
「カスタムメイド10.30」を見た
カスタムメイド10.30
●上映中
[監][脚][編]ANIKI
[歌][出]奥田民生
[出]木村カエラ 西門えりか 前田綾花 松井涼子 松山ケンイチ 加瀬亮 小倉一郎 柳沢慎吾 ミッキー・カーチス
[制作データ] 2005クロックワークス
[上映時間] 121分
「二十歳から、遠く離れて」
木村カエラ主演、奥田民生も出ている「カスタムメイド1030」を見に行った。もちろん木村カエラが可愛いからだ。あらかじめ宣言しておくが木村カエラはファーストアルバムを買ったぐらい、好きです。サクサクもずいぶん前から見ているしね。
この映画は奥田民生の広島球場で行われたソロ活動十周年記念の弾き語りのコンサートのドキュメントという側面と、木村カエラが主演する青春映画というメインストーリーが絡まったおかしな映画で、それをジョイントするのが小倉一郎扮する天使である。まぁ筋立てとか、リアリティとか細かく突っ込むべきではない映画で、つまりはa same old storyの青春映画にひと味、リアルなライブを入れた映画である。取り立てて素晴らしいわけでも、とりわけ酷いわけでもない。ただひたすら木村カエラが可愛いなぁという。そして奥田民生も、年下ながらやっぱりいいなぁという。
でも、ここで描かれている「青春」ってやつを見て、思ったことはある。僕は今、42歳だけれども、「あー、あのころの僕より今の方がずっと若いぜ」(byボブ・ディランのマイ・バックページ)とマジで思っていて、年を取ったという感慨を今まで持ったことがない。大学時代のことも、ついこの前のことのようにいつも思っている。
老けたな、と思うことも自分の中ではあまり無い。ときどき申込書とかの年齢欄に自分の年を入れるときにビックリするくらいだ。しかし、この映画を見て(老けたとは思わないが)二十歳を遠く離れて思えば遠くへ来たもんだ、とは思ったな。
カエラちゃん扮する女の子は音楽が大好きな女子高生なんだけど、なんつーか、地図のない迷路のような街を、猛烈な馬力のバイクで走り続けているような、そんな閉塞感があるんだけど、これがたまらなく懐かしく、愛しい。
年を取るということは、実は可能性を失っていくことでもあって、今思えば、若いというだけで信じられないほど数多くの選択肢があり、しかも選択するための経験値は限りなく低いという状態なので若いということは、すでに夜中に叫び出したくなるほど八方ふさがりなのだ。この映画のカエラちゃんをみて、そのときの感覚をリアルに思い出した。
二十歳の頃、いやジャニス・イアン的に言えば
17歳の頃には「やりたいこと」がたくさんあって、
まぁその一つは「ロック」だったし、かなりハッキリしていたので
あまりいろいろ迷うことはなかったんだが、それでも
地図もなく、手ぶらで荒野に放り出されたようなそんな感じだった。
しかし人生は上手くしたもので、年を取るにつれて、まるで盆栽の枝が剪定で落とされるように、可能性はどんどん減ってくる。たとえば、今から総理大臣になれるとは思えないし、プロ野球選手もJリーガーもありえない。大工もなければ登山家もないだろう。それにつれて、やりたいことにも焦点がハッキリとあうように明瞭になる。やりたいことへの最短距離で走ることができるようになる。だから、今の方が面白いのだ、僕は。それが、「あのころの僕より、今の方がもっと若いさ」という台詞になるわけです。
ちなみにこの歌詞は、ボブ・ディランのトリビュートアルバムで真心ブラザースが歌っている「マイ・バック・ページ」の歌詞です。僕はこのバージョンをさらに自分のバンドでカバーしたことがあります。
真心ブラザースはここで試聴できます。
ここをクリック!
