ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

みんなで劔岳:核心部その4「カニのタテバイ」

2017年10月09日 23時38分30秒 | Weblog
AM君がトップを切ってタテバイを登る。
「ゆっくり。とにかくゆっくり自分のペースでいいから確実なポイントだけを狙って。」
彼を見上げながらそれだけを言った。

基本的なコース取りはクサリやボルトを目安にすればいいだけ。
あとは届く範囲を見極めながら確実なホールドポイントとスタンスポイントを探せばいい。


いい感じでスムーズな登攀だ。
これなら心配ない。


この先、彼の姿は真っ白なガスの中に消えていったが、すぐに声が聞こえた。
「オッケーでーす! 来てくださーい!」

いよいよKMさんが続く。
AM君のコース取りを見ていただけに、スタートは順調だ。

メンタルももう大丈夫だろう。
頂上へ登りたいという強い決意が直前の会話の中から伺えた。
一つだけ気がかりなことがあった。
自分とAM君にとって何でもない距離にあるホールドポイントやボルトが、彼女にとってはやや遠い部分にあるのではないかと言うことだ。
握りたくても届かない(届きにくい)距離にあれば、それだけで体力や筋力の消耗は激しくなる。


彼女がスタートしてすぐは下から写真を撮っていたが、そろそろ自分も後続した方が良いと思った。
すぐ後に続けば、ポイントへのアドバイスができるのだ。


KMさんに落ち着ける場所があるからそこで待機しているよう事前に言っておいた。
よし、自分も登ろう。

ストレートの直登ではなく、やや左右に移動しながらの岩壁登攀だが、今のところ大きな問題は無さそうだ。
しかし、内心彼女がどのように感じるのかは分からない。
ひょっとして自分が考えているより遙かに不安やプレッシャーを感じながら岩肌にしがみついているのかも知れないし・・・。
自分ができることはたかが知れている。
ホールド・スタンスポイントのアドバイス。
そして「全く焦る必要はないから・・・」といい、集中しながらもできるだけリラックスさせてあげることくらだいだろう。


あと数メートルでタテバイの難所区間が終わる。
「片手にくさり、もう片手にボルトでもOKだよ!」
そう、この区間で最も腕力を必要とするのが最後の数メートルだ。
「握力が厳しいと思ったら少し回復するまで動かないでもいいんだよ。」
「は・・・い」
たった一言の返事でさへとぎれがちだった。
(「辛いんだろうなぁ・・・」)
だが、遂に安心して立つことのできるポイントまで到達することができた。
正直言ってホッとした。
これで自分も気持ちが楽に登れる。


ここを登るのはもう何度目になるのだろうか・・・。
その「慣れ」だけは絶対に御法度だ。
分かっているからこそ慎重に登ろう。


KMさんが横にあるスペースから撮ってくれた画像。
AM君が真上から撮影してくれている。


「はい、お待たせ!」


最後にタテバイに立つAMくん。
トップ、そして撮影係お疲れ様でした。

三人がここを登り終えることができたとき、心底嬉しかったし安心することができた。
心の何処かで「何かあったらどうしようか・・・」と、ふと考えてしまっていたからだ。
考えるまい、ポジティブに行こうとはしても、何かのはずみで一瞬そのことが頭を掠めた。

もう少し落ち着けるポイントまで登った。
「やったねKMさん! 凄いよ! 本当に凄いよ! 頑張ったね!」
この言葉は本音だった。

さぁ、てっぺんまでもうほんのひと登りだ。


みんなで劔岳:核心部その3「平蔵のコル」

2017年10月07日 00時06分39秒 | Weblog
距離は短いが、70°~80°程の急な岩場(クサリ場)を登ることになる。
このクサリ場を越えれば一息つくことができるのだが、その先にはタテバイが・・・。

