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鉱物の部屋へのいざない

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石と光 紫外線

2012-01-08 11:51:02 | 日記・エッセイ・コラム

今日も石と光の話題です。

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?パキスタン ギルギットのペグマタイトより

上の写真はパキスタン ギルギット産のアクアマリンの美晶と長石の巨晶とが共生している大きな標本の母岩部分の一部の写真です。その標本のアクアマリン部分の写真は以前に一度登場しました。長石の巨晶部分はまた後日の話題で登場すると思います。

で、今日は石と光のテーマです。

その標本の同じ部分を普通の光で撮ったもの、ミネラライトという短波紫外線で照らしたもの、紫外線波長375nmの長波のブラックタイトで照らしたもの、3種類並べました。

恐らく玉滴石であろうと推測される母岩部分はクリーム色です。その部分を短波紫外線を当てると緑色に光ります。さらに長波の紫外線を当てると一か所の点が青く閃光を放ちます。その部分が何なのかは不明です。

石がなぜ光るかというと、紫外線を当てることで鉱物に混在している活性因子の電子を励起させる為です。

鉱物によっては短波の紫外線にしか反応しないものもあれば、長波の紫外線だけに反応するものもあります。

実はよく見ると青く閃光を放つ点の部分は短波でもわずかに薄青く光っています。最初にそのことを見つけたのはユキナちゃんという小学4年生のお客さんです。その点の部分は不明鉱物の為、私は冗談で「ユキナイト」と呼んでおります。ユキナちゃんの叔母さんのMさんは「オバナイト」だと言っていますが、いつか本当は何の鉱物なのかを知りたいと思っています。

石と光 紫外線の話題は明日に続きます。

コメント
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