先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

遠山サキさん死去【浦河】

2018-12-19 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2018.12.18

森の名手・名人受賞時の遠山さん=平成28年9月、自宅で自作の伝統織物を披露=
 アイヌ文化伝承者の遠山サキ(とおやま・さき)さん(90)=浦河町姉茶62=が15日、死去した。葬儀は18日午前10時から、浦河町築地3のさとう中央ホールで。喪主は長男・遠山長寿(ながとし)さん、葬儀委員長は姉茶自治会長・三好吉男さん。
 遠山さんはアイヌ文化全般にわたる知識と技能・技術を習得した優れた伝承者。昭和35年に浦河町で姉茶民芸品研究会(浦河アイヌ文化保存会の前身)の設立に参加し、アイヌ古式舞踊の伝承と保存活動に尽力。
 機動職業訓練織布科やアイヌ語教室の講師などを務め、昭和63年に浦河町文化奨励賞、平成13年に北海道文化財保護功労賞受賞、同21年にアイヌ文化の伝承と後継者育成の功績をたたえ、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構のアイヌ文化賞を受賞している。
 また、オヒョウの樹皮やガマなど野草を利用した着物やバッグ、刀さげなど伝統品や文化伝承を通し、森と共存してきたアイヌ文化の発信と普及啓発に尽くしてきた功績で、同28年に公益社団法人国土緑化推進機構の「森の名手・名人」に選ばれた。この時、遠山さんは「これまで大したことはやっていない。ただ、アイヌのことを伝承していくのが私の役目と思い、一生懸命頑張ってやってきただけ」と話していた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/9244

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳴潮 12月18日付

2018-12-19 | アイヌ民族関連
徳島新聞 12/18 10:00
 北海道地震の被災地・厚真町から少し足を延ばし、平取町に向かう。北の先人・アイヌの歴史を伝える町の一つである。萱野茂二風谷アイヌ資料館と町立文化博物館の合わせて千点を超す収蔵品が、国の重要有形民俗文化財に指定されている
 生活用具などを集めた博物館の広い館内にぽつりと、漆塗りの古い椀が展示してあった。内側は赤く、端が欠けている。アイヌ語で「トゥキ」、何ほどのこともない器だったが、説明を読み息をのんだ
 <昭和15年ごろに亡くなった貝沢シランペノという者の話だが、若いときに厚岸(北海道東部)の漁場に行って1年間働いた。その報酬がこの1個のお椀だったということだ。1年間の報酬がな>
 奴隷のように働かされた、ともあった。江戸末期に北方探検で名を上げた松浦武四郎は、明治政府の政策に憤慨し職を辞している。アイヌを民族として認めない同化政策は近年まで続いた
 人が人として扱われなかった歴史は過去のものか、と考える。人手不足で、国は来年から外国人労働者の受け入れを拡大する
 さすがに椀一つということもないのだろう。しかし、今も最低賃金以下で働かされ、労災に遭う技能実習生がいる。放置したままでいいはずがない。人間に来てもらうのである。労働力パズルの、欠けたピースを埋めるような感覚では困る。
https://www.topics.or.jp/articles/-/139562

