kan-haru blog 2007
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奥只見湖
奥只見駐車場に着いたのは11時を廻っていましたので、予定より1便遅れの11時30分発の奥只見湖遊覧船に乗るため乗り場に向かいました。
遊覧船(記念乗船券)は、この期間に運航中のファンタジア号での遊覧です。ファンタジア号は、19世紀後半のアメリカ合衆国南部を流れるミシシッピー河を運行していた外輪船をモデルとしてデザインされた遊覧船で、鋼造3階の重量が150トン、300人乗りです。
ファンタジア号
周遊コースは、只見湖を尾瀬に通じている只見川に向かって反時計廻りに進み、虚空蔵岩付近で反転して戻る40分のコース(案内図参照)です。空蔵岩には、ダム建設による水没前には虚空蔵菩薩が祀られ、38世帯住民たちの自然信仰の対象として崇められていました。
奥只見湖上遊覧
遊覧船で南に向かうと前方には尾瀬の至仏山(2228m)と燧ケ岳(2356)があり、奥只見湖の南端から只見川を遡ると三条ノ滝、尾瀬ヶ原を経て尾瀬沼に辿りつきます。奥只見ダムが完成してから、尾瀬口まで定期船が就航し40分で到着し、そこから尾瀬への沼山峠までバスにより1時間で行けるルートがあります。
昭和30年代には、群馬県の沼田から三平峠を越え、尾瀬沼、尾瀬ヶ原、三条ノ滝を巡り燧ケ岳に登山したのは、遠い昔の想い出の山です。
尾瀬を源流とする只見川は、途中で阿賀野川に合流して日本海に注ぎます。
奥只見湖付近は、豪雪地帯で降雪量の累計は平年で26mもあり、最大積雪の深さは4、5mもあり、大雪の年は6mを超えます。ただし、今年は過去に無く積雪の少ない年であったようです。
なお、奥只見湖を西に進むと、銀山平まで40分で定期船が結ばれており、秋の紅葉シーズンには船便数も多く就航します。
銀山は、1641年(寛永18年)に赤の川(現只見川)で銀鉱山が発見され、1653年(承応2年)に銀山奉公を任命され普請が始められたとあります。銀山街道には宿場(銀山8宿)が置かれ、上田銀山には山中の戸数が約1000軒、寺院が3寺あったといわれ、16891~1705年の期間繁栄して、1713年(正徳3年)に発見後の採掘期間およそ56年で休鉱した。その後、1850年(嘉永3年)に再開され、1910年(明治43年)には鉱山拓殖会社が設立され、入植者を募ったとあります(銀山平温泉のホームぺージから)。
奥只見湖の遊覧を終え、駐車場前の奥只見ターミナルで名物のわっぱ飯の昼食でした。食堂の壁面には、1977年に捕獲した体長が255cm、体重が190kgの巨大な月の輪熊のみごとな毛皮が食事処の壁に飾ってありました。
奥只見ターミナル 1977年に捕獲された巨大な月の輪熊
奥只見電力館
遊覧船の乗船が予定より遅れたので以降の行程が押せ押せとなり昼食後、希望者のみが奥只見電力館を見ることになり、往復の時間を入れ30分間の慌ただしい見学ですが、折角来たのですから急ぎ足で行ってみました。
発電機をイメージした電力館 電力館玄関 電源神社
奥只見電力館(新潟県北魚沼郡湯之谷村芋川字大島1317-3)は、船着場と反対方向に坂を登って行く途中に電源神社があり、その先に発電機をイメージした建物が1973年(昭和48年)の創立20周年を記念して電源開発(J-POWER)が設置したものです。
電力館展示物
広場には実物の水車があり、館内には奥只見ダムの完成から発電開始までの歩みや、水力発電の仕組みなどの電気・発電・エネルギーに関する展示があります。また、奥只見湖の素晴らしいパノラマを眺めることができます。
電力館からのダム展望(拡大1) (拡大2) (拡大3)
なお、地下の奥只見発電所の見学をするには、事前に時間を定めた予約が必要になっています。
八海山ロープウエー
