さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
http://iide.hp.infoseek.co.jp/

レオナール・フジタ展

2008年11月24日 | 雑感
フェルメール展に続いて、上野の森美術館で開かれている藤田嗣治の展覧会を見ました。

今回の展覧会では、初期の作品から晩年の宗教画までが、系統だって展示されているのに加えて、新たに見つかった大作四点の展示が目玉になっています。

フェルメール展の混雑は予想通りでしたが、藤田嗣治の展覧会は、ほどほどに人がいるという状態で、絵をゆっくり鑑賞できましたが、少し拍子抜けでした。

今回のフェルメールと藤田嗣治の二つの展覧会を比べたら、実のところ、藤田嗣治の方を楽しみにしていました。最近のフェルメール・ブームが少々鼻についてきています。昔は、一般にはほとんど知られていなかったので、素直に好きだと言えたのですが。



ライオンのいる構図(左)
犬のいる構図(右)(展覧会パンフレットより)



争闘I(左)
争闘II(右)(展覧会パンフレットより)

この4点の連作は、縦横3mの大作ですが、長年にわたって行方不明になっており、発見された時の痛みも激しく、6年の歳月をかけて修復が行われたものです。

裸体の群像表現は、ミケランジェロの絵を思い起こさせます。



「仰臥裸婦」(絵ハガキより)

藤田嗣治独特の「乳白色の肌」の裸婦像ですね。

アトリエの再現や晩年の宗教画など、見所の多い展覧会でした。

ミュージアムショップを見ていて、面白い本がありましたので、買ってしまいました。



藤田嗣治の絵で多い裸婦では、大抵はネコが描かれています。先に出した「仰臥裸婦」でもそうですね。



展覧会のポスターでも、ネコと一緒の写真が使われています。

以下、この本からの絵を少々。



「自画像」



「猫」



「横たわる裸婦と猫」



「猫(争闘」

この絵は国立近代美術館所有なので、機会がありましたら見に出かけてください。

ネコ好きなら、藤田嗣治の絵も好きになるのではないかな。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フェルメール展 | トップ | 東京西洋美術館 常設展 »
最新の画像もっと見る

雑感」カテゴリの最新記事