立する冷酷無比な隊長バーンズ(トム・ベレンジャー)に銃撃されるも逃げ延びようとする場面は映画史に残る名シーンだろう。1987年の第59回アカデミー賞で作品賞のほか4部門を獲得した。ジョニー・デップは通訳兵ラーナーを演じていた。   

『シザーハンズ』
製作年/1990年 製作・監督/ティム・バートン 出演/ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー
隣人の同調圧力にはご注意を!
ご近所に暮らしていたら、みんな仲良く、同じような考え方であれば、波風は立たない。でも各家庭それぞれ仕事も環境も、価値観も違うから、時には相手に合わせた“忖度”も必要。ジョニー・デップの初期の代表作である『シザーハンズ』は、そんな事実をちょっぴり過剰に描いている。舞台になるのは、パステルカラーのかわいい家が並ぶ郊外の住宅地。みんなハッピーで楽しく、ご近所付き合いしているのは見せかけで、じつは“同調圧力”が強く、不満がくすぶっていたりもする。
そんな住宅地に突然、連れて来られたのが、両手がハサミの形をしたエドワード。異形キャラクターは、そのハサミで植木の剪定をしたり、主婦たちの髪を見事に切ってあげたりして、最初は珍客として大歓迎。しかし一度でも危険な噂が立てば、ご近所の同調圧力が作動するという、コワすぎる事態へと発展してしまう。ティム・バートン監督のファンタジーなのだが、隣人ドラマとしては、いま観てもかなりリアルかも!?  

『妹の恋人』
製作年/1993年 原案・脚本/バリー・バーマン 監督/ジェレマイア・チェチック 共演/メアリー・スチュアート・マスターソン
演技の原点がわかる!
初期の代表作といえば、『クライ・ベイビー』や『シザーハンズ』を思い浮かべる人が多いかもしれない。が、彼の俳優としての持ち味が役にマッチし、なおかつ、その後の演技の原点が見られる意味で、『妹の恋人』を挙げたい。
撮影時、ジョニーは29歳。俳優としての方向性が見えてきた時代。ここで演じるサムは、風変わりなんだけど、相手の心を癒してくれるという難しい役どころ。それをいとも簡単にこなしているジョニーの才能に改めて驚いてほしい。
幼いときに両親を亡くしたジューンは、心の病を抱えたまま大人になった。兄と一緒に暮らす彼女の前に現れたのが、パントマイムのように動く青年、サムである。変な行動を繰り返すサムに、ジューンは閉ざした心を開いていく。
アイロンでパンを焼いたり、テニスのラケットでポテサラを作ったりを、真顔でこなすジョニー。バスター・キートンやチャップリンのモノマネなど映画通が観たら楽しめる“芸”も多数。彼が演じていなければ、屈折した心をもつ主人公2人のキスシーンが、こんなにもピュアにはならなかったに違いない。  

『アリゾナ・ドリーム』
製作年/1993年 監督・脚本/エミール・クストリッツァ 共演/ジェリー・ルイス、フェイ・ダナウェイ
孤独な魂の男がよく似合う!
ケンタッキー州出身で、先住民族チェロキーの血も受け継ぐジョニー・デップは、大都会ではなく、どこか寂しげな町で生きる孤独な魂の男がよく似合う。
『ギルバート・グレイプ』や『デッドマン』などの傑作が証明しているが、そんな王道ではなく、このアリゾナ州を舞台にしたマニアックな逸品をチョイス。ジョニーが演じる主人公のアクセルは、ニューヨークから故郷のアリゾナへ戻ってきた青年だ。
アメリカン・ドリームにとりつかれた叔父、映画マニアの男、空を飛ぶことを夢みる未亡人と、自殺願望を抱えるその継娘。そんな周囲の変人に翻弄されるアクセルは、アラスカで釣りをする人生の目的も捨て、彼らの夢に寄り添っていく。
この“翻弄される”シチュエーションこそ、ジョニーの魅力が発揮される要因で(年上女性キラーの役が多い!)、素顔に最も近いジョニー・デップが、この映画に刻印されている気もする。
監督は旧ユーゴスラビア出身の、世界的鬼才、エミール・クストリッツァ。魚が空中を浮遊するなど不思議な映像も心に残るし、今作を観たことのない人もメインテーマは耳にしたことがあるはず。それほど音楽も有名な一作だ。  

