かぶれの世界(新)

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田舎暮し雑感10秋(5)

2010-12-04 23:03:54 | 日記・エッセイ・コラム

あと1週間余りで今回の田舎暮しも終る。田舎に来た頃は酷暑の名残と背丈より高い雑草に囲まれた実家に哀れを感じた。今は家の周りに人が住んでいる雰囲気が漂い、直ぐにでも東京に戻りたい気分とこの2ヵ月半手入れした物への名残惜しい気分が混ざった微妙な気持ちがある。

独り暮らしだけど健康状態は悪くないと思う。味噌汁を作るようになり、バリエーションが増えた。手当たり次第野菜を煮て豚肉や揚げ物を加え、出汁入り味噌、カレー味、又はポン酢で食べ、翌日残りのスープにご飯かうどんを加える。美味しくはないが、不味くて食えない程でもない。

以前はラーメン・うどん・蕎麦の麺類とかカレーライス、たまに焼き魚だった。今回この野菜とスープの組み合わせが加わって、一人で外食に出かけることもなくなった。多分、血圧やコレステロールなどの健康指標も悪くなってないのではないかと思う。体重が増えた気がするが。

焚き火

昨日は東日本のあちこちで集中雨と嵐が報じられたが、私の住む四国の田舎は一昨日の午後から天候が崩れ始めた。雨が降るのを待って2ヶ月前に手入れして家庭菜園に放置していた庭木の枝葉クズを燃やした。母がいない家庭菜園では何も作っていなかった。

午後から雨の天気予報を見て今日がその日と決めていた。午後雨が降り出すのを待って、火をつけると乾燥した枝葉は火柱が電線に届くほど一気に燃え上がった。隣の家の間に距離があるとはいえ少しヒヤッとしたが、1時間経った頃から雨足がドンドン強くなり飛び火の心配がなくなった。

野焼き

近くに民家の無い川沿いの畑の雑草は1ヶ月余り前の小雨の日に焼いた。この畑の周りは隣接する畑の境界の一辺を除き稲作用の田んぼで、全てセメントで固められている。残った一辺の畑と畑の境界に稲作用の用水路が通り、これをセメントで固めるからだ。というのは稲作用水路の水が沁み込み、徐々に地下深く水路を作り、周りの水田の水まで抜けてしまう為という。

ということで、セメント工事は水利組合の費用で行われ、組合に加入している我が家が費用分担する必要はなかった。私が何日もかけて刈取った雑草が1m位の小山になって畑に点在し、ユンボ等の機械が入っての作業がやりづらいので処分するよう依頼があった。

これも一種の野焼きだが、聞くところによると事前届けが必要らしい。それを教えてくれた人によれば、届けを出す農家はいないという。だが万が一のことを考え、表で火を使うときは天気予報を調べ、雨が降り始めた時を狙って火をつけるようにした。

養蜂は農業にあらず

コスモスの花が上手く咲いた傾斜地の畑は、まだ花が少し残っているのでそのままにしてある。ここはすぐ隣が民家なので、雨の日でも焼くわけにはいかない。ある時この隣の家の奥さんがこの畑を貸してくれという。聞くと養蜂家のご主人が病気になり、巣箱を家の近くに置いて続けたいということらしい。

これを聞いて断われないと思ったが、母に相談してみるといって即答を避けた。もう母は相談できる状況ではないのだが、言い訳としては十分だった。私が気になったのは農地貸借の結果生じる権利の問題だ。市の農業委員会に相談してみると、農地の貸し借りは届けが必要だという。

だが、養蜂であれば農業と見做されないので、「農業はしないという条件で、好意で巣箱を置かせたのなら問題ない。」との助言を受けた。後日、その奥さんに会った時その旨伝え、現状復帰の条件を追加して覚書を一筆頂ければ、巣箱を置いても良いと返答した。

これを聞いて奥さんは喜んでくれたが、彼女の顔つきを見るとご主人の容態は良くないらしく、実現するかどうか分からない。もしかしたらご主人を元気付ける為に持ち出した話かもしれない。そう思うと私も中途半端な気持ちになった。早く家族のいる東京に戻り、子供や孫の顔が見たくなった。■

コメント
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