さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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御影森山から葉山 1日目 (2009.10.24.)

2009年10月26日 | 登山
この週末は、朝日連峰のはしっこの、朝日鉱泉から御影森山から葉山、愛染峠への周回コースを幕営1泊で歩いてきました。

御影森山から葉山の間の道は、上杉家執政直江兼続が、会津移封後に飛び地となった領地の米沢と庄内を結ぶために開いた朝日軍道がもとになっています。朝日軍道は、葉山から大朝日岳、以東岳を越え鶴岡へ続きます。御影森山から以東岳の間は一般登山道として現在も歩かれていますが、以東岳から鶴岡へは豪雪地のゆえに消えています。葉山から御影森山の間も、登山道として整備されていたものの、最近は利用者も少なく藪にかえっていたものが、今回の天地人の放送によって、再整備されたものです。

先週末、テントミータカさんが歩いた報告
テントミータカ 山と猫の記憶より

10/17紅葉も見頃、朝日鉱泉から御影森山・中沢峰・焼野平@朝日軍道
及び
10/18、天地人三昧な長井葉山~愛染峠@朝日軍道

また
東北の山遊び
より
2009.9.9 御影森山から長井葉山(山形・朝日連峰)

以上の報告を参考にさせてもらっての山行です。こちらも参照ください。
まずはじめにお礼申し上げます。

朝日鉱泉周辺の谷間は、紅葉の盛りになっており、谷奥に大朝日岳のピラミッド型の山頂を望むことができました。



大朝日岳の登山コースである中ツル尾根に続く朝日川沿いの登山道を進みます。上倉山への登山道が左に分かれ、吊橋を渡ります。朝日鉱泉下の吊橋よりも、大きくゆれました。



いきなり急な尾根の登りが始まります。傾斜が少し緩やかになると、色づいたブナ林に目をやる余裕も出てきます。



大朝日岳の山頂が、登るにつれて姿を変えていきました。



登るにつれて、落葉が目立つようになってきましたが、名残の紅葉を楽しむことができました。



第一の目標地点の上倉山に到着。



上倉山から緩やかに下っていくと、右手に日本一の「朝日の大クロ」ベを示す標識が現れました。谷間に下っていくと、ブナ林の中に幹周り9.27mの巨木が現れました。

高さよりも横幅を感じさせる巨木でした。



登り続けると、尾根の先に御影森山の山頂が姿を現してきました。



散り残りの紅葉に、足も止まりました。



御影森山へ、もうひと頑張り。



ザレた細尾根の通過もありましたが、そう問題はありませんでした。



御影森山の山頂に到着。



御影森山からは、平岩山を経て大朝日岳へと稜線が続いています。この稜線沿いに朝日軍道が開かれました。先に進みたくなる眺めですが、今回の目的地はこちらではありません。



大朝日岳と小朝日岳の眺め



祝瓶山と大玉山。曇り空ですが、山々の眺めは広がっていました。



今回の目標は、こちら。手前右の高まりが前御影森山で、その奥が中沢峰。左遠くに見える台地状の山が、葉山です。



ここからが、今回の目的の朝日軍道歩きになりました。刈った笹の枝が足元でぼきぼきと音を立てる道でした。足もとに注意は必要でしたが、コースをはずす心配はない状態に整備されていました。

前御影森山から御影森山を振り返ったところです。この方面からは、御影森山はピラミッド型でどうどうとした姿を見せています。



前御影森山から下ってから中沢峰へは、足も止まるような急登になりました。ここで、単独行とすれ違いました。時間的に考えると、御影森山を越して下山し、朝日鉱泉で泊まるのでしょうか。

中沢峰の肩に出ると、御影森山は、前御影森山の陰になってきました。



少し脇に進んだところが中沢峰の山頂になります。



中沢峰から下って、次の焼野平ピークとの間が、今夜の泊まり場の予定です。



一段下の台地には、美しいブナ林が広がっていました。



ブナ林の中を下っていきます。



中沢峰からの急坂を下ったところの、登山道の左手の笹藪の中にお地蔵様が置かれています。ここで亡くなった東洋大ワンゲル部員の慰霊のために置かれたもののようです。



その向かいの登山道右手に細長い広場があり、崖際に水場があります。



時間は2時過ぎで早かったですが、二日目の行程を考えると先に進む必要もないので、ここで泊まりました。

ソロテントですので、登山道の幅でも幕営可能ですが、四張りほどのスペースがありました。焚き火跡もあり、登山道の刈り払いの人たちの作業基地になっていたようです。

テントを設営し、水を汲んで泊まりの用意を整えると、夕暮れが迫ってきました。夕暮れがすっかり早くなってきています。

人里からも遠く離れて、一人夜を過ごすのは、夏山の混み合ったキャンプ場での泊まりとは違い、山に包まれた感じがします。
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