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SGH全国高校生フォーラム、最優秀は立命館慶祥

2018-12-19 | アイヌ民族関連
リセマム 2018.12.18 Tue 12:45
 文部科学省は2018年12月17日、スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラムで10校に表彰を行ったと発表した。もっとも優秀な発表を行った立命館慶祥中学校・高等学校に文部科学大臣賞を授与した。
 文部科学省は2018年12月17日、スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラムで10校に表彰を行ったと発表した。もっとも優秀な発表を行った立命館慶祥中学校・高等学校に文部科学大臣賞を授与した。
 文部科学省は筑波大学と共催で、2018年度スーパーグローバルハイスクール全国高校生フォーラムを12月15日に東京国際フォーラムで開催した。全国のSGH指定校123校とアソシエイト18校、開催地である東京都の高等学校5校の代表生徒が一堂に会し、英語でのポスターセッションやディスカッションを通して、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題・ビジネス課題の解決や提案について英語で発信した。
 ファーラムでは全参加校の生徒がポスター発表を行い、審査を経てSGH指定校より優秀校4校を選出。選出された4校の生徒がステージ上で発表を行い、審査を経て、もっとも優秀な発表を行った学校に文部科学大臣賞、優秀な発表を行った3校に審査委員長賞を授与した。
 文部科学大臣賞に立命館慶祥中学校・高等学校のテーマ「アイヌの伝統を知る~教育によるアイヌ文化の伝承活動~」が選ばれた。審査委員長賞には、早稲田大学高等学院と神奈川県立横浜国際高等学校、神戸大学附属中等教育学校の3校が選ばれた。
 また、ポスター発表を行ったアソシエイト校から啓明学園中学校高等学校、東京都の学校から東京都立小石川中等教育学校に審査委員特別賞を授与。全参加校のポスターから、参加した各校の生徒による投票を経て、金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校と立命館宇治中学校・高等学校、青山学院高等部、名古屋国際中学校・高等学校の4校に生徒投票賞を授与した。
《工藤めぐみ》
https://resemom.jp/article/2018/12/18/48226.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化 伝える270点 県立博物館で企画展 /秋田

2018-12-19 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2018年12月18日 地方版
 秋田市金足鳰崎(におざき)の県立博物館で企画展「キムンカムイとアイヌ-春夏秋冬」が開催中だ。同館は「貴重な資料を展示しているので、ぜひ来場を」と呼びかけている。来年1月23日まで。入場無料。
 アイヌ文化を広く知ってもらうことを目指す「アイヌ民族文化財団」と同博物館の共催。アイヌ民族の生活用具など約270点が展示されている。同博物館でアイヌ文化に関する展示会を開くのは、199…
この記事は有料記事です。
残り284文字(全文473文字)
https://mainichi.jp/articles/20181218/ddl/k05/040/201000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

