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『映画手帳』1977年12月号(その3)テレビ映画案内編

2021年12月19日 | まんが・テレビ・映画


そのむかし、広島で出版されていた
月刊情報誌『映画手帳』。

この雑誌(1977年12月号)をもとに、
今から44年前、1977年12月の広島を
紹介しています。

前回は、このころ
映画館で上映されていた邦画について。





↓前回については、こちら↓

『映画手帳』1977年12月号(その2)邦画編







今日は、
テレビで放送された映画作品、
テレビ映画案内編
についての話でがんす。





今は、地上波はもとより、
衛星放送やネット経由、
そして、DVDやブルーレイで
映画を楽しむことができる。

このころ(1977年)それらは無く、
家庭用ビデオデッキすら
まだ普及していなかった時代。

映画を観るには、
映画館へ観に行くか、
テレビ放送を待つしかなかった。



広島県では4つのテレビ局

中国放送(RCC)、
広島テレビ(HTV)、
広島ホームテレビ(HOME)、
テレビ新広島(TSS)、

で放送しとったんじゃの。





以下、
「番組名」
(曜日、時間、放送局)
放送日『映画タイトル』
監督名、主演俳優名、
の順で紹介していきます。





「月曜ロードショー」
(月曜、21時2分から22時55分、中国放送)




このころ、
テレビで映画を放送する時には
解説者が出てきて、
その映画や出演者について
解説をしていたんじゃの。

「月曜ロードショー」は、
荻 昌弘(おぎ まさひろ)さんが
担当されていました。





↓荻 昌弘さんについては、こちら↓

「荻 昌弘 解説「セーラー服と機関銃」」YouTube





5日『追撃のバラード』
監=エドウィン・シーリン
主=バート・ランカスター

12日『恋人たちの曲』
監=ケン・ラッセル
主=リチャード・チェンバレン

19日『夜の大捜査線』
監=ノーマン・ジュイソン
主=シドニー・ポワチエ

26日『夜の大捜査線 霧のストレンジャー』
監=ドン・メドフォード
主=シドニー・ポワチエ





「土曜映画劇場」
(土曜、23時45分から25時10分、中国放送)

3日『太陽に向かって走れ』
監=ロイ・ボールディング
主=リチャード・ウィドマーク

10日『カトマンズの男』
監=フィリップ・ド・ブロカ
主=ジャン・ポール・ベルモンド

17日『星空の用心棒』
監=スタン・バンス
主=ジュリアーノ・ジェンマ

24日『夕陽の挽歌』
監=ブレイク・エドワーズ
主=ウィリアム・ホールデン





「サンデースペシャル」
(日曜、15時00分から16時25分、中国放送)

4日『野郎!拳銃で来い』
監=ジョージ・マーシャル
主=オーディ・マーフィ

11日『タイム・マシン』
監=ジョージ・パル
主=ロッド・テーラー

18日『危機13発!大逆転』
主=ウッディ・アレン

25日『ふたりの天使』
監=アーサー・ヒラー
主=アラン・アーキン





「水曜ロードショー」
(水曜、21時00分から22時54分、広島テレビ)




「水曜ロードショー」は、
「いやぁ、映画って
本当(ほんっとう)にいいもんですね」
のセリフで有名な
水野晴郎(みずの はるお)さんが
解説を担当されていました。





↓水野晴郎さんについては、こちら↓

「水野晴郎・映画解説 「カリオストロの城」」YouTube





7日『フォロー・ミー』
監=キャロル・リード
主=ミア・ファロー

14日『フレンズ』
監=ルイス・ギルバート
主=ショーン・バリー

21日『ある愛の詩』
監=アーサー・ヒラー
主=ライアン・オニール






この時の放送は、
「ゴールデンコンビ」と呼ばれ、
映画はもとより、テレビドラマ、
コマーシャルでも共演していた
三浦友和(みうら ともかず)さんと
山口百恵(やまぐち ももえ)さんが
吹き替えをされていたんですね。

このおふたりは1980年にご結婚され、
百恵さんは芸能界から引退されました。





↓映画『ある愛の詩』については、こちら↓

「Love Story - Francis Lai (ある愛の詩)」YouTube





28日『ブラザー・サン、シスター・ムーン』
監=フランコ・ゼフィレッリ
主=グレアム・フォークナー





「土曜名画劇場」
(土曜、13時45分から15時25分、広島テレビ)




