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伝統漁法を千歳川で マレク使いサケ採捕-千歳アイヌ協会

2018-12-08 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/12/7配信

伝統漁具のマレクを使ったサケ捕獲=2016年9月4日のアシリチェプノミ、長沼用水取水口
 千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は15日から千歳川上流域で伝統漁具マレク(自在もり)を使ったサケ漁を複数回行う。若い世代への漁法継承を目的とし、来年1月31日までの期間を設け、すでに道の特別採捕許可を受けた。道内河川では、儀式以外に民族的な冬季のサケ漁に許可が出るケースは珍しい。大切な主食の一つで、生活するための糧となったサケを得てきた漁の復活は大きな弾みになる―と関係者は期待している。
 アイヌ民族はサケを「カムイチェプ(神の魚)」と呼んで、食料とする以外にも皮も靴などに加工するなどしてきたが、明治政府がサケ漁を禁止して以降、自由な捕獲ができない状況が続いてきた。
 今回は道が、千歳アイヌ協会を実施主体とする形で道アイヌ協会に許可した。市内水明郷の王子製紙第4発電所ダムから下流700メートル地点までの区間で、50匹を上限にマレクで捕獲できるとする内容だ。サケのふ化増殖事業やインディアン水車での漁業に配慮し、影響のない時期に漁を行う。
 道内の内水面では道内水面漁業調整規則により、研究、ふ化増殖などの場合を除きサケの捕獲は禁止されている。道漁業管理課によると、今回は同規則52条が定める伝統的な儀式や漁法の伝承と保存、知識の普及活動に該当するとして許可した。アイヌ民族に対する特別採捕許可は、帯広市や網走市などでも例がある。
 千歳アイヌ協会は毎年9月に、遡上(そじょう)してきた新しいサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」を長沼用水取水口(千歳市蘭越47)近くで行い、丸木舟からマレクを使いサケを捕獲している。この時も、儀式に際して1日だけの特別採捕許可を受けてきた。今回のような1カ月半にわたる長期の許可は初めてのケースとなった。
 伝統のサケ漁ができることが、文化を受け継ぐ活動の後押しになることが期待される。同協会の中村会長は「画期的なこと。儀式とは別に採捕が許可されるのはありがたい」と話し「伝統を継承する上でも大きな一歩だ」と喜ぶ。
 漁では同協会の中高生会員に漁法を伝える。若手会員としてアイヌ文化の継承に積極的に取り組む市内の佐々木翔太さん(24)も「サケはアイヌにとって大切なもの。漁法を復興するチャンスで、自分自身も成長できる」と、道具のもりを手にする日を心待ちにする。
 最初のサケ漁は、今月下旬を予定。来年1月にも数回行うという。漁と捕れたサケの解体は伝統的な作法に基づいて行う。身は乾燥させて、儀式で活用する。
https://www.tomamin.co.jp/news/area1/15244/

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ゴールデンカムイ、大英博物館の公式Twitterを飾る。

2018-12-08 | アイヌ民族関連
HUFFPOST 2018年12月07日 12時29分 JST | 更新 17時間前 安藤健二

2019年5月から世界最大規模の『漫画展』を開催へ
日本の人気漫画『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌの少女「アシリパ」が、ロンドンの大英博物館の公式Twitterのトップ画像を飾った。
日本の漫画の歴史を原画とともに紹介する「漫画展」のPRの一環だ。2019年5月23日から8月26日まで開催される。共同通信によると、日本国外での漫画展としては世界最大規模になるという。
『ゴールデンカムイ』は野田サトルさんの代表作で、2014年から集英社の週刊ヤングジャンプで連載している。明治時代後期の北海道を舞台に、アイヌが秘蔵していた金塊をめぐるバトル漫画だ。2018年にはTVアニメ化された。
大英博物館のTwitterでは、他にも『キャプテン翼』『ポーの一族』『ONE PIECE』『宗像教授シリーズ』などの作品を紹介している。
※正確には「アシリパ」の「リ」は小さい字
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/06/golden-british-kamuy_a_23611211/

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「ゴールデンカムイのなかの北海道」展 恵庭市立図書館本館で21日まで

2018-12-08 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/12/7配信
 恵庭市立図書館本館1階展示コーナーで1日から21日まで「ゴールデンカムイのなかの北海道」展が開かれている。北海道を舞台にした人気漫画「ゴールデンカムイ」に登場する実在の歴史上の人物や、アイヌ文化などに関する書籍や史料を集めた。
 同館は今年度から館内にヤングアダルトコーナーを新設し、中高生の利用促進に力を入れている。今回の展示は、若い世代に人気の漫画と関連付けることで、劇中で紹介されている歴史や文化にも興味を深めてもらい、読書の推進につなげようと初めて企画した。
 展示には、土方歳三や永倉新八など劇中に登場する実在の人物の伝記や、モデルとなった事件に関する記録などのほか、北海道が舞台の物語の中で大きな役割を果たしているアイヌ文化関連の史料も並ぶ。
 北海道開拓とアイヌの歴史の関係や、アイヌの伝統的な生活道具、狩猟、食文化などに関する書籍のほか、市郷土資料館から実物の祭具や装身具なども借り展示している。
https://www.tomamin.co.jp/news/area1/15243/

