かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

田舎暮し雑感07冬(終)

2008-02-02 18:21:14 | 日記・エッセイ・コラム

31日朝、実家を発って東京に戻った。2ヶ月にわたる田舎暮しがやっと終った。途中の汽車や飛行機、建物の中は実家より少し気温が高く設定されているようで、暖かすぎて居心地が悪い。もっと気温を下げてエネルギー節約したほうがいいのではないかと余計なことを思ってしまう。本を読んでいると京急川崎を乗り過ごしてしまった。まだ田舎モードだ。

母の旺盛な食欲、再び

家を出るとき母は寂しそうだった。一日中うちにいて食事の時以外はずっとコタツに入り、テレビを見るか横になって寝ていたのだが、母の食欲だけはいつも旺盛だった。風邪を引いても症状が酷くないので、唯一の食べる楽しみを少しでも満たす為、2日前に回転すし屋に行った。

母は最初遠慮勝ちに箸を伸ばしていたが、私が数貫食ってお腹が膨れ始めた頃でもまだ食欲が衰えてなかった。最後に甘いものに箸が向かった。イチゴゼリークリームを食べ、みたらし団子に手を出し、更に凄く甘そうなクリーム善哉を食べようとしたので「ちょっと食べすぎじゃないか」というと残念そうに手を引っ込めた。二人で20皿、多分母が半分食べたはずだ。

その後、近くのスーパーで食料を多めに買い込んだ。なま物以外にインスタント味噌汁、スープなど保存が利くものを2カ月分位纏めて買うと、帰りのタクシーのトランクが一杯になった。こういう時は車があればと思うが、それならそれで、すしを食べた時酒は飲めない。東京みたいに電車や地下鉄はないから、田舎で食事すると先ず酒は飲めない。

日本一寂しい法事

その前日の月曜日に祖母の25回忌の法事をした。「あげ法事」といってお寺でやる簡便な法事だが、母は外出できる体ではないし、祖母に近しかった親戚はとっくにあの世に行かれているので、私と和尚さんだけの日本一寂しい法事となった。

前の日に買った一升瓶のお酒、菓子折りにお布施(2万円が相場という)を包み、昨年のお札を持って行き奥さんに渡して本堂に供えてもらう。20分間位お経を上げて頂きお香をあげ、今度は寺の横にあるお墓に行きお祈りをして頂いた。その頃今年初めての雪が深々と降り始めた。

部屋に戻って和尚さんとの懇談は家族の近況を報告した後、法事と同様日本の行く末を嘆きあう寂しいテーマになった。しかも最後に、そういう社会を作ったのは私のような団塊の世代が子供達をしっかり育てなかったのが原因という結論で終る情けないものとなった。

現在の日本の内向きな姿勢は遺伝子的弱さで、繁栄は30年の一世代だけで終りそうだという悲観論を開陳すると、和尚は大航海時代のポルトガル・スペインの繁栄は400年続き、英国が200年、米国が100年、日本は30-50年と繁栄の期間が短くなるという運命論的(珍?)説がまだ耳に残っている。本当かな。家に帰る頃になると外は真っ白になっていた。

負けて悔しい花一匁

田舎暮しで一つだけ残念な事がある。法事の前日地域のバドミントン大会があり、所属クラブの若い人とペアを組んで男子2部に参加した。パートナーの調子が良く当然勝ち進むと思ったのに、今まで負けたことの無いペアとの3試合目を落とし、2部でも勝てなかった。

その前の試合も大量リードしてたのに、途中で調子が狂いフルセットに持ち込まれやっと勝てた。集中が保てず、何かおかしいなと感じていた。1週間前の風邪がまだ尾を引いていたのかもしれないが、パートナーに申し訳ないことをした。何が理由だろうと負けるのは悔しい。昨日ジムに行き、今日朝はバドミントンの練習をやった。筋肉痛で体がバラバラになった。頑張らなくっちゃ。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする