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鉱物の部屋へのいざない

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TV番組4

2012-08-02 11:32:16 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は久々の休店日で、自宅で録り貯めていたTV番組を見ました。

いくつか見た番組の中で印象深かった番組について少し書きます。もちろん石関連の番組です。

まず、最初はBS-TBS「地球バス紀行 サン・ホセ発謎の古代石巡り」(2012.7.31放送)です。その番組は有名なコスタリカの巨大丸石を訪ねる内容でした。私の関心はその石の球体そのものなので、その道中の経過等には興味がない為、少し冗漫な感じがしましたが、番組のコンセプトはバスを乗り継いで旅するという紀行番組だった為、その辺は倍速で飛ばして見ました。

その謎の丸石はコスタリカのパルマルの第6農場という場所にあります。そこは考古学の発掘現場です。少しのんびりした考古学の教授が出て来ますが、その丸石は未だ謎のままというお話でした。どうもその丸石は自然のものではなく考古学的対象になる人工物のようです。

もう一つ、「体感!グレートネイチャー」の「白亜の絶景 秘められた謎に迫る~カザフスタン~」です。以前、このブログでも紹介していましたが、昨日ようやく全放送を見ました。こちらの番組は地質学的な観点からの内容で、その初めて目にする異様な風景の美しさに見惚れてしまいました。

この番組でも巨大丸石が出て来ました。こちらの丸石は人工物ではなく、地質学的なコンクリーションです。ただし詳しい成因は不明という事でした。

番組ではヘリによる空撮やパラグライダーによる空撮映像もあり、さらに月明かりで照らされる微速度撮影の映像もあり、映像的な美しさも堪能できました。

そして、最も興味深かったのは幻の洞窟内での岩塩の結晶です。その岩塩の結晶はよくあるキューブ状の結晶ではなく、何と!繊維状の結晶でした。岩塩もそのような結晶になるようです。初めて見ました。いつか実物を見てみたいと思いましたが、それは壊れやすく、持ち出してはいけません。たとえ持ち出したとしても日本のような湿度の高い環境ではその結晶を維持することは不可能です。それは溶けやすいのです。

普通の岩塩の結晶でも標本市場では扱いにくいもののひとつです。鉱物結晶の中には環境が変わると変化してしまうものがあります。それは本来生成したその環境でのみ存在するものだからです。

鉱物には鉱物特有の環境があるのです。例えば、ダイヤモンドは永遠ではありません。たとえダイヤモンドでも地上の環境では長い時間をかけて石墨に変化してしまうのです。本来、鉱物とはそのような物なのかも知れません。

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