『エド・ウッド』
製作年/1994年 製作・監督/ティム・バートン 脚本/スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー 出演/ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークエット、ビル・マーレイ
史上最低監督の情熱あふれる生き様を見よ!
主人公は映画好きの人なら誰もが一度や二度聞き覚えのある、実在した映画監督。エドはいつもとびきりの映画愛に包まれていた。新作の企画を熱っぽく語っては周囲を魅了し、いざ撮影がはじまると良いテイクも悪いテイクもお構いなしで、全てを猛スピードで撮り上げる。そうやって完成した映画は誰もが「こりゃ一体なんだ!?」と首を傾げてしまうほどひどいシロモノばかり。いつしか彼は「史上最低の映画監督」と呼ばれるようになっていく。
はたして彼はハリウッドに散った人生の敗者だったのか? いや、ティム・バートンとジョニー・デップが本作に込めた敬意と愛情を見ても分かるとおり、このエド・ウッドという奇才は、誰とも比べようのない唯一無二の境地を極めた奇跡的な人間だ。決してあきらめない。妥協しない。新作プレミアで罵声を浴びたり物を投げつけられても、彼は変わらぬ情熱と笑顔で映画を作り続けた。それはもはや一つの輝かしい才能だ。本作は史上最低どころか、見方次第では史上最高とも言いうる、愛すべき男の物語である。

『フェイク』
製作年/1997年 監督/マイク・ニューウェル 出演/アル・パチーノ、ジョニー・デップ
疑われまくりで気を緩めることができない!
ジョニー・デップがFBIのオトリ捜査官ジョー・ピストーネを熱演した実録ドラマ。イタリア系マフィアの男レフティをアル・パチーノが演じており、演技派俳優同士のがっぷり四つに組んだ共演が楽しめる。
ジョーは宝石鑑定士ドニー・ブラスコに扮して、マフィア組織の末端にいる男レフティと接触することに。やがて、ふたりは家族同然の親密な関係となっていく。レフティに信頼されていくドニーは、しだいに本来の自分であるジョーの生活を見失っていく。そして、妻や子どもたちの待つ自宅にほとんど帰らなくなってしまう……。
バレるかも? と思わせる場面は、潜入捜査中に知人にばったり遭遇する場面。このピンチを、ジョーは「このホモ野郎、俺に触るな!」と殴り飛ばすことで乗り切る。また、マイアミのボスを客船に招くものの、警察の手入れが入る場面ではレフティはドニーが潜入捜査官ではないか? と詰め寄る。最大のピンチが訪れるが、そこも上手く切り抜けることに成功する。ヒヤヒヤする場面の連続で、潜入捜査ものの醍醐味が味わえる1本だ。  

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
製作年/2003年 製作/ジェリー・ブラッカイマー 監督/ゴア・ヴァービンスキー 共演/オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
徹底したキャラ作りに脱帽!
映画ファンの間では確実にトップスターの地位を築いていたジョニー・デップが、子供から中高年まで、超メジャーな人気を獲得したのが、このジャック・スパロウ役。ディズニーランドのアトラクションを基にしたとはいえ、ここまでの特大ヒットになったのは、ジョニーのキャラ作りの賜物といえる。
結局、2017年の第5作まで製作。ジョニーにとっても最大の人気シリーズとなったし、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのも、今作が初めて。
海賊船ブラックパール号の船長として、大海原を駆け巡るという、一見、カッコいい役ながら、とぼけた味わいやズレた行動が目立ち、愛すべきキャラとなったジャック・スパロウ。
その裏には、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズや、アニメキャラなどを研究したジョニーの、ひらめき的な役作りがあった。ファッションやメイクにも話題が集中。そしてポイントでは、劇的な運命を背負った海賊の孤独や悲哀もにじませたりして、誰もが憧れる男の姿が、ここにある。  