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<金口木舌>二風谷判決と沖縄

2018-12-08 | ウチナー・沖縄
琉球新報 2018.12.7 6:00
 「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した
▼司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ。ダムに水没した地域を含め、平取町(びらとりちょう)二風谷の沙流川(さるがわ)沿いはアイヌの伝統的な舟下ろし行事「チプサンケ」が伝わる聖地だった
▼町出身でアイヌ民族として初めて国会(参院)議員も務めた萱野茂さん(故人)らが、土地の明け渡しを拒否して法廷で闘った。判決はダムが完成していたことから建設差し止め請求を棄却したが、土地収用の違法性を指摘した
▼判決の根拠の一つに、民族的マイノリティーの権利保護を定めた国際自由権規約27条があった。政府が2008年にアイヌ民族を先住民族と認める前の画期的な判断だ。判例は4日に京都地裁に提起された琉球遺骨返還請求訴訟でも訴状に引用された
▼旧帝国大学の人類学者が持ち去った遺骨を取り戻す運動もアイヌ民族が先行し、一部で返還を勝ち取っている。近代以降の同化政策など、アイヌと沖縄に共通する点は多い
▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会の勧告を無視している。米軍基地問題を含め、政府は沖縄に対する政策を見直す時期に来ている。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-845214.html

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世界に100以上!? 現代文明との接触を拒絶し続ける“未接触部族”とは

2018-12-08 | 先住民族関連
TOKYO FM 12/7(金) 19:20配信
中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。12月6日(木)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、ジャーナリストの仲野博文さんに、インドの先住民族による殺害事件について話を伺いました。
“最後の秘境”と言われているインドの離島・北センチネル島に上陸しようとしたキリスト教徒のアメリカ人宣教師が、現地住民に殺害されたと見られています。発生からおよそ2週間が経過した今なお、依然としてその真相は明らかになっていません。
事件があったとされるのは、タイやマレーシアに近いインド洋に浮かぶ直径5kmほどの小さな島、北センチネル島。仲野さんによると、人口は50~400人程度と見られているそうですが、「正確な人口が全くわからない」と言います。というのも、この島の住民は“未接触部族”と呼ばれ、文明社会や外部との接触を頑なに拒んでいるから。かつてインド政府が、この島の住民と接触を試みたことがあったものの、「近隣の島で同様の試みをして、武力衝突や、外部から持ち込まれた病気のために住民が亡くなる事態が発生した」と仲野さん。そのため、1990年代以降、インド政府は北センチネル島とは全く接触しないという方針を打ち出し、島の周辺5km以内に立ち入ることすら禁止しているそうです。
11月、アメリカ人宣教師がその島に上陸直後、弓矢によって殺害されたと見られていますが、仲野さんは「島の住民は、近づこうとする人に対する警戒心が強いため、遺体の回収もできていない」と現状を説明。2007年に国際連合総会において、先住民族の権利に関する宣言が採択され、先住民族を差別してはならないとされています。世界各地に目を向けてみると、異なる生活様式を受け入れた先住民族もたくさんいるそうですが、一方で“未接触部族”と呼ばれる人たちが、世界には100以上存在するとか。そんな外部との接触を望まない先住民族に対して「融合を強要することが果たしていいのかどうかという声も出ている」と仲野さんは言います。
ドローンの発達によって、南米のジャングルなどでは、文明に接していない先住民族を発見したという報道がなされるようになってきています。しかし、「その先住民族と我々が接触していくべきなのか、それとも避けるべきなのか、倫理的な問題が起きている」と仲野さん。「彼らが今の文明に触れてしまうと、間違いなく元には戻れなくなってしまう」と危惧していました。
(TOKYO FM「クロノス」2018年12月6日(木)放送より)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181207-00010009-tokyofm-life

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湾生・終戦前台湾で育った日本人 中田芳子さん/1 台北で父が理髪店営む 台湾神社に家族で初詣 /東京

2018-12-08 | 先住民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2018年12月8日 地方版
 80代以上の男女9人が、100人を超す聴衆の前に並んで座った。終戦まで日本が統治した台湾で暮らしたお年寄りたちだ。6月3日、千代田区で開かれた「お話会」。台北にあった旧建成小学校で学んだ思い出を語るお年寄りたちの中に、中田(旧姓・徳丸)芳子さん(87)がいた。中田さんは、当時流行した歌「台湾楽しや」を歌い始めた。
 「米は二度なる 甘蔗(かんしょ)は伸びる 名さえ蓬莱(ほうらい) 宝島……」
この記事は有料記事です。
残り1121文字(全文1318文字)
https://mainichi.jp/articles/20181208/ddl/k13/040/008000c

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