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危機感に欠けたFRB

2014-02-23 12:16:43 | 国際・政治
まだPCが回復しないので込み入った記事の投稿が出来ないが、昨日から今朝にかけて報じられたニュースには一言言わずにはいられない。それは21日に2008年開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開され、バーナンキ議長やイエレン副議長が金融危機の世界波及を過小評価していたという内容だ。

記事を読んで危機表面化後の対応は素早く適切だった気がするが、事前に危機を認識する感度が低いという印象が否めない。米国金融の破壊的な影響力と、今後の世界経済の行方を考えると私はうすら寒いものを感じた。イエレン議長は議会証言でQE3縮小について米国経済の対応を述べ新興国への影響を述べなかった。

理屈は正しいかもしれないが、私には米国金融政策の影響力に対する謙虚さが感じられない証言の様に聞こえた。しかも、問題を事前に感知する能力に欠けているとなると怖い。もちろん最悪ケースを考えた上だが。一方でポールソン財務長官の自伝によれば、彼の危機認識はバーナンキ議長に先行していた様に感じた。

G20でQE3縮小の新興国への配慮は明言されなかった。それはいい。基本的に新興国が自助努力すべきものだ。だが政府とFRBの組み合わせで世界金融危機の芽を事前に潰す仕組みを作る、これがイエレン議長の新たな課題である。私には彼女にも前任者にもその認識が十分あるか不安である。G8やG20で議論すべきテーマであると私は思う。■

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