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鉱物の部屋へのいざない

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雪の結晶

2012-01-26 11:23:22 | 日記・エッセイ・コラム

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今朝の金沢は一面銀世界、この冬、初めての本格的な雪となっています。

ちょうど昨日、注文していた「雪の結晶図鑑」(北海道新聞社 菊池勝弘・梶川正弘著)が届きました。

すばらしい本です。本の帯に「雪は天からの贈り物」とあります。思わずニタリとしました。「1600枚の偏光顕微鏡が誘う神秘の世界」、世界最新のグローバル分類で紹介する雪の結晶カラー図鑑、帯に偽りはありません。

雪の結晶の数々を見ていると、やはり「水」も鉱物の一種なのだと思います。

この図鑑では六花の結晶だけではなく、二花や三花や四花の結晶もあります。さらに十二花や十八花や二十四花の結晶写真も載っております。(なぜか五花の写真はありません。)

驚くべきは御幣状結晶の写真です。まるでビスマスの結晶を思わせる形態です。それは-25℃以下の低温下で見られる代表的な結晶です。

中谷宇吉郎没後50年記念にふさわしい図鑑で、雪の結晶研究も確実に進化していると実感できました。

変わった分類では交差角板状結晶があります。先日、このブログに出した平板水晶の変種と同じような結晶の写真も載っておりました。水晶とも同じなのか検証する必要性があります。

図鑑の後半には初期結晶郡として多面体氷晶のページもありました。十四面体氷晶と二十面体氷晶の写真も載っておりました。

多面体氷晶の写真を見ていて思い出したのは、またもやヨハネス・ケプラーです。ケプラーは「新年の贈り物・六角形の雪の結晶について」の中で雪の結晶が正六角形をしているのはなぜかと考え、史上初めて菱形十二面体を発見しました。菱形十二面体は2次元における正六角形に相当し、4次元における雪の結晶の形だと考えることができます。

ケプラーはミクロな結晶世界からマクロな宇宙にまでも総合的な統一原理で理解しようとしたのです。

天気予報では当分雪の日が続きそうです。明日の話題も雪の話題にするつもりです。

コメント
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