元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

1月5日

2018年01月05日 | 吹奏楽
約一週間たって、ようやく振り返ることが出来そうです。


■船橋市立船橋高校吹奏楽部 第34回定期演奏会

12月28日(木) 昼の部(12:30-)
習志野文化センター


習志野高校の演奏会を聴きに最後に訪れたのはもう10年前だったでしょうか。
懐かしい習志野のホールでの、初めての市船の演奏会。

沢山のOB/OG、保護者の皆さんがホールの外と中で、エネルギッシュに動き回っていました。
これが市船か。
期待は膨らむばかり。


第一部は座奏と合唱。

昨年の演奏会のDVDもそうでしたが、合唱がとても印象的。
単純に上手い、というより、表現したいものが生徒たちの中からあふれ出てくるような歌声。
特に女声合唱の『マザーグースの歌』(谷川俊太郎&青島広志)は素敵だったなあ。
近日中にCD買いますw。


第二部はポップス&企画ステージ。
ここで披露される「吹劇」が観たかったのです。

が、その前に、生徒たちが制作したというミュージカルも楽しかった。
特に印象的だったのが、主役の一人を務めていたEuphの女子。
おそらく身長が180cm以上はあろうかという見るからに目立つ子でしたが、
その子がとても明るく楽しげにステージで躍動していて、

「ああ、この子はバレーボールでもバスケットボールでもなく、
 市船の吹奏楽部に来てよかったんだろうなあ」

と、ふとそんなことを思った次第です。


そして「吹劇」。

何というか、文章では上手く書き表せません。
テーマ曲『上を向いて歩こう』を中心として、
演奏と踊り、マーチングやパントマイムによって表現される、母から子への愛情、子から母への思い。
ステージ上の時間と親子の間で流れる時間が、時に絡み、時に離れ、
30分ほどの間に見事に凝縮されていました。

ほかのどんな学校でも、まねできないだろうなあ。
文字通りの、ワンアンドオンリーのステージ。
観に行ってよかったと、心から思いました。


第三部はクラシックステージ。
『ガイーヌ』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』。

普通に上手い、というと変な表現ですが、本当に上手い。
これで全国大会に出られないというのだから、東関東は厳しいです。

面白かったのは『ガイーヌ』。
コンクール版で演奏したのだと思いますが、
お客さんの盛大な拍手の後、顧問の高橋先生がひょいっと指揮台に上がり、
おそらくコンクールでは取り上げなかったのだろう「剣の舞」を
アンコール?として演奏したのです。

これがまた上手かった!
お客さん、やんやの拍手喝采(^^)。


アンコールで、合唱『手紙-拝啓 十五の君へ-』と『星条旗よ永遠なれ』の2曲。
合計3hで終演。
いやー、大満足!!


今、教員の働き方が大きな問題となっています。
「ブラック部活」も世間の注目を集めるようになりました。
私自身、今の部活動については考えるところがあります。

でも、あのステージには、高校生が持っている可能性が満ち溢れていた。
「直向き」という以外の形容詞が似合わない高校生たちの躍動する姿と、
まっすぐな音楽がそこにはあった。

もうそれだけで十分な気がします。


本当に行って良かった、そう思えるコンサートでした。




来年は船橋と松戸とか。
行きたいなあ。どうしようかなあ・・・。











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