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映画「TOKYOデシベル」を見た)

2017年05月29日 23時00分54秒 | 映画レビュー

映画「TOKYOデシベル」を見た

私の数少ない趣味として「旅先で映画を見る」というのがある。
映画館を出たら、知らないところにいる、というクラっとする感じが好きだからだ。
先日博多に出張したとき、使える時間でちょうど見られる映画がないかと物色したところキャナルシティで、やっていたのがこの映画。

見た理由は
1)とにかくタイトルのTOKYOデシベルに痺れた。
2)本当にフィールドレコーディングをする映画っぽい

という二点だけ。

おまけでいえば
3)全国で5館しかやっていない。

という希少性。たまたま博多のキャナルシティでやってるんだったら見ておこうと。

ネガティブ要素は多く、
監督の辻仁成は、エコーズの頃に、対バンになったんだが、
オレのバンドがいわゆる前座になってしまって、客がどっちけだったという逆恨みで大嫌い。キャストには興味はないし。

が、まあ見てみたのだった。
傑作とは言えないが、悪くはなかったと思う。
東京の音の地図を作るという主人公の研究も面白いと思った。

特筆すべきは映画に使われている「街の音」で、
TOKYOデシベルなんだから、そのあたり、手を抜くわけにはいかないだろうし、
適当な映画のBGMもなく、音としては丁寧な作りで、それは気に入った。

最近、意味性の強い音楽より、素の音のほうがずっとオーガニックで味わい深い気がしている。特にパフォーマンスアートでないときは。
坂本龍一の「async」を聴いて深い共感を覚えた。

async
坂本龍一
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この映画、見られる人は少ないと思いますが、機会あればぜひ。


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