通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

大元公園【花見に行こうや2019】

2019年04月23日 | 季節の話題
安芸の宮島(その8)

2019年 春

満開








前回は、あせび歩道のそばにある桃林(もんばやし)の桜を紹介した。

今回は、大元(おおもと)公園の桜を紹介していこう。







あせび歩道は、大聖院(だいしょういん)と大元公園を結ぶ約700メートルの散策路。

桃林から、この歩道を西に向かって歩いて行くと…、







大元公園に着く。







鳥居があるということは、ここに神社がある。

そう、ここには大元神社(おおもとじんじゃ)と呼ばれる神社があるんじゃの。





創建時期は不明だが、仁安(にんあん)3(1168)年の古文書に「大伴社」とあり、これが今の大元神社だろうといわれている。

仁安3年といえば、平清盛(たいらのきよもり)が今の厳島神社の社殿を造営した年でもある。

























このあたりは、むかしから桜の名所として知られていた。

江戸時代に選ばれた厳島八景(いつくしまはっけい)には、「大元桜花(おおもとおうか)」と詠まれている。





厳島八景は、大元桜花のほかに次の7つがあるんじゃの。


厳島明燈(いつくしまめいとう)…厳島神社に掲げられている釣灯篭の明かり

滝宮水螢(たきのみやのみずほたる)…滝宮神社側を流れる白糸川で見られる蛍

鏡池秋月(かがみのいけのしゅうげつ)…厳島神社境内の砂浜にある鏡の池に写る月

谷原麋鹿(やつがはらびろく)…秋に聞かれる谷ケ原で鳴いている牝鹿の声

御笠浜鋪雪(みかさのはまほせつ)…御笠浜に積もっている雪

有浦客船(ありのうらのきゃくせん)…有の浦に停泊している多数の船

弥山神鴉(みせんのしんあ)…弥山に住み続けている、神を案内したと伝えられる神鳥








こ、これは、ウルトラQの渦を巻いたタイトルロゴか!?







大元公園の西側を流れる大元川に、散った桜の花びらがたまって、こんな風に見えたんじゃの。

見方によっては、枯山水(かれさんすい。砂で水を表現する)に見えんこともないが…。







大元公園から大元川をはさんで反対側に咲いている枝垂桜(しだれざくら)。





訪問日:2019年4月6日





【参考文献】

(『宮島本(改訂版)宮島検定テキスト』廿日市商工会議所 2008年8月)






今日は、大元公園の桜について話をさせてもらいました。

次回は、いよいよ2019年春・安芸の宮島の桜の最終回、塔の岡の桜の予定じゃ。

(「の」が6回も続いてしもうた…)



ほいじゃあ、またの。

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