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鉱物結晶は普通、集合体で産出します。今日の話題は平行連晶です。平行連晶とは軸を共有し、その方向が平行な結晶の集合体の事です。
?ネパール産の水晶(平行連晶)
これは平行連晶になっているヒマラヤ水晶です。手に取って傾けたりするとキラキラ光りとても美しく煌めきます。以前、これと良く似た水晶を購入された方がいて、水晶の棚に入れてあったのに「これも水晶ですか?」と聞いてきたのを思い出します。
?パキスタン産のファーデン水晶(平行連晶)
これは非常に珍しいファーデン水晶です。ファーデン水晶とは板状の水晶のほぼ中心に糸状の白い筋が入っている水晶のことですが、この水晶は小さなファーデン水晶が平行連晶しており、さらにその列が5、6重に重なっております。左右は17cm、高さ3cm、厚み2cmのサイズのものです。初めてこの標本を見たときはそれが水晶だとすぐには分かりませんでした。まるで重晶石のような風貌で、水晶のヴァリエーションも面白いものだと思いました。
?ボリビア産の黄鉄鉱
これは黄鉄鉱の結晶の珍しい集合体です。小さなキューブ状の結晶が一定の法則できちんと並んでいます。これも平行連晶と呼んで良いのか分かりませんが、美しくキラキラ輝き、非常に美しい標本です。
平行連晶の話題はまた続きます。