『ネバーランド』
製作年/2004年 原作/アラン・ニー 監督/マーク・フォースター 共演/ケイト・ウィンスレット
スマートでストレートな演技もピカイチ!
ジョニー・デップが演じた役の職業で、意外に多いのは執筆業。『シークレット・ウィンドウ』の作家や『リバティーン』の詩人のほか、ジャーナリストや教授など“ものを書く”職業は彼のイメージに合うのかも。
その代表的な作品が『ネバーランド』だ。演じたのは、『ピーター・パン』を書いた実在の劇作家、ジェームズ・マシュー・バリ。新作の不評で落ち込んだ彼が、4人の子供を育てる未亡人と出会うという、ピュアなストーリーでもある。
未亡人の三男であるピーターに、自分の少年時代を重ねて、新作劇に取り組む。そんなバリを演じるうえで、ジョニーは徹底的に素直なアプローチで挑んだ。強烈なキャラや、外見も変身しての過剰な演技が人気となった時期だけに、ファンからは「ジョニーって、こんなハンサムだったのか」と驚きの声も上がった作品でもある。
その結果、ジャック・スパロウ役に続いて、2度めのアカデミー賞主演男優賞にノミネート。しっとりと温かな感動を誘うクライマックスも、ジョニー作品としては異例かもしれない。  

『シークレット ウインドウ』
製作年/2004年 原作/スティーヴン・キング 監督/デヴィッド・コープ 脚本/デヴィッド・コープ 出演/ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン
人気作家に付きまとう謎の男の正体とは!?
人気作家のレイニーは半年前に妻の浮気現場を目撃したショックがいまだ癒えないまま、今では別居して湖のほとりの山荘で暮らしている。ある日、そこに帽子姿の謎の男が訪れ「俺の小説を盗みやがったな!」と言いがかりをつけてくる。突きつけられたその原稿に目を通すと、確かにレイニーが発表した短編と内容が瓜二つ。ただし結末だけが異なっており、男はそれが我慢できず、書き直して再出版することを要求し、レイニーが拒否するとその行動はますます過激になり、妻と恋人が暮らす住居が放火され、挙げ句の果てには関わった人たちが次々と殺され……。
【ここからネタバレ】
謎の男に怯えるレイニーの頭の中で、いつしか響きはじめる別の声。まるで自問自答でもするかのように対話を続けつつ、その瞬間、彼はハッと我に返り、謎の男を作り出していたのは自分自身だと気づく。そこへ偶然にも離婚を望む妻がやってきて、レイニーは自分を不安定な精神状態をもたらしたきっかけでもある妻を殺して家庭菜園に埋める。奇しくもそれは、謎の男が執拗に書き直しを要望したエンディングそのものだった。ちなみに原作は1990年発表のスティーヴン・キングの中編小説。
   『チャーリーとチョコレート工場』
製作年/2005年 監督/ティム・バートン 脚本/ロアルド・ダール 共演/フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター
白塗り特殊メイクが得意!
『シザーハンズ』『アリス・イン・ワンダーランド』など“白塗り特殊メイク系”が似合いすぎる……というか、得意としているのがジョニー・デップ。なかでも強烈なインパクトを残したのが、このウィリー・ウォンカ役だ。
しかも監督は、ティム・バートン。ジョニーとは声の出演作も含めて、なんと9本の映画を一緒に作っただけあって、カルト的なテイストにどう観る者を引き込むのか、心得ている感じ。実際に、奇妙キテレツな世界なのに、ジョニー=ウォンカの魅力に魔法をかけられ、めくるめく映画体験が待ち受ける。
ウォンカは自社が販売するチョコレートに5枚の当たりチケットを同封。その商品を買った子供たちが、秘密のチョコレート工場の内部を見学することができる。夢のような体験に心躍らせる5組の親子が、工場内で衝撃の運命に巻き込まれる物語。
チョコレートを作る“ウンパ・ルンパ”という小さな人たちや、クルミを割るリスの集団など、とにかくシュールで摩訶不思議な世界が展開。内容はブラックなのに、映像はカラフル。“怖い絵本”のような世界に、ジョニー・デップの怪しい笑顔がハマりまくっている。
   『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
製作年/2007年 製作/ジェリー・ブラッカイマー 監督/ゴア・バービンスキー 出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
生真面目な役がオーリーにピッタリ!
孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が活躍する大人気シリーズの第3作。オーランド・ブルームは第1作『~呪われた海賊』以来、自由奔放なジャック・スパロウに振り回されながらも彼と行動を共にする青年ウィル・ターナーを演じている。ジャック・スパロウとのユーモラスなやり取り、気丈な総督令嬢エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とのロマンスなどが観客の心をつかみ、物語に欠かせない存在としてシリーズの人気キャラクターに。
第3作『~ワールド・エンド』はそんなウィルに大きな運命がのしかかる展開で、生真面目で勇敢な彼の人間性の奥深くを知ることができる。第3作から10年を経て製作された第5作『~最後の海賊』でもウィル・ターナーを演じ、ファンを喜ばせた。   

