不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

権力必腐、弱者も又腐敗する

2006-11-16 22:50:51 | 社会・経済

福島県に続き和歌山県知事も逮捕された。東京地検特捜部が福島県、大阪地検特捜部が和歌山県と特捜部は大忙しである。気になるのは両県知事とも改革派と目されていた。長く権力につくと必ず腐敗するとの考えの下に多選禁止の動きがあるが、先送りされてうやむやになる可能性が高い。

しかし、多選だから腐敗したかというとどうもそれ程甘くはない。次々と事実が判明するにつれ両知事とも確信犯で最初から腐っていた。木村元知事は大阪府副知事から和歌山県知事に転進した時から既に疑惑の人脈との関係があり、いまや捜査の手が闇世界まで届くか否かが地元関係者の間で注目されている。

この人達は「改革派」を隠れ蓑に使っていた可能性が高い。県知事の権力は米国の大統領と同じような絶対的な権力を持っており誰も立ち上がって問題指摘しない。しかし、いつかは談合と同じように内部告発を受け綻びが大きくなる。

同時進行で奈良や大阪で同和行政に関連した不祥事が起こった。に係わると不正があっても誰も目をつぶり傍観する。適切な監視を受けず公金が流れ出し、これに闇世界が係わっていく構図は和歌山県知事の不祥事とそう変わらない。

同和行政が長い間虐げられた弱者に対し補助金などの支援を続けているうちに既得権益になり、これを疑問視して議論することもタブーにしあらゆる手段で守ろうとする。この権力はアンタッチャブルで誰も表立って不正を指摘できない。時折引用させてもらう波止場の哲学者の言葉がぴったり当てはまる。「弱者は腐敗する」。

しかし、弱者は腐敗した時実はもう弱者ではなくなっている。弱者というレッテルは時に強い武器になるからだ。昨年の郵政解散で特定郵便局は弱者の主張をした。犯罪というわけではなかったが、彼らは地元の名士であった。「改革」とか「弱者」は実に都合のいい言葉である、「格差」はどうだろうか。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする