かぶれの世界(新)

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真夏の道から霧が

2022-08-15 21:57:58 | 日記・エッセイ・コラム
懸案事項の見通しが立ったので夕方5時過ぎに思いついて外に出ると突然雨が降り始めた。二日前のマウンテンバイク走で山を走った夕方と同じで、雷と豪雨が一気に来た。だが、30分後に雲の合間に青空が見えるまで回復した。夏の夕立ちの後涼風の中を散歩するなんて最高だと思った。

だが、歩き始めて直ぐちょっと変だぞと感じた。涼しい風と生ぬるい風が交互にやんわりと吹き付けて来た。余り気持ち良くない。川沿いの散歩道に出ると目の前に見たことのない風景があった。堤防上のアスファルト舗装された散歩道から霧が湧いていたのだ。道から霧?

6時過ぎの散歩道は右岸(北側)は山影で日が陰り、左岸(南側)はまだ夕日できらきら光っていた。私が見たのは東西に走る右岸の散歩道から湧き上がる霧で、よく見ると道の両側の雑草辺りから霧が出て、左右に揺れながら上昇していた。霧は高さ1m程度位で消えていた。

道の端から出た霧を真上から見ると極薄く白い霧がグルグルと揺れていた。散歩道を下流に1キロ下って松が花橋まで行くと山影は消えて夕日が当たっていたが、橋の先の日の当たっている散歩道も霧は見えた。やや霧が薄いと感じた。夕日の光線のせいで見え方が違うからかも知れない。

橋の手前で引き返し上流(東側)に向かって歩き、上流側の橋まで歩いて行った。橋の袂でよく見かける中年女性に出会い暫らく話をした。私はここで育った時から一度も見たことがない景色だ、何故こんなことが起こるのか、と聞いてみたが彼女も驚いたというばかりだった。

そこでは、以外にも夕日が当たっている左岸にも霧が立っている同じ現象を見た。橋を渡りカメラらしき端末をチェックしている中年男性にも声をかけ同じ質問を投げかけた。彼も見た記憶があるか曖昧だが、道がアスファルト舗装で気温が上がり易くなった為ではないかという。

それを聞いて私は何故昔は起こらなかったか仮説を思いついた。現代になって地球温暖化の下でアスファルト舗装で道の気温が今迄よりも上がり、そこに突然の大量の雨で温度差が大きくなった為に霧が生じた。厳冬に暖かい川面と空気の温度差で霧が発生するのと似たメカニズムだ。

家に戻ろうとしてると橋の反対側から若夫婦と子供達が歩いて来た。若い夫らしき男性に声をかけると、彼は私と同じようなことを考えていたようだ。この件はこの土地で長く暮らした年寄りより若者の方が理解していることもある証左だと思った。■

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