『パブリック・エネミーズ』
製作年/2009年 製作・監督・脚本/マイケル・マン 出演/ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール
大人なら、仲間を思いやれ!
大恐慌直後の1930年代。あざやかな手口で銀行強盗をし続け、社会に不満を募らせる大衆の人気を得た人物がいた。それが、実在の犯罪者ジョン・デリンジャーだ。仲間を裏切らず、女性に優しい。そして、“利益を独占する銀行を襲っても、弱者の市民からは絶対に強奪しない”、そんなポリシーを持っていた。その主人公をチャーミングに演じたのが、ジョニー・デップ。マイケル・マンが描いた犯罪者の中でも、このキャラは妙に人間味がある。
特に男として見習いたいのが、仲間を思いやる気持ちだ。インディアナ州刑務所に服役している仲間を相棒レッドとともに脱獄させたり、警察の監視下にある恋人ビリーを命がけで迎えに行ったり。一般的に犯罪者といえば、仲間を裏切ってでも生き延びるイメージが強い。しかし、このデリンジャーは自分よりも仲間を優先するのだ。なぜならそれがポリシーだから。自分の中の“誓い”や“ポリシー”を大切にする点は、マイケル・マン映画に共通する醍醐味だろう。
ちなみにデリンジャーを追う、FBI捜査官のパーヴィスはあえて冷血な仕事人として描かれる。こうやって、善が悪に、悪が善に見えるというパラドックス、つまり善悪のモラルを崩していく点もマイケル・マン監督の真骨頂だ。  

『アリス・イン・ワンダーランド』
製作年/2010年 製作・監督/ティム・バートン 出演/ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、アン・ハサウェイ
まずは勝負に勝つこと!
“異世界へ入る”というのは、ファンタジーの鉄板要素。この設定を使って19世紀に名作文学となったのが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。ディズニーのアニメを経て実写になった今作では、めくるめくる異世界の冒険にキモかわいいキャラも多数登場し、カラフルに展開していく。物語は原作およびアニメ版の13年後。19歳になったアリスが、白ウサギを追って久しぶりに入り込んだ不思議の国は様変わり。自分が不思議の国の救世主だと知ることになる。

監督はティム・バートンなので、ファンタジックな世界が、どこかダークで不気味なテイストも放ち、大人も魅了。劇場公開時は日本でも興収118億円という、まさかの特大ヒットを記録した。帽子屋の怪人キャラ、マッドハッターを、ジョニー・デップが特異な役作りで演じたことも大きな話題に。強烈な女王たちのインパクトや、声優を担当したスターたちをモーションキャプチャーでCGキャラにした映像など見どころが多い。

【どうやって現実へ戻ってきた?】
救世主のアリスは、恐るべき怪物との戦いに勝利。不思議の国に残るという選択肢もあったが、自らの意思で怪物の血を飲むことで、現実世界へ戻った。戦いの勝利が脱出の条件。  