評価は5点満点の<★★★☆☆> 3点でございます。
人気シンガー、木村カエラ主演のスャCリッシュな音楽映画。モヤモヤとした日々を送る女のコと、奥田民生の伝説的ツアーとのメ出会いモを捉えた異色作だ。
仲の悪い妹と10年ぶりに同居することになった、18歳のマナモ。妹とのケンカは絶えず、趣味のバンドにも熱中できないイマイチな日々。そんな時、怪しげな男2人組がマナモに接近しようとしていた。
カスタムメイド10.30
●上映中
[監][脚][編]ANIKI
[歌][出]奥田民生
[出]木村カエラ 西門えりか 前田綾花 松井涼子 松山ケンイチ 加瀬亮 小倉一郎 柳沢慎吾 ミッキー・カーチス
[制作データ] 2005クロックワークス
[上映時間] 121分
「二十歳から、遠く離れて」
木村カエラ主演、奥田民生も出ている「カスタムメイド1030」を見に行った。もちろん木村カエラが可愛いからだ。あらかじめ宣言しておくが木村カエラはファーストアルバムを買ったぐらい、好きです。サクサクもずいぶん前から見ているしね。
この映画は奥田民生の広島球場で行われたソロ活動十周年記念の弾き語りのコンサートのドキュメントという側面と、木村カエラが主演する青春映画というメインストーリーが絡まったおかしな映画で、それをジョイントするのが小倉一郎扮する天使である。まぁ筋立てとか、リアリティとか細かく突っ込むべきではない映画で、つまりはa same old storyの青春映画にひと味、リアルなライブを入れた映画である。取り立てて素晴らしいわけでも、とりわけ酷いわけでもない。ただひたすら木村カエラが可愛いなぁという。そして奥田民生も、年下ながらやっぱりいいなぁという。
でも、ここで描かれている「青春」ってやつを見て、思ったことはある。僕は今、42歳だけれども、「あー、あのころの僕より今の方がずっと若いぜ」(byボブ・ディランのマイ・バックページ)とマジで思っていて、年を取ったという感慨を今まで持ったことがない。大学時代のことも、ついこの前のことのようにいつも思っている。
老けたな、と思うことも自分の中ではあまり無い。ときどき申込書とかの年齢欄に自分の年を入れるときにビックリするくらいだ。しかし、この映画を見て(老けたとは思わないが)二十歳を遠く離れて思えば遠くへ来たもんだ、とは思ったな。
カエラちゃん扮する女の子は音楽が大好きな女子高生なんだけど、なんつーか、地図のない迷路のような街を、猛烈な馬力のバイクで走り続けているような、そんな閉塞感があるんだけど、これがたまらなく懐かしく、愛しい。
年を取るということは、実は可能性を失っていくことでもあって、今思えば、若いというだけで信じられないほど数多くの選択肢があり、しかも選択するための経験値は限りなく低いという状態なので若いということは、すでに夜中に叫び出したくなるほど八方ふさがりなのだ。この映画のカエラちゃんをみて、そのときの感覚をリアルに思い出した。
二十歳の頃、いやジャニス・イアン的に言えば
17歳の頃には「やりたいこと」がたくさんあって、
まぁその一つは「ロック」だったし、かなりハッキリしていたので
あまりいろいろ迷うことはなかったんだが、それでも
地図もなく、手ぶらで荒野に放り出されたようなそんな感じだった。
しかし人生は上手くしたもので、年を取るにつれて、まるで盆栽の枝が剪定で落とされるように、可能性はどんどん減ってくる。たとえば、今から総理大臣になれるとは思えないし、プロ野球選手もJリーガーもありえない。大工もなければ登山家もないだろう。それにつれて、やりたいことにも焦点がハッキリとあうように明瞭になる。やりたいことへの最短距離で走ることができるようになる。だから、今の方が面白いのだ、僕は。それが、「あのころの僕より、今の方がもっと若いさ」という台詞になるわけです。
ちなみにこの歌詞は、ボブ・ディランのトリビュートアルバムで真心ブラザースが歌っている「マイ・バック・ページ」の歌詞です。僕はこのバージョンをさらに自分のバンドでカバーしたことがあります。
真心ブラザースはここで試聴できます。
ここをクリック!
評価は5点満点の<★★★☆☆> 3点でございます。
人気シンガー、木村カエラ主演のスャCリッシュな音楽映画。モヤモヤとした日々を送る女のコと、奥田民生の伝説的ツアーとのメ出会いモを捉えた異色作だ。
仲の悪い妹と10年ぶりに同居することになった、18歳のマナモ。妹とのケンカは絶えず、趣味のバンドにも熱中できないイマイチな日々。そんな時、怪しげな男2人組がマナモに接近しようとしていた。
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