雨は降っても本降りではなく、また長く降り続くこともなかった。
それが幸いし、岩肌やクサリが濡れてしまうこともなかった。
「スリップが怖い」
スタート時からずっと抱き続けてきた不安材料だったが、今のところそれは大丈夫のようだ。
このクサリ場だって距離は短いとはいえ、落ちれば怪我では済まされないポイントであり、一挙手一投足に集中して登攀することが重要だ。
自分が先に登り、スタンスポイントやホールドポイントを「ここね。このポイントを有効に使って登ってね。」と、下にいる二人に伝えた。

KMさんが続く。

体力や技術よりも、彼女のメンタルが心配だった。
手足の動きとは別に彼女の表情を確認しながらアドバイスを送った。


三点支持OK。
クサリの併用OK。
各ポイントの使い方OK。
笑顔・・・。
さすがにこの場では笑顔とはいかないようだったが、登り終えてニコッと笑ってくれ内心ホッとした。


AMくん、問題なし。
いまさらこの程度のクサリ場で自分が「あーだこーだ」と言うまでもないだろう。

クサリ場を登り終え、すぐ目の前には「平蔵谷」の雪渓が直下へとズズーンと落ちているのが見えた。
「○○さん、以前はここを登ってきたんですか?」
「まぁそこそこ天候も良かったし、怪我はあったけどね(笑)」

ちょうど2年前の7月にチャレンジしたバリエーションルートだ。
何本かのシュルンドの雪壁に阻まれ、最後の雪壁を越える時にアイゼンの前爪で怪我を負ってしまったコースだ。
あの時はかなり痛みはあったが、今となってはそれも懐かしい。


平蔵谷雪渓の最上部から雪渓を見下ろしてみた。
(「げっ! こんな急斜度だったっけ? もう一回チャレンジしろと言われてもちょっと悩むかも・・・」)

と言いつつも・・・。
実を言えば、来年の夏の劔岳登攀においては既に予定が立ててある。
時期は7月後半で、劔沢雪渓を下り長治郎谷からチャレンジする。
下山は、ヨコバイを通りこの平蔵谷雪渓を下る。
つまり、全コースの2/3以上が雪渓でありバリエーションルートとなる。
ワクワクするではないか!(笑)

ガスの中とはいえ、ここからでもタテバイがよく見える。
休憩を取りながらコース取りの確認をした。
そして事前に決めていたことがあった。
トップをAM君に任せると言うこと。
初めは不安そうだったが、タテバイのコース状況を詳細に説明したところ「やってみます」という返事をもらった。
無論自分とて闇雲に彼にトップを任せようとは考えてはいなかった。
普通に考えれば自分が先陣を切り、二番手にKMさん、殿(しんがり)にAM君というのが当然だろう。
しかし、今まで何度か彼と一緒に岩稜地帯を縦走したり登攀したりした結果「任せられる」と判断したのだ。
「どう、緊張してる?」
「はい、ちょっとだけ・・・」
はにかみながらの返事だったが、緊張の中にもやる気は十分の様子だ。

KMさんにも確認をした。
「(頂上は)もうすぐですよね。登ります。」
力強い返答だった。


何度もこの場に立ち、見上げてきたカニのタテバイ。
何度も登ってきたこのタテバイだが、ガスの中から見上げるタテバイはやはり不気味だ。
「今日は俺独りじゃないんだ。今までとは違うんだ。」

「責任」を重圧と感じた瞬間だった。

みんなで劔岳:核心部その2「平蔵の頭」

2017年10月06日 00時30分18秒 | Weblog
往路における「平蔵の頭(づこ)」への登りは短い距離だが、真下に落ちれば軽くて骨折。
右側に落ちてしまえばそのままさよならとなる。
決して侮ってはならない。

