かぶれの世界(新)

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復党問題を考える(続)

2006-11-28 00:08:43 | 国際・政治

郵政民営化造反組の復党問題は私が予想した通り阿部政権を性格づける最初のテストになったようだ。一連の報道の殆どは永田町の論理で何が争点か見たもので、国民の目線での見た理解と洞察が不足していた。

小泉政治の残した問題の後片付け、中川幹事長と平沼議員の確執、政権が変わった、自民党は元々いい加減な政党だった、来年の参院選対策など、としか見ることの出来ない評論家先生たちは例によってとくとくと解説したが、それは永田町で何が起こっているかだけを見て考え付いたものだ。

小泉改革の意味とそれに対する国民の認識は、単なる劇場政治に反応したものでなかったことを未だに理解してない人達の言葉だ。永田町の政治家もメディアも私から見れば同じだ。幸いなことに国民の復党問題を見る目はもっとしっかりしていた。

このところのメディアの世論調査によると造反議員の復党に反対する声が圧倒的に多く、その反対理由も明確である。小泉改革以前の自民党の戻るなら支持しないということだ。国民は、郵政民営化は象徴であって旧来の政策決定プロセスを変える構造改革を支持したのだ。

これら的外れの報道のお陰で復党問題における青木・片山両参院議員が、昨年の衆院選の亀井・平沼氏の役割(こじつけて言えば悪役)と重なり分かり易く国民に演じて見せたことになった。対するヒーローが安倍首相の顔が見えず中川幹事長では迫力不足だったが。

安倍首相は平沼氏を除く11人の議員の入党に向かって手続きを進めるよう指示した。もう後戻りは出来ない。この結果、支持率の低下は避けられず逆風の中で政権運営を強いられることになるだろう。この思わぬ逆風にもう一波乱、二波乱あるのは間違いなくテストが続くだろう。■

コメント
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