MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

魂の安らぐ空間

2007-06-02 20:14:40 | まち歩き

ミョーに心安らぐ場所がある。

日ごろからジューブン静かな

環境に暮らしているはずのMrKでも

そこを訪れると

時空を超えた異空間に

包まれ感動を覚える。

北広島町舞綱(もうつな)にある

万徳院跡がそれである。

戦国時代の1575年(天正3年)頃

毛利元就の孫である吉川元長が

別邸として建立、元長が没後

弟の広家が菩提寺として改修したと

される寺院跡。

文武に長けた元長は

戦に明け暮れる中で

武人としての定めと

殺生を繰り返すむなしさとの

ジレンマに苦しみ、

無常の世に生きる自分について

問答し続けていたという。

そんな元長が、

すべての宗教、宗派を超えて、

あまたの(万)神仏の徳によって

救いを求めんと、

魂の安らぐ場所を求めたようだ。

鳥のさえずりの他には何の音も聞こえない。

ひっそりとした↓の道が

Photo_13別世界への入り口だ。

おそらく戦国時代でも合戦の喧騒とは

切り離された空間であったのだろう。

元長は結局、この地ではなく

遠征先のはるか宮崎、西都付近で

39才で病死する。

道すがら、今にも脇道から落ち武者が

現れてきそうな錯覚がした。

建物跡だけで他には何もないが、

日ごろの雑事から

瞬時でも逃れることができる

魂の静まる場所だ。

帰り際に色鮮やかな山つつじを見つけた。

Photo_14

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