石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

7月10日本日は国立市環境浄化協議会で小川町へ視察に行きました

2014年07月10日 | Weblog
 こんにちは、国立市環境浄化協議会所属の石井伸之です。

 本日は、国立市環境浄化協議会で小川町下里地区における有機農業の視察と造り酒屋の青雲酒造を見学しました。

 台風接近に伴い、雲行きが怪しいところでしたが、小雨程度だったのは幸いです。

 中央高速から圏央道で昨日とは逆方向の関越方面に向かい、嵐山小川インターで下ります

 その後は下道を少し走ったところで、最初の目的地である小川町農村センターに到着しました。

 まずは町議会議員を務められている金子議員より、有機農業についての挨拶をいただき、その後は下里地区で有機農業を行っているメンバーの方より説明を受けました。

 この地域における有機農業の始まりは、30年以上前に大豆を有機農業で栽培したことから始まりました。

 開始した当初は、農薬を使うことが当たり前だったこともあり、変わり者に見られたことから、どうしても先駆者は奇異の目で見られるのかもしれません。

 開始するに当たり、企業が有機農業で栽培した大豆をキロ250円で引き取るという話があったから実施に踏み切れたという話から、その後は徐々に買取値段を上げていただき、今ではキロ500円で買い上げているそうです。

 また、有機栽培が広がると、地元の地ビール会社より、二条麦の栽培を委託されました。

 そして特筆すべきことは、佐藤市長が訴えている農地の集約化が行われており、機械化組合という名称で運営されているそうです。

 A、B、Cという地区で下里地区の農地が分けられており、AとCのブロックは個人の農家が稲作を行い、Bブロックは農家の方より10アール年間2万5千円で借り上げ、大豆や麦を栽培しています。

 機械化組合で働く農家の方々には、時給1000円が支払われ、大豆や小麦の販売収益は機械の購入や維持費などに充てられるという説明がありました。

 アメリカと単純な価格競争では、絶対にかなわないことから、日本の農業は品質で勝負しなければならないという話はその通りだと思います

 質問の時間となり、生活環境部長も大変熱心に質問されていました。

 特に土地の集約化をするために何が必要か?という質問は物事の本質を捉えたものでした。

 答えとしては、代表のリーダーシップに尽きるそうです。また、その時にバブルで景気が良かったので、用水整備などの大きな費用が補助金で賄えたという運もあったそうです。

 私の方で後継者問題はどうなのか質問すると、研修生を受け入れていることから、農業の後継者は育っているが、農家の後継者となると難しいと言われていました。

 また、山に囲まれた盆地というとこから、農地が限られており、農地が不足しているということも切実な問題と言われていました。

 国立市の農地と農家を守る為に、何が必要なのか、農業委員としてしっかりと考えて行きたいと思いました

 続いて昼食後に青雲酒造を見学しました


 明治時代からの作り酒屋で、盆地であることによる綺麗な水と米、冬の寒さからこの地域は酒作りに適しているそうです

 山田錦という酒米とコシヒカリとでは、コメの粒が違い、山田錦の方が米の粒が2倍から3倍も大きいように見えます

 その酒米を精米歩合39%(残り61%はあられやせんべいの材料になるそうです)まで磨き、コメの芯の部分だけを使います。

 磨いた後の米は真珠の様に綺麗です。

 学生の頃に、尾瀬あきら著の「夏子の酒」で造り酒屋のことが描かれていましたが、まさしくその通りでした。


 酒米を洗う場所

 酒米を蒸す場所

 酒を造るタンク

 こうやって日本古来の伝統技術を目の当たりにできたことは嬉しく思います。

 

コメント
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