昨日は来客が相次ぎ、ようやく普通のお店のようになってきました。
昨日の来客のおひとりが石川県鉱物同好会の山本会長です。山本会長もやはり河合コレクション目当てでした。山本会長は遊泉寺銅山産の蝕像紫水晶をいくつか購入されました。それらは蝕像紫水晶のセプターになったものや、普通の水晶ですがツインになった蝕像水晶等珍しいものをお選びいただきました。遊泉寺銅山産の水晶は水晶ヴァリエーションの宝庫です。
山本会長に昔の「はげ山」の写真をみせたところ、「懐かしい砂山だ!」とおっしゃいました。通称「はげ山」は「砂山」とも言われていました。遊泉寺銅山はコマツ(旧小松製作所)の発祥地でもあります。コマツのブルドーザーは海外の鉱山でも活躍しております。我々の故郷小松は鉱物に関りの深い所だったのです。
山本会長に「ニッポンの洞窟」を見せましたが、尾小屋鉱山資料館も載っていないし、佐渡の金山も載っていない事が不満のようでした。確かに洞窟マニア本としては寂しい気がします。
今朝、偶然にNHK Eテレ「モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!」を見ていると鍾乳洞の映像が出て来ました。夏は鍾乳洞です。鍾乳洞の中は一年中気温が変わらず、だいたい年間の平均気温で安定しています。そのせいで夏は涼しく、冬は暖かく感じるのです。
昨日、アマゾンに注文していた「地球の絶景」(ナショナル ジオグラフィック)が届きました。その中にメキシコのナイカ鉱山の「CAVE OF CRYSTALS」が載っていました。あの巨大結晶の洞窟です。数々の絶景の中でもこの洞窟の風景は突出しています。何度見ても地球の光景には思えず、驚愕してしまいます。この本にはグルジアのクルーベラ洞窟やバハマ諸島の水中洞窟等も出て来ますが、驚異の地下世界という意味では、ナイカ鉱山の巨大結晶洞窟が断トツです。二年前の新宿ショーの時だったと思いますが、そのナイカ鉱山の洞窟ツアーのチラシがあったのですが、誰か行かれたのでしょうか?私は迷ったものの体力的な自信がないので断念しました。今思えば、惜しい事をしてしまいました。確か、その洞窟は鉱山の閉山と共に再度水没する運命にあるようです。
思うに、水没するのが良いのかも知れません。それは本来、地球のものなのです。我々人類が幸運にもその存在を知った事で良しとすべきです。それが我々の時代に姿を見せてくれたことを幸運に思います。