かぶれの世界(新)

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民主党の先祖返りは没落の始まり

2015-09-19 09:55:38 | ニュース
安全保障関連法案は今日未明参院本会議で採決可決された。集団的自衛権の行使を認める内容で戦後安保政策の大きな転換点になると言われている。5月26日に安保法案が衆院で審議入りしてから4か月弱という極めて長い国会審議を経た難産の結果だった。

私はこの安保法案に反対した最大野党の民主党の情けない対応に深く失望した。端的に言うと安保法案を巡り民主党は「何でも反対する社会党に先祖返り」した。

民主党は国の安全保障が必要だという考えが無い訳ではないのに、自分の考えを示さず与党案に只々反対した。理由は民主党は保守的な現実派から平和主義的なリベラル派まで広範な人達で構成されており、党内で考えを纏められなかったからだ。都合のいい事に憲法学者が安保法案を違憲と決めつけたので、違憲か否かの入口の議論に留まり内部の対立を避けた。だが、それは国民の安全を考えるべき国会議員の責任放棄である。

国会の内外で反対論を述べる議員の顔ぶれが、東日本大震災の対応で迷走した政府責任者の顔と重なって見えた。我が国の安全保障を揺るがせた鳩山元首相は実質追放されたが当時の幹部はまだ残っている。そういう連中が次々と出て来て安保法案反対の発言を繰り返しても、私には白々しくて何の説得力もないように感じた。

そして最後に参院での醜態だ。一昔前の国会とか後進国の議会の様子を見るようであった。このみっともない醜態が世界中に流れ、子供達も見たと思うと恥ずかしい限りだ。力づくで法案を阻止する姿はどう見ても先進的民主主義国のやることではないし、子供の教育にも良くない。国辱もので辞職勧告に値すると私は思う。

これ等の醜態は最大野党の民主党に責任があると国民は冷徹に見ている。安保法案に反対するのに民主党の支持が伸びないのはこのためだ。反対するなら自党の主張に出来るだけ近づけるよう粘り強く法案修正を求め、足りない分は選挙で勝ち政権を取戻して法律を作り直すのが筋だ。

民主党は民主主義の基本が出来てない、先祖返りしたと多くの国民は見限っていると私は感じる。安保法案の取り組みで旧社会党が消滅したように、今回の醜態で民主党は与党に代わり国政を担当する責任政党としての信を失い没落が始まったのではないかと憂慮する。■
コメント
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