通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

おせち

2014年12月31日 | 季節の話題
「今日は大みそか」

「今年も残すところあと1日じゃ」

「というわけで、おせちらしきものを作ってます」

「わしらが子どものころは、年末になると各家庭でおせちを作りよったよのう」

「材料を市場なんかで仕入れてきて、家で作るんよ」

「それが、いつの間にか「おせち=お店で買うもの」になってしもうた」

「ねー。ところで、「おせち」ってどういう字を書くん?」

「「御節」。「節」は「節句」のことじゃ」

「節句って、5月5日の「端午の節句(たんごのせっく)」の「節句」?」

「ほうじゃの。1年には、次の5つの節句があるんじゃ」



1月1日 元旦


3月3日 ひな祭り


5月5日 端午の節句


7月7日 たなばた


9月9日 重陽(ちょうよう)




「へぇ。元旦も節句じゃったん」

「その節句で、神様にお供えしたり、いただいたりするごちそうのことを「御節供(おせちく)」といいよったんじゃの」

「その「御節供」が「御節(おせち)」になったんじゃね」

「それが、江戸時代のころから今のように「正月にいただく御節供=御節」ということになったそうじゃ」





数の子(かずのこ)



「ニシンの卵巣を塩漬けにしたものが数の子。数の子は卵の数が多いところから、子孫繁栄に通じるんよ」

「あと、二親(にしん。父母)から多くの子が出るのでめでたい、とされとるんじゃの」

「あの、コリコリした食感がええんよね」





栗きんとん(栗金団)



「この色、黄金色がええんよね」

「金塊や小判にたとえられて、金運や商売繁昌をもたらすといわれとるんじゃの」

「栗きんとんじゃけど、うちはさつまいもで作ってます」





黒豆



「豆=まめから、まめ(真面目)に働いて、まめ(健康)に暮らせるように、という意味があるんよ」

「これは、「怠けず、せっせと働く様子」という意味の「まめまめしい(忠実忠実しい)」という言葉からきとる。あと、道教(どうきょう)では、「黒=魔除けの色」とされとるんじゃの」

「黒豆は、豆にしわが寄らんようにふっくらと煮るのが難しいんよね」





紅白なます



「大根と人参で作った、紅白なます」

「「紅白=めでたい」については諸説あるんじゃが、

白々とあける朝に、真っ赤な太陽が昇る。ここから門出にふさわしい色、紅白がめでたい色といわれるようになった。

という正月らしい説もあるんじゃ」





肉巻き



「ごぼう、人参、いんげんを鶏肉で巻いたもの。厳密にいうとおせちじゃないかもしれんけど、わが家ではおせちに入れとります」

「ごぼうは、地中にしっかり根を張る、ということで縁起のよい食べ物とされとるんじゃの」





煮しめ



「おせちのお重の3段目に詰めるのが、煮しめ」

「色とりどりの山の幸や鶏肉などを一つの鍋で煮るところから、家族が仲良く一つに結ばれる、おめでたい、ということになったそうじゃ」

「わが家では、直径36センチの大鍋で煮て作ります」





煮ぶた



「要はチャーシューのことなんじゃがの」

「そのまま食べてよし、お酒のつまみによし、おせちに飽きたときのラーメンに入れてよし、ということでわが家では重宝しとります」





撮影日:2014年12月31日





「今日は、おせちということで、わが家で作ったおせちについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」

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