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高齢化の時計(9)

2011-11-10 23:39:19 | 健康・病気

私の高齢化の時計の針がこの1ヶ月半随分と早く回り始めた気がする。新しい状況を理解してワーストケースを見直し、次の事態に驚き慌てふためかないよう心の準備をするよう努めている。今までの展開はワーストケースが毎回現実のものになっているように感じる。表面上は冷静を保っていても弱気の虫があちこちにウロウロしている。

会社務め時代にピンチに陥った時に身につけた対応が今役に立っている。マネージャとして責任を果たす為に自分が常にベストの状態で意思決定できるよう努めた。それでもワーストケースが続くと判断力が落ちて最善手を打てず後悔したことがある。そんな時身につけたワザの一つが、ジョークで周りの人を笑わせ、それが自分に戻ってきて落ち着きを取り戻すよう努めた。

昨日、紹介状を持ってガンセンターに行き先ず問診と検査(尿検査、採血、X線撮影、心電図)を受けた。今まで掛付け医・泌尿器科専門医・医師会検査、今回ガンセンターと何度も同じ検査を受けたことになる。一つの医療システムとみなせば、病院間でデータは殆ど共有されず再検査、付加価値が発生しない患者の受け渡しさえ時間がかかり、生産性が低いシステムと思った。

もっと具体的に説明してみる。下表のように頻尿の症状が現われて(デーX)から、ガン病巣の詳細が分かり治療が始まるまで、尿検査4回、血液検査2回、X線撮影2回、MRI検査1回、心電図1回、生体検査1回やりそうだ。医療機関の受け渡しは、掛付け医から専門医への移行を除くと迅速とはいえなかった。最初は安易に考えたこと、通風で通院が遅れた私自身のロス(+5)も遅れた原因だ。

X-3 (10/9)   バドミントン大会参加後、家内と高知旅行
X-2 (10/10)  高知旅行から戻る
X-1 (10/11)  母を見舞い家内を空港に送る
X-0 (10/12)  頻尿で掛付け医:尿検査、私の申告(腎機能低下)を聞き専門医へ
          →泌尿器科医:前立腺肥大と診断、検査(尿・血液・X線)
X+12(10/24)  泌尿器科医:尿検査、血液検査結果ガンの疑いMRI検査を予約
X+16(10/28)  医師会:MRI検査
X+26(11/7)   泌尿器科医:ガンの疑い濃厚、ガンセンターを希望
X+28(11/9)   ガンセンター:再検査(尿・血液・X線・心電図)
X+42-49(11/23-E) ガンセンター:生体検査(入院検査)

ガンセンターの担当医によれば、他のガンセンターとの間でも患者情報の受け渡しはそれ程進んでないという。今月末の生体検査結果で治療方針が決まった時点で、家族が近くにいるほうが良いのかどうか助言をお願いした。だが、結果として東京の病院に転院すると殆ど再検査になる可能性が高い。可能なら踏みとどまって治療を受けたいと思った。

初診時に遡って考えると、そもそも最初から総合病院に行けば初期の4週間は半分に短縮できたと思われる。その分岐点は掛付け医が、「早く専門医に見てもらったほうが良い、その日は既に市立病院は外来受付をクローズしている」からと、専門医を紹介してくれたところから始まった。

掛付け医の急げと言う判断は正しかったと思うが、私の知識が足りず通院が遅れたのも一因だ。この2週間がどれほどの意味を持つかわからない。次の大事な判断は東京で治療を受けるか否か、先生の助言を第一に置くとしても家族親戚や友人の意見も聞いて判断したいと思う。

病院の中の仕事の流れも気になる。ガンセンターの受付に行ったのが朝10時前で約40分かけて書類手続き等が終り、実際に医者と対面の問診が始まったのが3時頃だった。こうなる事は事前に聞いていたので、その間に最初に病院を紹介してくれた友人と会って昼食をしながら状況を報告し、その後介護施設を訪問し母を見舞った。この時は上手く時間を使えたが、この時間的な緩さがずっと続くかもと不安になった。今後は予約時間に行き待ち時間無しで診てもらえるはずだが。

この記事を書いていると、ガンセンターの看護婦から電話があった。検査入院の為に準備すべきものの補足を聞いているうちに、病院には場違いの美人の顔が浮かんできた。調子に乗りついつい返事に困るような馬鹿な冗談を言った。「又か」とあきれる娘の軽蔑する顔が思い浮かんだが、今とても気分が良い。■

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