かぶれの世界(新)

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介護録08冬(2)

2008-12-28 15:51:26 | 日記・エッセイ・コラム

市役所職員が来宅しての介護レベル見直しインタビューは母の介護状況を確認するものだった。特別気にかかる質問があったわけではないが、母の後ろ向きの姿をインタビューアーに印象付けたと思う。やれば出来そうなことも即否定し、意欲が感じられない。審査会の結論は現状維持を期待するが、来年になりそうだ。

現在の介護契約後半年経ったので、結論はまだだが、取り合えず現在の「要介護レベル1」が継続されるとして、ケアマネージャ・介護事業者と家族(私)が会議して現在の介護プランのままで行くことを確認した。万が一認定されないと費用が十倍になるが、私にとって他に選択肢はない。

かかりつけの先生からも指摘された母の食事管理が一番の問題だが、それと同じくらい問題なのは、1日中ベッドかコタツにいる母の運動不足だ。これを何とかしたいと議論したが、名案はなかった。両方の効果を狙ってデイケアセンター見学を何度も勧めたが、母は頑として受け付けない。

先ずは全て否定から始まる。病気になる随分前からそうだったと思うが、母が元気な頃にそれを指摘すると単なる口癖だと怒った。又、結婚する前は暢気な女の子でこうじゃなかったみたいなことを、ずっと昔だが聞いたことがある。多分そうだろう、だが、その頃には戻ってくれそうもない。ウツの気配はあるが、認知症が進んだ感じはしないのは救いだ。

3者会議では年末年始の介護と配食サービス停止期間をどう乗り切るかについても話し合った。ヘルパーさんが来なくても私が血糖値測定とインシュリン注射を見守ることは出来るが、糖尿病食を作るのは出来そうもない。低カロリーでも毎日うどんやソバを食わせるわけにも行かない。

その後ケアマネージャが調べてくれて、メニューにカロリー表示のあるレストランを教えてくれた。田舎のことだから期待していなかったが、2軒のファミレスがカロリー表示しているそうだ。その後スーパーの商品をチェックしてみると、冷凍食品などの加工食品は殆どカロリー表示があった。意外に多くの食品のカロリーが利用できそうで、お正月は何とか乗り切れそうだ。

血糖値が安定せず高低で危険値を超える値になる原因は4つある、というのが3者会議での共通認識だった。①測定器の誤動作、②運動不足、③水分摂取、④つまみ食い、その組み合わせというところだろう。①に関連して測定器の指す値を(多分誤魔化して)ヘルパーに伝えたことが少なくとも一度あり、ヘルパーさんには見守り時に直接測定器を見て欲しいと依頼した。

そんなこともあって、血糖値管理にもっと楽しみを加えててみることにした。先々週医者に診て頂いた後、天気が素晴らしく良かったので、瀬戸内海沿岸の母の実家の近くまでドライブした。道中子供の頃何をしたか尋ねたりして、母の記憶の襞に刺激を与えてみた。車で小一時間気の分転換は楽しかったらしく、後でヘルパーさんに嬉しそうに話したと聞いた。

配食サービスをキャンセルして、ケアマネージャに紹介して頂いたレストランに行き、昼食をした。別の日に、うどんやソバなど麺類の場合はカロリーが低いのでそこにも行ってみた。今までの厳密な糖尿病食だけと比べ、格別血糖値は変わらなかった。血糖値がもっと下がったら、又、ドライブに行き外食しようと、露骨な飴で釣る作戦で気が引けるが効果がありそうだ。

少しは慣れたものの、家の中がションベン臭いのは気になってしょうがない。特に母が1日中いる居間は臭う。晴れの日は必ず布団や毛布・座布団などを干し、玄関や窓を開け網戸にし、コタツフトンを上げて風を通す。徐々に臭いは薄くなってきた気がするが、母に近づくと特有の臭いが鼻につく。根本解決はないのかも。■

コメント
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