このポイントもスタカット方式で進んだ。
頭(づこ)の頂点の手前まで自分が登り、二人が後に続く。

片手に(補助的に)クサリを持ち、もう片手は岩をホールド。
理想的な岩稜登攀だ。


AM君であれば、この程度の場所はクサリは不要。
そう、無理に使う必要はない。

二人ともいい感じでてっぺんまで来た。
「どうしますか? ここからの下りは・・・。俺が上からテンションをかけてるからザイルを使って下りますか?」
暫し考えていたが、ここも自力で下ることを決めたKMさんだった。
「じゃぁ俺が基本動作で下るからよく見ててね。そこに見えている溝のスタンスポイントとかホールドポイントかを使えば安全だから。」
そう言い残し、スタートを切った。
いつも以上にゆっくりと、そして丁寧に基本通りに下った。
そしてKMさんの番。


自分とは身長差がある分、特にスタンスポイントまで足がなかなか届かないことが数回あった。
それでも焦ることなく下っている(様に見える)。
「よっしゃ! 上出来です!」

続いてAM君。

二人の様子を見ていただけのこともあり、スムーズな下りだった。

ところがだった。
AM君の下りだけを見ていたので気付くのが遅れた。
KMさんの様子が少しおかしい。

KMさんを撮ろうと思いシャッターを切ったのだが、座り込んだまま動こうとはしない。
ひょっとして緊張の連続で気持ちが滅入ってしまったか・・・。
「大丈夫? 少し休もうか・・・。 これ以上無理だと思ったら、今からなら引き返せるよ。俺たちに遠慮しないでいいから。」
すると顔を上げ「えっ、嫌です。行きたいです。劔に登りたいです。」
真剣な表情だった。
「わかった。もう少し行ったらコルになるから、そこで一端リセットしよう。それまでは頑張って! ただ、この先にも最低二ヵ所の難所があるから。二ヵ所目はタテバイね。
厳しいけどそこさへ越えればてっぺんだよ。」

なんとか登らせてあげたい。
だからこそ敢えて優しい言葉だけでは終われなかった。
往路での難所は、まだ道半ばであるという事実を隠したところでどうなるものでもない。
自分の力で越えなければてっぺんへ辿り着くことはできない。
「ガンバレKMさん!」
心の中で何度も繰り返した。

「平蔵のコル」へと向かった。

トラバース気味に岩壁にへばりつくようにして進む。
ここも落ちたら即OUT!


コルへの指標を見てタテバイが近いことを彼女はどう思っているのだろうか。

本音を言えば、この辺りから「無理なようだったら引き返そう」と考えていた。
自分は何度も来ているし、AM君だったら独りでも登ってこれるだろう。
だったらKMさんの気持ちが完全に萎えてしまわないうちに自分が連れて引き返すべきだ。
本気でそこまで考えていた。


こんな小さなスペースでも一息つくことができる。
(「やっぱり、無理をさせ過ぎたのかなぁ・・・」)
スタカットで自分に追いつく度に彼女の表情を確認した。
だいたいのことは目を見れば分かる。
(「大丈夫そうかな・・・」)
確信は持てなかったが、集中力はまだ失ってはいないと判断した。

あと二ヵ所だ。
二ヵ所の難所をクリアさへすれば・・・。

みんなで劔岳:核心部その1

2017年10月04日 00時13分30秒 | Weblog
前劔を越え、一端コルで落ち着く。
ここから先が別山尾根ルートの核心部であることは事前の打ち合わせで何度か説明しておいた。

しばらく進むといよいよ例の「橋」が見えてきた。

橋の手前で説明を加えた。
「もし渡ることに不安を覚えたら、橋の左手に下りて進めばOK。ただしかなり狭い幅だから橋に手を掛けて渡ること。大丈夫!」

先ずは自分とKMさんが渡り、渡りきったところでKMさんにはその場で待機してもらった。
AM君は反対側で動画の撮影。

この5番クサリは岩峰を巻くようにしながらトラバースする。
一定のポイントまで自分が進んだところでKMさんに続いてもらうことにしたが、その前に一応確認。
「どうする。アンザイレンする? 遠慮しなくていいから。」
「う~ん・・・一人で行ってみます。」
不安そうな表情であったが、彼女の真剣な眼差しに「わかった」とだけ答えた。
心配なことは雨によるスリップだ。
三点支持は当然のことで、スタンスポイントをよく見て通過すること。
そして岩に打ち込まれている鉄の杭を信じて体を乗せることだ。
この二点を最終確認し自分が進んだ。
あまり距離をあけすぎない方が良いと思い、カーブの手前でKMさんにOKサインを出した。


ホールドポイントが低すぎる。
見ていて危険を感じたが、すぐに体勢を立て直した。(ホッ)


いいぞいいぞ。そのペースでゆっくり来れば大丈夫。
余計な言葉は一切発せず、彼女が到達するまで待機した。

自分とKMさんの二人が何とか待機できるごく小さなポイントがあり、そこでAM君が来るのを待った。

さすがである。
スムーズな体運びだったが、少し動きが速かったのでもっとゆっくり動くようアドバイスをした。
一瞬のスリップが命取りとなるのがここからのルートなのだ。

後日KMさんに劔岳の感想を聞いてみたところ、カニのタテバイやヨコバイよりも、橋を渡った先の5番クサリのトラバースが一番怖かったらしい。

雪渓が見えた。

草地の区間でもあったので、ちょっとだけその場で気持ちをリセットし進もうと考えていたら・・・あれまっ! 今日も出会うことができた。

しかも、よく見ればひな鳥が二羽おり、親子の雷鳥であった。
自分が何か言ってリラックスさせるより、雷鳥の親子の方が遙かに効果てきめんだと思った。
そしてまたまたお出ましだ。

なんと、これほど近づいても一歩たりとも逃げることがない。
AM君、御満悦(笑)。


自分が指さすほんの1m先だ。(画像の右上)

少し分かり難いので、ではアップ画像を。

逃げない。
人は危害を加えないという安心感があるのだろう。
今までにも多くの登山者と出会ったであろうが、誰もが写真を撮る程度であって、そのまま静かに通り過ぎていったのだろうと推測する。

何度も通っているルートだが、この辺りで雷鳥に出会ったのは今回が初めてであった。
ちょっとだけ悪天候に感謝・・・かな。

雷鳥との出会いに和んだところだったが、和んでばかりもいられない。
次は「平蔵の頭」が待っている。

「頭(づこ)」の手前で止まり、「あれがそうだよ」と説明したが、あまりピンと来なかったらしい。
そりゃそうだろう。
ここから見てもただの低いちょっとした岩峰にしか見えない。
真正面に見えている垂れ下がったクサリは復路時のためのもので、右側から巻くようにして頭(づこ)を登って行く。
いくら事前に説明をしても、現場でなければ理解できないことばかりだろうと思う。

この先、KMさんにはセルフビレーをしてもらい、自分が上からテンションをかけながら下ってもらおうと考えている。 

みんなで劔岳:前劔へ

2017年10月01日 01時49分21秒 | Weblog
前劔に向けての登りは、初めは大したことはないと感じやすいのだが、徐々にその危険度の高さは増してくる。
そして特に危険なのはここの下り時となる。

3年前の事だった。
下山時、自分のすぐ前を下っていたグループの男性がつい足を滑らせ、二回転ほどして急斜面のガレ場を落ちてしまった。
滑落と言うにはやや大袈裟だが、よく二回転程度で止まったと言ってよい。
もう一回転していたら間違いなく数100mは落ち、即死だったポイントだ。
自分のほんの10mほど目の前で起きた出来事で、「あっ!」と声は出たものの、ただ転げ落ちる姿を見ていることしかできなかった。
幸い軽い擦り傷程度で済み、自分の持っていた水で傷口を洗い薬品を塗った。
傷の手当てをしている時、その人の体が小刻みに震えていたのを覚えている。
よほどの恐怖感を味わったのだろう。
気持ちが落ち着くまでその場で座っているようアドバイスをしたが、決して他人事ではない目の前の現実に、自分自身も内心猛烈な怖さを感じていた。

