通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

まめでがんす

2022年03月27日 | 広島弁
わしは毎日、必ずひとパックは
納豆を食べる。

今日も納豆を食べようと
冷蔵庫を開けてみると、
この納豆が入っとった。



商品名の「まめでがんす」は、
納豆の「豆(大豆)」に、
広島弁の「まめ」をかけたもの。

広島弁で「まめ」って
どういう意味じゃろ?





今日は、
広島弁「まめ」
についての話でがんす。






広島弁の「まめ」は、
「元気」とか、
「達者(たっしゃ。
からだが丈夫で健康なこと)」とかいう
意味の言葉。

ほいじゃけぇ、「まめでがんす」は、
久しぶりに会った人に
「お元気(達者)ですか?」
と尋ねるときに使う言葉なんじゃの。

最近、「達者」いう言葉を
使わんようになったように、
「まめでがんす」という言葉も
使うことがないよなった。

というか、最近では
この言葉を聞くこと自体が
ないよなったよの。

県北に住んどった
わしの母方のばあさんは、
「まめにゃー、ありますかいの
(=達者で暮らしていましたか)」
と、会うたんびに言うてくれよった。

また、自分のことを、
「わしも、まめでがんしたで
(=私も達者に暮らしていますよ)」
とも。


マメは、生活の平穏無事なこと、健康なことなど、相手の生活全般を思いやって使われる。
「お変わりなく」よりも、相手への思いやりの心情が深い。

(町 博光『ひろしまべん100話』渓水社 1999年 18ページ)






以下、余談。


先に書いたとおり、
わしのばあさんは自分のことを
「わし」と呼びよった。


男言葉のように思えますが、かつては女性も使っていました。
(略)
今でも老年層では男女とも自分のことを「わし」という人がいますが、残念ながら若年層で使う人はかなり少なくなってしまいました。

(監修/灰谷謙二『これが広島弁じゃ!』洋泉社 2016年 15ページ)






今日は、
広島弁「まめ」
について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
コメント
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