刑務所、独自製品開発に熱 函館少年刑務所の「マル獄」に続け 受刑者も勤労に意欲

2018-12-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/18 16:00

網走刑務所が商品化したアイヌ文様をあしらった前掛け。阿寒アイヌ文化知的財産権研究会の認証第1号の製品となった
 道内の刑事施設(刑務所、少年刑務所)が、全国的に人気の高い函館少年刑務所の作業製品「マル獄」シリーズに続こうと、独自製品の開発に熱を入れている。網走刑務所は今秋、アイヌ文様をあしらった前掛けや木工品を商品化した。刑務作業は民間業者からの受注業務が大半を占めるが、道内7施設は近年、独自製品の販売額が全収入の1割を占め、全国平均の2倍超で推移。業務を発注する製造業が少ない道内事情が背景にあるが、独自製品の製造は受刑者がモノ作りの喜びを体験する機会にもなっているという。
 「画数が多い『網走』の文字を軟らかい印象にデザインしました」。札幌市東区の札幌矯正管区で11月に開かれた刑務作業製品の開発コンクール。道内7施設が家具や布製品など新たな独自製品計43点を出品し、札幌のスタイリストなど審査員5人から講評を受けた。網走刑務所は「網走」の文字とアイヌ文様を施したエプロンや、アイヌ民族が使うマキリ(小刀)をかたどったストラップを出品し、審査員特別賞を受けた。
■アイヌ文様
 このシリーズは、同刑務所が「マル獄に負けない網走らしい製品を」と企画。阿寒アイヌ協会などでつくる阿寒アイヌ文化知的財産権研究会からデザインの助言を受け、約3カ月かけて完成させた。
 研究会は本年度、正しいアイヌ文様を使う商品を認証する制度を導入しており、認証第1号の製品となった。前掛けやマグネットホルダーなど一部商品は10月から販売を始め、流氷観光シーズンの来年2月に本格販売する。
 同管区によると、全国の刑事施設の刑務作業は衣類の縫製や金属部品の加工など民間からの受注業務が大半で、独自製品の販売額が占める割合は2013~17年の平均で4・3%。これに対し道内7施設は10・5%と2倍超となっている。
■仕事の確保
 道内では業務を発注する業者が札幌圏に集中し、作業も農機具部品の溶接や木製食器の製造などに限られる。
 景気低迷で受注減が続く中、各施設が独自製品に目を向けた契機は06年に商品化されたマル獄シリーズだ。08年に作業製品として全国で初めて商標登録され、17年度は約6万点、約7200万円を売り上げた。
 同管区は「受刑者が勤労習慣を身に付けるためには一定の仕事を確保する必要がある。マル獄の人気により、各施設の職員が独自製品の開発に力を入れるようになった」と指摘する。
 11月のコンクールでは、月形刑務所(空知管内月形町)が薄く切った道産材とナイロン素材を組み合わせたバッグを出品するなど、他にも斬新な製品が並んだ。独自製品の製造は、単純作業が多い受注業務と比べ、原材料から完成品に仕上げる一連の流れを体験でき、受刑者の勤労意欲の向上につながるという。
 同管区の斎藤政之成人矯正第2課長は「独自製品が売れると、受刑者はモノ作りの喜びを得られるし、市民の矯正行政の理解にもつながる。今後も道内発の独自製品の開発に努めたい」と話す。(野口洸)
 <ことば>刑務作業 懲役受刑者が矯正や社会復帰を目的に行う作業の総称。木工、印刷、洋裁、金属加工などの作業がある。今年9月末現在、全国76の刑事施設で約4万2千人が就業。民間業者からの受託業務や矯正展などの収入は全て国庫に入る。2017年の全国の収入は約40億円、道内7施設は計約3億円。作業製品は矯正展や各施設の展示場、矯正協会刑務作業協力事業部(CAPIC)のホームページから購入できる。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/259251

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジア最大級の水力発電ダムが操業開始、中国・ベトナムが出資

2018-12-19 | 先住民族関連
AFPBBNEWS 2018年12月18日 17:43 発信地:ストゥントレン/カンボジア [ カンボジア アジア・オセアニア 中国 中国・台湾 ]

【12月18日 AFP】カンボジア北東部ストゥントレン(Stung Treng)州で17日、同国最大級の水力発電所ダムが操業を開始し、フン・セン(Hun Sen)首相が出席して開業式典が行われた。
 この発電所は、カンボジアの大手財閥ロイヤルグループ(Royal Grou)、中国国営ハイドロランチャン国際エネルギー(Hydrolancang International Energy)、ベトナム電力総公社(EVN)の合弁事業としてメコン川(Mekong River)支流沿いに建設された「セサン下流2水力発電所ダム(Lower Sesan 2)」で、発電量は400メガワット。
 東南アジアの貧困国の一つであるカンボジアは近年、エネルギーの増産と経済活性化を目指し、中国の資金提供を受けて次々とダムを建設している。
 だが、約7億8000万ドル(約880億円)を投じたダム建設プロジェクトをめぐっては、周辺環境や地元住民への影響が懸念されており、環境保護運動家らはメコン川流域住民の生活に必須である魚の資源量が減少するとして、セサン2を含めたダム建設を批判。セサン2ダムについては、周辺住民5000人前後が立ち退きを余儀なくされる恐れがあると指摘する。その多くはカンボジアの辺境地に住む先住民族だ。
 これに対し、フン・セン首相はセサン2ダムの開業式典で、ダム建設は電気料金の引き下げに役立つと主張。影響を受ける住民たちには住宅と土地を支給していると説明し、「ほとんどの住民は発電所プロジェクトを支援している。外国人に扇動された一部の住民が困難な状況を作り出している」と述べた。
 セサン2ダムに関しては、以前から国連(UN)が繰り返し懸念を表明。カンボジアの食糧安全保障を脅かすと危惧する科学者らも、建設中止を求める共同声明を出していた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3202511

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする