この三連休は、仕事が入って二日の休みになってしまいました。人気の山は混んでいるだろうなと腰が引けて、静かな山をということで、会津の三岩岳をめざしました。
写真は、三岩岳山頂です。登ったことのある人は、こんな山ではなかったと思うでしょうけどね。
5時に小豆温泉の登山口を出発。登りは、黒檜沢沿いの新道を使いました。はじめはブナ林の中の歩きが続きます。暑い日になりましたが、旧道合流点へのトラバース道になると、水場も豊富になって、水を充分に飲むことができました。
旧道合流点からも尾根の登りが続き、きついコースです。
あと少しで避難小屋小屋というところで、小さな湿原が現れました。
ハクサンコザクラの花も咲いていました。ここのところ、ヒナザクラの花ばかりに出会っていたので、ハクサンコザクラを見たいというのも、今回の山行の理由です。
ここからは、ひと登りで避難小屋に出ました。小屋の前には、水場も設けられています。また、窓明山へのコースは、ここから分かれます。
この先、三岩岳山頂への途中では、小さな湿原が連続します。山名の由来の三岩も現れてきます。
山頂の肩越に、会津駒ヶ岳の山頂も見えてきました。
三岩岳への最後の登り。
汗びっしょりになりましたが、まずは順調な歩きで、三岩岳に到着。
ささやかな山頂標識が置かれています。
山頂からは、三岩も良く眺めることができます。
ところで、地図をみれば明らかなことですが、三角点は、最高点ではなく東の肩にあり、ここが登山道の通じている山頂とされています。
1998年5月31日に会津駒ヶ岳から三岩岳への縦走を行いましたが、残雪縦走のはずが、雪融けが早く、三岩岳への登りでは、笹薮のヤブコギにさんざん苦労しました。
ようやく三岩岳の最高点を越すと、美しい湿原が現れました。地獄から天国へと登りついた気持ちでした。この山行は、私の本格的なヤブコギ縦走のデビューでもありました。
10年ぶりにこの湿原を訪れて、同じ感動が得られるか、確かめたいと思いました。
三角点の背後の薮に突入しましたが、体を前に進めるのも困難な第一級の密薮が待ち構えていました。
100mの距離を15分かかって、ようやく薮を突破すると、湿原に飛び出しました。
池塘も点在しています。
ワタスゲが白い穂を揺らしていました。
小さいながら美しい池塘です。
湿原の向こうに、最高点が丘状に持ち上がっていました。せっかくなので、最高点に登ることにしました。
再び厳しいヤブコギをすると、最高点に到着しました。といっても、薮に囲まれた身動きもままらない地点です。
下り斜面に進むと、なんとか展望も得られました。会津駒ヶ岳に至る稜線を一望できました。見れば気持ちの良さそうな稜線ですが、雪を利用しない限り、歩くことは困難な縦走路です。10年前の苦労を思い出しました。
湿原に戻り、ビール片手の大休止になりました。
ハクサンコザクラも咲いていました。
コシジオウレンも。
時間はいつのまにか過ぎ、この仙境ともいえる湿原を去らねばなりませんでした。
この報告を読んで、この湿原を訪れようとする人へのお願いです。
鉈はふるわないこと。
赤布は付けないこと。
山頂標識のようなものは付けないこと。
密薮を突破できるものが目にすることのできる、人の手の入らない秘境であり続けて欲しいと思います。
ヤブコギで三岩岳山頂に戻り、避難小屋へと下りました。登山道はやはり早いです。
避難小屋から、窓明山への縦走路の下りは、始めは歩きにくいですが、傾斜が緩んで細尾根の歩きになると、展望が開けた気持ちの良い道になります。前方に窓明山の山頂も見えています。
下りに使う尾根と家向山。その肩を乗り越す必要があります。
クルマユリ
ゴゼンタチバナなどの花も楽しむことができました。
窓明山への最後の登り。
窓明山の山頂のいっかくに到着すると、お花畑になった湿原が現れました。
キンコウカ
トキソウ
コバノトンボソウ
湿原から三岩岳を振り返ったところ。山頂も遠くなっていました。
ようやく窓明山に到着しました。
下りは、この尾根を下っていくことになります。2時間45分かかって、保太橋脇の登山口にようやく下山しました。全部で11時間の行動時間の歩きになっていました。
三岩岳は、みどころ一杯の山です。
写真は、三岩岳山頂です。登ったことのある人は、こんな山ではなかったと思うでしょうけどね。
5時に小豆温泉の登山口を出発。登りは、黒檜沢沿いの新道を使いました。はじめはブナ林の中の歩きが続きます。暑い日になりましたが、旧道合流点へのトラバース道になると、水場も豊富になって、水を充分に飲むことができました。
旧道合流点からも尾根の登りが続き、きついコースです。
あと少しで避難小屋小屋というところで、小さな湿原が現れました。
ハクサンコザクラの花も咲いていました。ここのところ、ヒナザクラの花ばかりに出会っていたので、ハクサンコザクラを見たいというのも、今回の山行の理由です。
ここからは、ひと登りで避難小屋に出ました。小屋の前には、水場も設けられています。また、窓明山へのコースは、ここから分かれます。
この先、三岩岳山頂への途中では、小さな湿原が連続します。山名の由来の三岩も現れてきます。
山頂の肩越に、会津駒ヶ岳の山頂も見えてきました。
三岩岳への最後の登り。
汗びっしょりになりましたが、まずは順調な歩きで、三岩岳に到着。
ささやかな山頂標識が置かれています。
山頂からは、三岩も良く眺めることができます。
ところで、地図をみれば明らかなことですが、三角点は、最高点ではなく東の肩にあり、ここが登山道の通じている山頂とされています。
1998年5月31日に会津駒ヶ岳から三岩岳への縦走を行いましたが、残雪縦走のはずが、雪融けが早く、三岩岳への登りでは、笹薮のヤブコギにさんざん苦労しました。
ようやく三岩岳の最高点を越すと、美しい湿原が現れました。地獄から天国へと登りついた気持ちでした。この山行は、私の本格的なヤブコギ縦走のデビューでもありました。
10年ぶりにこの湿原を訪れて、同じ感動が得られるか、確かめたいと思いました。
三角点の背後の薮に突入しましたが、体を前に進めるのも困難な第一級の密薮が待ち構えていました。
100mの距離を15分かかって、ようやく薮を突破すると、湿原に飛び出しました。
池塘も点在しています。
ワタスゲが白い穂を揺らしていました。
小さいながら美しい池塘です。
湿原の向こうに、最高点が丘状に持ち上がっていました。せっかくなので、最高点に登ることにしました。
再び厳しいヤブコギをすると、最高点に到着しました。といっても、薮に囲まれた身動きもままらない地点です。
下り斜面に進むと、なんとか展望も得られました。会津駒ヶ岳に至る稜線を一望できました。見れば気持ちの良さそうな稜線ですが、雪を利用しない限り、歩くことは困難な縦走路です。10年前の苦労を思い出しました。
湿原に戻り、ビール片手の大休止になりました。
ハクサンコザクラも咲いていました。
コシジオウレンも。
時間はいつのまにか過ぎ、この仙境ともいえる湿原を去らねばなりませんでした。
この報告を読んで、この湿原を訪れようとする人へのお願いです。
鉈はふるわないこと。
赤布は付けないこと。
山頂標識のようなものは付けないこと。
密薮を突破できるものが目にすることのできる、人の手の入らない秘境であり続けて欲しいと思います。
ヤブコギで三岩岳山頂に戻り、避難小屋へと下りました。登山道はやはり早いです。
避難小屋から、窓明山への縦走路の下りは、始めは歩きにくいですが、傾斜が緩んで細尾根の歩きになると、展望が開けた気持ちの良い道になります。前方に窓明山の山頂も見えています。
下りに使う尾根と家向山。その肩を乗り越す必要があります。
クルマユリ
ゴゼンタチバナなどの花も楽しむことができました。
窓明山への最後の登り。
窓明山の山頂のいっかくに到着すると、お花畑になった湿原が現れました。
キンコウカ
トキソウ
コバノトンボソウ
湿原から三岩岳を振り返ったところ。山頂も遠くなっていました。
ようやく窓明山に到着しました。
下りは、この尾根を下っていくことになります。2時間45分かかって、保太橋脇の登山口にようやく下山しました。全部で11時間の行動時間の歩きになっていました。
三岩岳は、みどころ一杯の山です。