かぶれの世界(新)

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恥知らずな男

2012-11-01 23:14:50 | 日記・エッセイ・コラム

帰京して2日目の昨日、家内と原宿に出かけ娘と長男の嫁と孫に会って食事した。8月に会ったばかりなのに、そう言われて孫の背が伸びたのが分った。買ったばかりの子供服がもう合わなくなったと嫁さんは嘆いていた。戦争直後の物不足の時代では考えられないことだった。

私の子供の頃は丈の長いズボンを思い切り裾をからげてはき、翌年になって背が伸びると丈を調整した。裾の部分だけ買った時の生地の色のままで恥ずかしい思いをしたものだ。しかし恥かしいのもホンの1日かそこらで、ドロだらけになって遊んで何度か洗濯すると色が落ちて気にならなくなった。孫は初め大人しくしていたが、食事が終わる頃はお店の中を歩いて冒険し始めた。

食事をしながら帰りに買った機内販売の化粧品をお土産に渡した。CAの説明を思い出して得意げに解説をしようと思いきや、娘が同じブランドの商品をバッグから取り出しこれでしょうと言われ、ギャフンとなった。何時ものように恥じらいも無くCAを独占して能書きを仕込んだと言うのに。

表参道沿いのH&Mビルの最上階にあるタイレストランで昼食をとった。3面がガラス張りで吹き抜け天井のスタイリッシュなお店で、6-7割が女性客で明らかに場違いの私は気恥ずかしく感じた。ランチは3種類のコースのみ、オードブルの生春巻きとサラダは美味しかった。蜜の味がする白ワインとの組合せがピッタリだった。だが、メインのタイ風味のパスタは塩辛く失敗だった。

遅いランチだったので無理やり夕食まで付き合わされる羽目になった。原宿駅に戻り明治神宮の横にある代々木公園で子供を遊ばせてくれ、その間に娘と嫁は買物するからと子守り役を押し付けられた。私は今まで明治神宮と代々木公園が繋がっているのを知らなかった。田舎に比べ東京の日の暮れは早い。直ぐに薄暮が迫り肌寒くなったが、子供はその間ずっと走り回り元気だった。

5時半頃になると辺りは一段と華やかになり夜の原宿になった。再び娘と嫁の後ろについて歩きながら何を食べるか相談した。カップルが向き合う程度の小さな丸テーブルの店が多く、家族が揃って食事するようなテーブルを置いたお店は少ない。歩き疲れて半地下にあって歩道から覗け、四角なテーブルが見えるカフェバーに入った。

孫は遊びつかれたのか店に入り席に着くなり、店内の暖かさでベビーカーの中で眠り始めた。料理が運ばれて、どのディッシュも若者向けのボリュームで食べ切れそうも無いことに気付いた。私は昼食に続き夕食でもワインを飲んだが、食事は中々進まない。嫁さんより食べる量が少ないと驚かれた。

家内が仕事帰りの末の息子に連絡し、うまい具合に途中参加してくれた。彼が席についた時にはオーダーしても無い料理が準備され、選択の自由は無かったが文句も言わずに食べた。オーダーした物は残さず食べた。支払いは何時も私の役目だが、ウェートレスと話す機会が与えられる。

ワインを飲み過ぎたせいか、カードを手渡しながら「君、本当にカワイイね」とか何とか言った。嫁が目じりを上げたように感じたので、それ以上言うのはやめた。でも、そう言われて気持ち悪くなる女性はいないと思うのだが。我ながら本当に恥知らずの男、いや、ジーサンになった。■

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かわいいのはしょうがない。だって若いんだもの。 (さー)
2012-11-02 23:19:28
かわいいのはしょうがない。だって若いんだもの。
比較してはいけません。なにとは言えません。。。
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