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kan-haruの日記

旅ものがたり(2) 土湯温泉、二本松菊人形の一泊旅行(その3)

2006年10月31日 | 旅ものがたり
二本松菊人形
10月1日は、二本松菊人形の開催初日です。前日宿泊の土湯温泉を出発して、10時頃には菊人形展会場の臨時駐車場に到着しました。
二本松菊人形は、今年は第52回目の開催(ポスター)で、新二本松市誕生記念して10月1日から11月23日まで県立霞ヶ城公園で行われます。

霞ヶ城(Wikipedia)
室町時代の1341年(興国2年)に幕府より奥州探題に任ぜられた畠山高国が、地名を二本松と改称し、四代の畠山満泰が1414~ 1443年頃に、二本松城を築城し二本松氏と姓を改めました。140年を過ぎて1586年(天正14年)に伊達政宗の奥南制覇により落城しました。
1590年(天正18年)になると、豊臣秀吉に会津地方を没収され、二本松城は会津若松の支城となり、1600年(慶長5年)の徳川時代には、上杉、蒲生、加藤、丹羽氏らが二本松城代となり、丹羽長秀の孫光重は二本松藩の藩庁としての偉容を備えるため大改修を行い、本丸に石垣が積まれ、3重の天守が築かれました。改修にあたり、箕輪村(現在二本松市内)山王寺山の御神木を用いて楼門の建築を行い、『箕輪門』と命名しました。

1868年(慶応4年)の戊辰戦争までは、丹羽氏の居城となっていましたが、二本松藩は奥羽越列藩同盟に参加して新政府軍と戦い、大半が白河口に出向いている隙をつかれ、新政府軍が二本松城下に殺到し、手薄の攻城戦では「二本松少年隊」も動員されたが、僅か1日の戦闘において落城し、城の建物の多くを焼失し城主丹羽長国は米沢に逃亡しました。
1872年(明治5年)廃城となり残る建物も全て破却されました。
1982年(昭和57年)箕輪門と附櫓が復元さ、1993~95年(平成5~7年)にかけて本丸の修復、復元工事を行い、天守台や本丸石垣も整備され、県立霞ヶ城公園となりました。
二本松城は別名、霞ヶ城・白旗城と呼ばれ、春には桜が咲き誇り城山が霞につつまれたように見えたことから『霞ヶ城』と呼ばれるようになりました。

二本松菊人形
県立霞ヶ城公園は、霞ヶ城跡を公園にしたものです。
日本一の菊人形の会場は、第一会場から第三会場と滝の場面、池の場面に特別場面で構成されております。
菊人形の見学は、箕輪門の石垣沿いの石段を昇り正門潜ると菊人形の入り口です。道順に従い進むと、菊小屋が並んであり開園初日で開花ぐあいを懸念しておりましたが、早咲きの菊が花を開いておりました。

・第一会場
菊小屋の先がメインの第一会場であり、ここでは今年のNHKの大河ドラマ「功名が辻」をテーマとした12場面の菊人形で、山之内伊右衛門一豊と嫁いできた千代との激動の戦国時代を駆け抜けた物語を凛々しい菊人形が表現しておりました。
[菊人形12場面]

醍醐の花見
土佐24万石拝領、②放浪の身、③新妻、④桶狭間の戦い、⑤長篠の戦い、⑥本能寺の変、⑦清洲会議、⑧長浜城主となる、⑨千代の小袖、⑩醍醐の花見、⑪小山評定、⑫関が原の戦い

・滝の場面
第一会場を出ると、すぐ菊人形の五重塔ですが、残念ながらまだ屋根には菊が整えられておりませんでした。先に進むと、滝の場面には「七福神の宝船」がありました。ここで、記念撮影です。

・特別場面と第二会場
第二会場へは、やや急な坂を上って高台へと進みますが、坂道の途中に特別場面の「南総里見八犬伝」の菊人形があります。
なお、坂を進むと常設館の第二会場の日本昔ばなしと物産展が開いておりました。この高台からの二本松市の展望は素晴らしいもので、桜の木が沢山ありこの辺の花見の名所です。

・第三会場 
第二会場からの下りは、坂道と並行した石段を降りきりますと第三会場です。第三会場は芝居小屋で、13段返しの「智恵子抄」を公演しておりました。

・池の場面と洗心亭
第一会場内から池の場面の「金閣寺」は見えたのですが、池の対面に木造カヤ葺きの茶亭が見えました。折角霞ヶ城公園を訪れたので、菊人形会場外の池と茶亭の見学をしてきました。途中で、金閣寺古木、滝などが見られて、霞ヶ城公園の一端に触れられました。
茶亭は、「洗心亭」(説明板)で城跡内に残る唯一の江戸期の寄棟平屋造りの建造物で、当時は「墨絵の御茶屋」と呼ばれ、光重公がこよなく愛したと云われております。ここで、お点前のお茶をあじわい、再び菊人形会場へと急坂を下り二本松菊人形を後にしました。

アサヒビール福島工場
二本松市を後にして国道4号線で帰路につき、30分ほどでアサヒビール福島工場がありましたので、見学と出来立てのビールを試飲してから、往路で合流の新幹線那須塩原駅まで送ってもらいお別れして、土湯、二本松菊人形の旅を終えました。

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