最近の若い方だと、
「なんで土曜の昼間っから
映画を放送しとるじゃろ?」
と思われるかもしれません。

このころはまだ、職場も学校も
土曜日は半ドン(はんどん。
午前中だけ働く、学校に行く)が
普通でした。

午前中で仕事を終えた人たちが
家に帰ってお昼を食べた後、
ゆっくりと映画を楽しめる
時間帯じゃったんじゃの。



3日『サランボー』
監=セルジオ・グレコ
主=ジャンヌ・バレリー

10日『休暇はパリで』
監=ブレイク・エドワーズ
主=トニー・カーティス

17日『女性上位時代』
監=パスカーレ・フェスタ・カンパニーレ
主=カトリーヌ・スパーク

24日『姉妹』
監=ロベルト・マレノッティ
主=ナタリー・ドロン





「日曜映画劇場」
(日曜、15時45分から17時10分、広島テレビ)

4日『化身』
監=森 一生
主=勝 新太郎、中村玉緒

11日『嘘』
監=増村保造
主=滝 瑛子、叶 順子

18日『新・与太郎戦記』
監=田中重雄
主=フランキー堺、伴 淳三郎

25日『手錠無用』
監=田中徳三
主=勝 新太郎、藤村志保




今、見直してみたい俳優さんは、
勝 新太郎さんと、
フランキー堺さん。

勝さんは、
『座頭市シリーズ』(1962-73)、
『兵隊やくざシリーズ』(1965-72)、
田宮二郎(たみや じろう)さんとの
コンビが楽しい
『悪名シリーズ』(1961-74)。

フランキーさんは、
『幕末太陽傳』(1957)、
『私は貝になりたい』(1959)、
『世界大戦争』(1961)。

あと、和製ミュージカル映画
『君も出世ができる』(1964)。

『君も出世ができる』は、
サロンシネマのオールナイトで
大笑いしながら観させてもらった
記憶があるんじゃの。



もひとつ、円谷特撮の名作
『モスラ』(1961)。

『モスラ 4Kデジタルリマスター版』が、
12月24日から来年1月6日まで
「午前十時の映画祭11」の一作として、
広島バルト11で上映されます。





↓映画『君も出世ができる』については、こちら↓

「"In Japan" Song, from "You can succeed, too"」YouTube

「"In America" Song, from "You can succeed, too"」YouTube






↓サロンシネマについては、こちら↓

広島の映画館サロンシネマ、八丁座





↓「午前十時の映画祭11」については、こちら↓

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作





↓広島バルト11については、こちら↓

広島バルト11





「土曜ワイド劇場」
(土曜、21時00分から22時25分、広島ホームテレビ)

3日『ガラスの城』
主=長山藍子

10日『闇の中の蜜月』
主=三田佳子

17日『二人の夫をもつ女』
主=宮下順子

24日『青い鳥を撃て』
主=秋吉 久美子



今まで洋画ばかり紹介してきたが、
「日曜映画劇場」
「土曜ワイド劇場」
は邦画だけ。

こうやってみると、
かなり違和感を感じますの。





「日曜洋画劇場」
(日曜、21時00分から22時55分、広島ホームテレビ)




「日曜洋画劇場」は、
「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…」
のセリフで有名な
淀川長治(よどがわ ながはる)さんが
解説を担当されていました。





↓淀川長治さんについては、こちら↓

「淀川長治 解説「2001年宇宙の旅」」YouTube





4日『小さな恋のメロディー』
監=ワリス・フセイン
主=マーク・レスター




この映画は、主役である
ダニエルとメロディのふたりが、
トロッコに乗って野原を走って行く
ラストシーンは今でも忘れられん。

…というか、このシーンの他は、
ほとんど覚えとらんのじゃが。

ビージーズによるテーマ曲
「メロディ・フェア」が
大ヒットしましたね。





↓「メロディ・フェア」については、こちら↓

「Melody Fair」YouTube





11日『可愛い冒険者』
監=シルビオ・ナリッツァーノ
主=マーク・レスター

18日『愛のほほえみ』
監=セルジオ・マルチーノ
主=アレッサンドロ・ココ

25日『禁じられた遊び』
監=ルネ・クレマン
主=ブリジット・フォッセー




『禁じられた遊び』といえば、
テーマ曲として使われた
「愛のロマンス」が有名ですね。

といいながら、この映画は
未だ観たことがありません。





↓「愛のロマンス」については、こちら↓

「禁じられた遊び (1952)  Jeux interdits」YouTube






「あなたの映画劇場」
(月曜から金曜、9時30分から10時55分、広島ホームテレビ)