さて、雨も止み、レインウェアを着ているだけで暑さを感じてきた。
一端レインウェアを脱ぐことにしたが、この後何度も着たり脱いだりの一日となった。

「やっぱり脱ぐと楽ですね。」
「着ないに越したことはないけど、たぶんまた降ってくると思うよ。」
やや身軽になった体が嬉しい。
何だかんだで今は7月の末、真夏なのだ。


先ずは途中にある「大岩」と呼ばれるポイントまで頑張ろう。

ルートが混むことはなかったが、この辺りから数名の登山者と出会った。
自分たちを追い越していったグループもいたが、結局登頂を諦めて下山した。
後々すれ違う時に状況を聞いてみたが、初めての劔岳であり、その険しさに無理だと判断したらしい。
その言葉を聞いてKMさんがどう感じたのか・・・。
怖じ気づいてしまったかも知れないが、どうしてどうしてこの彼女、途中何度か「どうします? 無理しないで下山しますか?」と聞いたが、「登りたいです。劔のてっぺんに行きたいです。」と言ってきた。
大したもんだ!

AM君はこの山行において、高山植物の写真をよく撮っていた。

「たぶんツガザクラかな・・・」
としか返事はできなかった。
できることなら花を愛でるだけの気持ちの余裕がほしいのだが、人を連れて劔に登ることの責任がドドーンとのしかかっているだけに、せめて今日だけは登山に集中したいところだった。
明日の立山縦走であれば気持ちも楽になり「おぉ綺麗!」の一言も言えるだろう。


「大丈夫? 少し休もうか」とふり返りながら何度か聞いたが、ニコッと笑って「まだ大丈夫で~す♪」。
いい歳をして恥ずかしいことだが、この日は自分にとってある意味不思議な一日でもあった。
今までかなりの回数を登ってきた劔岳は、嫌でもストイックにならざるを得ない山だった。
それは通常ルートはもちろんのこと、バリエーションルートであれば尚更だった。
そんな劔岳において女性がニコッと笑って自分に返事だなんて、絶対にあり得ないことだった。
「こんな劔もあるんだなぁ・・・」
勝手にしみじみと思った(笑)。

ガスの向こうに「大岩」が見えてきた。
大岩の左手にはクサリが設置されており、そこを越えれば更にクサリ場は増えてくるが前劔の山頂も近い。

大岩を越えて一息ついた。
「ここから先が今まで以上のガレ場だし、浮き石に注意して。三点支持のポイントも増えてくるけど、はっきり言ってそれでも序の口だから。」
脅かすわけではなかったが、ルート状況の詳細は事前のミーティングで言ってある。
確認と集中が大切なのだ。


ややガスが薄れ遠方が目視できた。
かと思えばまた雨・・・。
レインウェアを着込み、ガレ場を登る。
お互い言葉が少なくなってきているのがわかる。
それは再びの降雨に辟易しているのではなく、このガレ場の登りに集中している証なのだと思う。


左手前方に本峰らしき黒い岩峰が見えた。
「やっとここまで来たか。前劔のてっぺんまであと5分くらいだよ。」
その言葉に二人とも嬉しそうな表情で応えてくれた。
雨は降ってはいるが、本降りではなく霧雨っぽい程度であり、ルート上の岩が完全に濡れてしまっていることもない。
スリップが起きやすい状況ではなかったことも幸いしていた。

7時50分、前劔に登頂。
ここまで約3時間近くかかった。
予定していたコースタイムより20分以上オーバーしているが問題はない。
これでいい。
これから先も無理はしないで、ローペースで登る。
と言うよりは、これから先は今までよりも無理はできない。してはならないのだ。


晴れていれば、西の方には日本海(富山湾)が見えるのだが・・・。
あぁ~見せてあげたかった!


はい、女性だけの特別サービスね(笑)。
またそんな女性っぽいポーズをして・・・。
(無理しない)

本当の劔岳の危険さはここから始まる。
今だけはゆったりとしてほしい。