奥只見の駐車場を13時30分に出発して、奥只見シルバーラインの19のトンネルを抜けて小出へともと来た道(奥只見湖付近地図)を戻ります。
なお、シルバーラインの17号(明神)トンネルは、奥只見湖から1670mの地点がT字型の三叉路の分岐点があり、樹海ライン(国道352号)に結ばれ銀山平に出られるように出来ている珍しい構造のトンネルです。
県道50号から国道352号を西へと進み、途中「道の駅ゆのたに」でトイレ休憩を挟み、国道291号を南下(長岡・奥只見・八海山コース地図参照)して、県道214号交差点を左折して行くと八海山(八海山付近地図参照)のロープウエー山麓駅です。
八海山ロープウエー
八海山は、中の岳(2085m)、越後駒ケ岳(2003m)ともに、新潟県南魚沼市にそびえる越後三山としてその名が知られています。地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰と大日岳(1720m)の岩峰からなる山頂部が象徴の、行者の修行や信仰の山として開山されました。
八海山ロープウエー(記念チケット)は、1983年に六日町八海山スキー場の4人乗りゴンドラでスタートして、平成13年に81人乗りの国内最速(毎秒10m)のロープウエーが建設されました。
時間が押しているので、すぐに15時30分発ロープウエーに乗り八海山四合目の山頂駅(標高1147m)に到着です。山頂駅からは山麓(標高376m)の風景は展望できるのですが、八海山の風貌を見るにはそこから上にある展望台か八海山遥拝場まで行かないと拝むことが出来ないのです。残念ですが、15時50分発のロープウエーで下山です。
八海山(拡大)
八海山を後にして、越後湯沢発18時発のMAXとき1F340号で東京駅に19時20分に着き、長岡花火、奥只見遊覧船、八海山ロープウエーの旅は全行程は廻りましたが、ツアー恒例の見学時間が足りずの駆け足旅行でした。
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奥只見湖
奥只見駐車場に着いたのは11時を廻っていましたので、予定より1便遅れの11時30分発の奥只見湖遊覧船に乗るため乗り場に向かいました。
遊覧船(記念乗船券)は、この期間に運航中のファンタジア号での遊覧です。ファンタジア号は、19世紀後半のアメリカ合衆国南部を流れるミシシッピー河を運行していた外輪船をモデルとしてデザインされた遊覧船で、鋼造3階の重量が150トン、300人乗りです。
ファンタジア号
周遊コースは、只見湖を尾瀬に通じている只見川に向かって反時計廻りに進み、虚空蔵岩付近で反転して戻る40分のコース(案内図参照)です。空蔵岩には、ダム建設による水没前には虚空蔵菩薩が祀られ、38世帯住民たちの自然信仰の対象として崇められていました。
奥只見湖上遊覧
遊覧船で南に向かうと前方には尾瀬の至仏山(2228m)と燧ケ岳(2356)があり、奥只見湖の南端から只見川を遡ると三条ノ滝、尾瀬ヶ原を経て尾瀬沼に辿りつきます。奥只見ダムが完成してから、尾瀬口まで定期船が就航し40分で到着し、そこから尾瀬への沼山峠までバスにより1時間で行けるルートがあります。
昭和30年代には、群馬県の沼田から三平峠を越え、尾瀬沼、尾瀬ヶ原、三条ノ滝を巡り燧ケ岳に登山したのは、遠い昔の想い出の山です。
尾瀬を源流とする只見川は、途中で阿賀野川に合流して日本海に注ぎます。
奥只見湖付近は、豪雪地帯で降雪量の累計は平年で26mもあり、最大積雪の深さは4、5mもあり、大雪の年は6mを超えます。ただし、今年は過去に無く積雪の少ない年であったようです。
なお、奥只見湖を西に進むと、銀山平まで40分で定期船が結ばれており、秋の紅葉シーズンには船便数も多く就航します。
