ミョーに心安らぐ場所がある。
日ごろからジューブン静かな
環境に暮らしているはずのMrKでも
そこを訪れると
時空を超えた異空間に
包まれ感動を覚える。
北広島町舞綱(もうつな)にある
万徳院跡がそれである。
戦国時代の1575年(天正3年)頃
毛利元就の孫である吉川元長が
別邸として建立、元長が没後
弟の広家が菩提寺として改修したと
される寺院跡。
文武に長けた元長は
戦に明け暮れる中で
武人としての定めと
殺生を繰り返すむなしさとの
ジレンマに苦しみ、
無常の世に生きる自分について
問答し続けていたという。
そんな元長が、
すべての宗教、宗派を超えて、
あまたの(万)神仏の徳によって
救いを求めんと、
魂の安らぐ場所を求めたようだ。
鳥のさえずりの他には何の音も聞こえない。
ひっそりとした↓の道が
おそらく戦国時代でも合戦の喧騒とは
切り離された空間であったのだろう。
元長は結局、この地ではなく
遠征先のはるか宮崎、西都付近で
39才で病死する。
道すがら、今にも脇道から落ち武者が
現れてきそうな錯覚がした。
建物跡だけで他には何もないが、
日ごろの雑事から
瞬時でも逃れることができる
魂の静まる場所だ。
帰り際に色鮮やかな山つつじを見つけた。
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