『トランセンデンス』
製作年/2014年 製作総指揮/クリストファー・ノーラン 監督/ウォーリー・フィスター 出演/ジョニー・デップ、レベッカ・ホール
工学者の頭脳とA.I.を一体化させるとどうなる!?
主人公ウィルは妻エヴリンとともに、世界を理想的なものとするための人工知能を研究していたが、人工知能の発展を危惧する狂信的なテロ集団の凶弾に倒れる。彼と死別したくないイヴリンは、ウィルの意識をA.I.にアップロード。これにより、人工知能は、とてつもない進化を遂げ、あらゆる情報を取り込み、ついには難病をも治療可能にしてしまう。だが、この人工知能は、またしてもテロの標的に。ウィルの意識を宿したA.I.は、人類に何をもたらすのか?
『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督が製作、ノーラン作品で撮影監督ウォーリー・フィスターの演出による近未来スリラー。高い理想を持つ工学者の意識が、最先端のA.I.と一体化したとき、何が起こるのかをシミュレートする。地球のために人類は滅ぶべきか? テーマはそんな領域にもおよぶが、面白いのはウィルの意識がA.I.化してもなお妻を愛していること。人工知能となっても、愛ゆえの行動をとるのが面白い。  

『オリエント急行殺人事件』
製作年/2017年製作 製作・監督・出演/ケネス・ブラナー 出演/ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー
驚愕レベルのオチが待ち受ける!
トリックと聞けば、思い浮かべるジャンルはミステリー。そのミステリーの女王として知られるアガサ・クリスティ作品はトリックの宝庫だ。映画化で有名な今作も、細かいトリックが最後に超ドラマチックな謎解きでひとつになる。カタルシスは満点だ。
大雪のため山の中で停車したオリエント急行で、大富豪のラチェットが殺害される。遺体にはいくつもの刺し傷があった。彼は脅迫状を受け取っており、たまたま列車に乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロに相談をもちかけていた。
やがて列車のほかの乗客たちとラチェットの関係が明らかになっていき、ポアロが誰の犯行なのかを推理していく。ラチェット役のジョニー・デップほか、オールスターキャストが集結。犯人像にあれこれ想像力がはたらくが、まっさらな知識で観たら、そのオチはかなり驚愕のレベルでは?
【ここからオチ&トリック】
ラチェットは少女誘拐事件の犯人で、その恨みを晴らしたい者たちが集合。乗客12人が“ひと刺し”ずつ復讐を果たした。犯人が逃げたように細工するなど、多くのトリックが仕掛けられたが、列車にポアロが乗ったのは誤算。睡眠薬や声色、ほかの人物の服で廊下を歩くなど追加のトリックも駆使された。  
『グッバイ、リチャード!』
製作年/2020年 監督・脚本/ウェイン・ロバーツ 出演/ジョニー・デップ、ローズマリー・デウィット、ダニー・ヒューストン 
終活を描いた作品
突然、がんの宣告を受け、余命180日であることを覚悟する大学教授のリチャード。さて”終活”はどうするか? リチャードが決めたのは、残りの人生、やりたいように生きるということだった。学生たちとは授業で酒やマリファナを楽しむなど、やりたい放題。しかし妻の浮気が発覚し、娘からはレズビアンだと告白され、リチャードの悩みは尽きない。
基本的にシリアスな状況にもかかわらず、すべてをあるがままに受け止め、ときには冗談めいた行動で対処する。そんなリチャードの姿が、コメディを観ているような印象も与えてくれるのだ。
ジョニー・デップ本人も、マジメなのか、とぼけているのか、よくわからないキャラの持ち主。その特徴が、今作のリチャードと完璧にシンクロしている。さらに軽さと深刻さのバランス、暴走しそうで落ち着いた展開など映画全体のムードで、実はジョニー本人を表現しているのかも!?
死に向かうストーリーなのに、なぜか幸せで楽しい気分になってしまうのは、映画とスターの究極のケミストリーのおかげだろう。“人生とは鳥のさえずり”なんて哲学的なセリフにも素直に感動してしまう。超大作やエッジの効いた作品でのジョニー・デップと観比べることで、不思議な感覚になれるし、なにより、“共感度”という点ではハイレベルな一作になっている。
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   文=斉藤博昭、相馬学、牛津厚信 text:Hiroaki Saito、Manabu Souma、Atsunobu Ushizu
photo by AFLO

https://news.goo.ne.jp/article/safarilounge/trend/safarilounge-15931.html

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