銀山は、1641年(寛永18年)に赤の川(現只見川)で銀鉱山が発見され、1653年(承応2年)に銀山奉公を任命され普請が始められたとあります。銀山街道には宿場(銀山8宿)が置かれ、上田銀山には山中の戸数が約1000軒、寺院が3寺あったといわれ、16891~1705年の期間繁栄して、1713年(正徳3年)に発見後の採掘期間およそ56年で休鉱した。その後、1850年(嘉永3年)に再開され、1910年(明治43年)には鉱山拓殖会社が設立され、入植者を募ったとあります(銀山平温泉のホームぺージから)。
奥只見湖の遊覧を終え、駐車場前の奥只見ターミナルで名物のわっぱ飯の昼食でした。食堂の壁面には、1977年に捕獲した体長が255cm、体重が190kgの巨大な月の輪熊のみごとな毛皮が食事処の壁に飾ってありました。
奥只見ターミナル 1977年に捕獲された巨大な月の輪熊
奥只見電力館
遊覧船の乗船が予定より遅れたので以降の行程が押せ押せとなり昼食後、希望者のみが奥只見電力館を見ることになり、往復の時間を入れ30分間の慌ただしい見学ですが、折角来たのですから急ぎ足で行ってみました。
発電機をイメージした電力館 電力館玄関 電源神社
奥只見電力館(新潟県北魚沼郡湯之谷村芋川字大島1317-3)は、船着場と反対方向に坂を登って行く途中に電源神社があり、その先に発電機をイメージした建物が1973年(昭和48年)の創立20周年を記念して電源開発(J-POWER)が設置したものです。
電力館展示物
広場には実物の水車があり、館内には奥只見ダムの完成から発電開始までの歩みや、水力発電の仕組みなどの電気・発電・エネルギーに関する展示があります。また、奥只見湖の素晴らしいパノラマを眺めることができます。
電力館からのダム展望(拡大1) (拡大2) (拡大3)
なお、地下の奥只見発電所の見学をするには、事前に時間を定めた予約が必要になっています。
八海山ロープウエー
奥只見の駐車場を13時30分に出発して、奥只見シルバーラインの19のトンネルを抜けて小出へともと来た道(奥只見湖付近地図)を戻ります。
なお、シルバーラインの17号(明神)トンネルは、奥只見湖から1670mの地点がT字型の三叉路の分岐点があり、樹海ライン(国道352号)に結ばれ銀山平に出られるように出来ている珍しい構造のトンネルです。
県道50号から国道352号を西へと進み、途中「道の駅ゆのたに」でトイレ休憩を挟み、国道291号を南下(長岡・奥只見・八海山コース地図参照)して、県道214号交差点を左折して行くと八海山(八海山付近地図参照)のロープウエー山麓駅です。
八海山ロープウエー
八海山は、中の岳(2085m)、越後駒ケ岳(2003m)ともに、新潟県南魚沼市にそびえる越後三山としてその名が知られています。地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰と大日岳(1720m)の岩峰からなる山頂部が象徴の、行者の修行や信仰の山として開山されました。
八海山ロープウエー(記念チケット)は、1983年に六日町八海山スキー場の4人乗りゴンドラでスタートして、平成13年に81人乗りの国内最速(毎秒10m)のロープウエーが建設されました。
時間が押しているので、すぐに15時30分発ロープウエーに乗り八海山四合目の山頂駅(標高1147m)に到着です。山頂駅からは山麓(標高376m)の風景は展望できるのですが、八海山の風貌を見るにはそこから上にある展望台か八海山遥拝場まで行かないと拝むことが出来ないのです。残念ですが、15時50分発のロープウエーで下山です。
八海山(拡大)
八海山を後にして、越後湯沢発18時発のMAXとき1F340号で東京駅に19時20分に着き、長岡花火、奥只見遊覧船、八海山ロープウエーの旅は全行程は廻りましたが、ツアー恒例の見学時間が足りずの駆け足旅行でした。
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