かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

田舎暮らし雑感2023(12)

2023-09-16 16:01:25 | 日記・エッセイ・コラム
朝晩涼しくなって来たのだが、昼間は依然として真夏日が続いている。今年は異常だ。夜はなるべくエアコンを点けないで寝たいのだが、涼しい風がゆっくり流れて肌に触れないと眠れない。しかし、高齢者の肌は敏感でエアコンの冷風に直接さらされると冷たくて眠れない。同じ気温でも湿度が高いと眠れず、低いと肌寒くてブルブル震える。若い頃は真夏に汗をかきながら寝たのだが。

つい数日前まで夕方の散歩は日陰を選んで歩いた。今年の夏の散歩道ではすれ違う馴染みの顔ぶれが変わって来たと感じる。元々高齢者だった人達の加齢が進み、一人欠け二人欠け昨年まで見かけた人達が少しずつ減って来たのだろう。多分、すれ違った相手も4月に入院以来私を見かけなくなったと思っているに違いない。

人間だけではない。近年東京でも田舎でも犬を連れて散歩をする人が増えたが、犬の寿命は長くて20歳程度で、10-15歳程度が普通、多くの犬は夏を乗り越えるのが大変だと聞いた。当然のことながら散歩で見かける犬の顔ぶれも変わった。母の掛かり付け医だった夫婦は手作りの乳母車を作り、ラブラドールの散歩をさせていた。近所の元地区長の犬は犬小屋から自宅の部屋に移して最後の年を過ごさせていた。同じ集落の介護施設に入った老人と同じ運命なのだろうか・・・

朝晩涼しくなったのを見計らったように、岸辺で見かけるシラサギが少しずつ下流に飛んでいくようになった。上流から飛んできたサギは渡り鳥だが、一匹、二匹、多くとも三匹がバラバラに低空を飛んでいく。同じ渡り鳥のカモは岸辺に群れを作り、もう少し経ったら群れを作り去って行くのだろう。サギの方がスタイルが良く優雅な飛び方をする。

私は退院後から毎週自転車で通っている歯科医に、昨朝も診て貰いに行った。いよいよ前歯の5本分の型取りをし、月末に最終的な入れ歯を取り付ける予定と知らされた。今まで節約して治療費を賄っていたのだが、この最後の2回分の費用で予告より更に増えて6万円になると予告を受けた。貯蓄を取り崩さないとお金が足りない事態になった。

東京と田舎の二拠点生活はお金がかかる。昨年自動車事故で廃車手続きをし自転車で代行し、保険や車検などの費用ゼロで何とかなると思ったが、同時に後期高齢者保険や介護保険が増えた。物価上昇に合わせて年金も若干増えたが合計すると残念ながら大幅減になった。加えて、ウクライナ戦争などで物価上昇が堪えた。

食べ物に拘らない私だが、節約ばかりで美味しいものを全く食べない生活は辛い。歯医者の帰りに馴染みのスーパーに立ち寄った。入口に近い魚介類の棚は最近の半端ない値上がりのせいか棚が寂しくなった。その横に続く肉類の棚は変わらず商品が一杯ならんでた、値段は高くなったが。魚介類の棚に余り美味しそうじゃないが300円台のうな丼に気付き衝動買いした。

7月に帰京時に行列ができる人気のウナギ屋さんに行ったのに続き、今年二度目のウナギだった。その時の美味しいウナギとは大違いの値段に相応しい味だった。というか300円台のウナギ丼なんて生まれて以来食べた記憶がない。お客は味に期待できないと予想したのか、売れなかったようで棚の商品が減ってなかった。だが、私にはそれでも食べないよりましだと思った。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 内閣改造を評価するマスコミ... | トップ | 異なる事情で消えゆく農業(2) »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事