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日韓関係最悪事態の構図

2012-09-07 12:07:45 | 国際・政治

民主党代表選に細野氏が出馬しないと決めたそうだ。私は賢明な決断だと思う。細野氏を推している連中は選挙の顔を求めているのであって、何か特別な政策を実現しようという訳ではなさそうだ。そんな志の低い連中に担がれても彼のキャリアが汚れるだけだ。自分を大事にしたほうが良い。自公や維新の会の動きを見ていると似たりよったり、いつか必ず真のチャンスが来る。

今回のテーマは急速に冷え込んだといわれる日韓関係だ。両国の政局がらみの要因は脇において何故これ程悪化したのか考えてみたい。私が現役時代に仕事で何度か韓国に行ったことがある。日米韓で韓国人幹部やスタッフと付き合った。記憶では彼らの多くは真面目に働き、特に幹部は海外留の経験のある人達が多く優れた国際感覚を有していた。アレッと思う事はあっても、嫌な思いをした事は一度もない。

彼等のにこやかな表情の下に日本が侵略した歴史に対する反感はあったかもしれない。多分あったのだろう。韓国は上下関係や長幼の序に厳しい文化があるというが、日本自体も世界の中で特異な文化を有しており、それが交流する上で大きな障害になることはなかった。寧ろ、世界の中で日韓両国は非常に良く似た文化と実感した。だが、テレビ画面に出てくる韓国の人達との間に大きなギャップがある。

テレビの画面から見えてくる韓国の人達の顔は憎しみすら感じる。そういう顔ばかりが出てくる。一触即発みたいな雰囲気だが、一方日本を訪れる韓国人観光客は変化なく、逆に韓国を訪れる日本人観光客も減っていないらしい。韓国の反日教育が問題だというが、若い韓国人観光客も多いようだ。私には、意図はないとしても結果的にテレビは紛争を煽っているように感じる。

その理由は只一つ過激な反日運動をしている人達だけをテレビは報じているからだ。憎悪が憎悪を呼んでいる。加えて私の推測では、両国の未熟なネチズン達がリアルタイムで憎しみを増幅しているように感じる。しかし、ネチズンは補助的な役割、まだ映像の力が強いと思う。選挙などの微妙な時期と重なると、これら一連の報道は政治を誤まらせる可能性が高い。

それじゃどうすべきか、私は決してお人好しではない、寧ろ陰険そのものだ。私も領土問題で妥協する必要はないと思うが、トータルで考えて国益を損なってまで争う必要はない。挑発的な発言や行為は何の役にも立たない。だが、交渉で有利な結果を得るなら報復も使う、しかし「江戸の敵は長崎」方式で争点とは別の所で(尤もらしい理由で)静かにグサッとやる。官僚は熟知しているはず。レアアースの輸出規制みたいなミエミエの稚拙なやり方は世界まで敵に回す。

蛇足ながら、原発ゼロに国民の意見が傾きつつあるのも、テレビが影響した同じ構図と私は感じる。全ての材料を見せて損得勘定し冷静に決める雰囲気を感じない。時折大阪市の顧問が出演して一方的に決め付ける。彼の主張は初めから明らかで新聞ですら出さない、出演させたテレビ局の責任だ。結果として原発は嫌だが、電気料金の値上げも嫌だ、電気に頼る企業が海外に出て行くのは政治の問題、では困る。以前投稿した「覚悟のない原発反対」が依然として大勢だ。■

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