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田舎暮らし雑感2024(1)帰郷

2024-04-23 20:52:24 | 日記・エッセイ・コラム
昨朝6時過ぎに家内に起こされた時から東京郊外は雨だった。前日旅の準備をし天気予報を確認した時はテレビとスマホで微妙に異なっていた。現実は小雨で濡れながら駅に向かい7時半過ぎの南武線に乗った。通勤と通学が重なる最悪の時間帯で揉まれながら川崎に向かった。

大勢の乗客が乗り降りする駅や風景は30年前頃とは随分違った。この数年で最も風景が変わったと思ったのは、高層ビルが林立する武蔵小杉が隣駅の向河原まで高層ビル群が伸びていた。驚いたのは向河原駅前の工場群が洒落た高層ビルに変わったことだ。想像するに半導体等の物造りの工場から、ITやAI中心のハイテックオフィスに変わった為ではないだろうか。

電車が数分遅れて川崎に到着しただけで羽田行き直通京急電車に乗り遅れ、蒲田から羽田行き各停に乗った。前日にオンラインチェックインをしてなければ搭乗手続きに合わなかったかも知れない。羽田空港の荷物持ち込み口からバス乗車口までの距離が長くギリギリで間にあった。乗り換える度に心が揺れた。多分、私が老化してチョットした変化に弱くなった為だろう。

もう一つ揺れた原因は電車で移動中に航空会社から松山空港は濃霧で、このままならリスク回避で大阪か羽田に戻るというメールを受けたからだ。私に選択の余地はなかった。しかし、飛行機が離陸後は何ら機内通知がなかった。トイレに立った時にCAに聞いたが彼女は知らなかった。

窓から見える空は平地みたいな雲の上に、青い空が続いていた。そのうち松山空港に着陸の放送があり、飛行機は雲の中に突っ込んで行き窓の外は真っ白で海は見えなかった。そして突然滑走路が見えたと思った瞬間に間をおかずドドーンと音がして、松山空港に着陸した。

後から乗車したタクシーの運転手に聞くと、前日雨が降ったので霧が出たのだろうと、よくあることのような口振だった。その後、旧友に同じ質問をすると前日の雨が原因だろうとの返事。松山ではよくあることのようだが、同じ愛媛県生まれの私だが知らなかった。故郷の大洲盆地は冬になり気温が下がると雲海が出来、霧は肱川を通り海に流れ出る「肱川嵐」になった。

旧友と昼食後に宇和島行きのバスで故郷に向かった。大洲市に近づくと高速道路沿線の山や家々に地震の傷痕がないか窓の風景を集中して眺めたが、ブルーシートらしき物は屋根や急坂に見当たらずホッとした。土砂崩れの痕もなかった。

バスを降りて今は誰も住んでいない実家まで重いリュックを背負って歩いた。心配した築100年以上の実家の互や柱の土台は正常だった。家の中は東京の自宅より若干寒かったが、部屋に飾った絵画や写真も乱れがなく安心した。シャワーを浴び昨秋買って不味くなったコーヒーと酒を飲み、厚めの布団で熟睡した。■

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