映画のテレビ放送といえば、夜か、
土曜の深夜という先入観があったが、
これは平日の午前中に
放送されとったんじゃの。

「(洋)」とあるのは洋画のことで、
あとは邦画じゃ。



1日『やくざの横顔』

2日『西部魂』(洋)

5日『細雪』

6日『裏階段』

7日『花の講道館』

8日『友を送る歌』

9日『ズール族の襲撃』(洋)

12日『私を深く埋めて』

13日『早撃ち犬』

14日『復讐の牙』

15日『海の情事に賭ける』

16日『嵐の季節』(洋)

19日『朱雀門』

20日『野良犬』

21日『影を斬る』

22日『でかんしょ風来坊』

23日『夫は偽物』(洋)

26日『新撰組始末記』

27日『関東おんなド根性』

28日『東京用心棒』

29日『栄光への挑戦』

30日『ステートフェア』(洋)





「ゴールデン洋画劇場」
(金曜、21時00分から22時54分、テレビ新広島)




「ゴールデン洋画劇場」は、俳優の
高島忠夫(たかしま ただお)さんが
解説を担当されていました。





↓高島忠夫さんについては、こちら↓

「高島忠夫・映画解説 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」」YouTube





2日『駅馬車』
監=ゴードン・ダグラス
主=アン・マーグレット

9日『インデアン狩り』
監=シドニー・ポラック
主=バート・ランカスター

16日『シャイアン』
監=ジョン・フォード
主=リチャード・ウィドマーク

23日『ティファニーで朝食を』
監=ブレイク・エドワーズ
主=オードリー・ヘプバーン

30日『雨に唄えば』
監=スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー
主=ジーン・ケリー




ミュージカル映画の傑作
『雨に唄えば』。

実はこの映画も
未だ観たことがありません。





↓映画『雨に唄えば』については、こちら↓

「Singin' in the Rain (雨に唄えば , Singin' in the Rain Theme song)」YouTube





「土曜アクション劇場」
(土曜、16時00分から17時25分、テレビ新広島)

10日『決戦オレゴン街道』
監=ポール・ランドレス
主=ジョン・エリクソン

17日『嵐を呼ぶ銃弾』
監=R・G・スプリングスティーン
主=フランク・ラブジョイ

24日『ねむの木学園』

31日『タイガー攻撃隊』
監=ドン・シーゲル
主=ジョン・デレク





「日曜名画座」
(日曜、12時00分から13時55分、テレビ新広島)

4日『SF人喰いアメーバの恐怖』
主=スティーブ・マックィーン

11日『誇り高き戦場』
監=ラルフ・ネルソン
主=チャールトン・ヘストン

18日『盲目のガンマン』
監=フェルディナンド・バルディ
主=トニー・アンソニー

25日『王妃デジレ』
監=ヘンリー・コスター
主=マーロン・ブランド





「刑事コロンボ」
(土曜、22時00分から21時15分、NHK)

17日『刑事コロンボ - ルーサン警部の犯罪』
監=バーナード・コワルスキー
ゲスト=ウィリアム・シャトナー

24日『刑事コロンボ - 黄金のバックル』
監=ロバート・ダグラス
ゲスト=ジョイス・バン・パッツン

31日『刑事コロンボ - 魔術師の幻想』
監=ハーベイ・ハート
ゲスト=ジャック・キャシディ




義理の父が大好きだった
「刑事コロンボシリーズ」。

よれよれのコートに葉巻をくわえ、
「うちのカミさんがね…」の
セリフで有名じゃった。

刑事コロンボを演じたのが
俳優のピーター・フォークで、
日本語の吹き替えを担当したのが、
小池朝雄(こいけ あさお)さん。





↓『刑事コロンボ』テーマ曲については、こちら↓

「刑事コロンボ/ヘンリー・マンシーニ」YouTube





↓『刑事コロンボ』については、こちら↓

「刑事コロンボ」NHK





今日は、
テレビで放送された映画作品、
テレビ映画案内編について
話をさせてもろうたでがんす。

次回は、
年末お歳暮編の予定でがんすけぇの。



ほいじゃあ、またの。

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