通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

四十九日が三ヶ月にかかるとよくないって、本当?

2018年11月21日 | 日記
四十九日(しじゅうくにち)の三月(みつき)越し

「始終、苦が身に付く」という語呂合わせ

迷信です!




9月末、親父が亡くなった。

仏教ではふつう、葬儀、初七日(しょなのか)の後は、四十九日の法要を行う。

親父は9月末に亡くなったので、死んだ日を含めて49日目に行う四十九日は、11月の初めになる。

ほいじゃけぇ、そのあたりで四十九日をするもんじゃと思うとった。

ところが、おふくろが「四十九日が三ヶ月にかかるとよくない」といい出した。

おふくろがいうことじゃけぇ、それに従って四十九日の法要を10月末に行った。



なんで、四十九日が三ヶ月にかかるとよくないんじゃろ?



四十九日は、

四十九(しじゅうく)→四十、九→始終、苦(しじゅう、く)

と読める。

また、「三ヶ月にかかる」は「三月越し(三月またぎ、とも)」ともいうて、

三月(みつき)→身付(みつき)→身に付く

と読める。

そこから、「四十九日が三ヶ月」を越えると、「始終、苦が身に付く」といわれるのでよくない、といわれるようになったといわれる。



これは単なる語呂合わせで、まったく根拠のない迷信であることじゃそうな。



「こんな迷信にとらわれていては、法事を行う意識すら失われてしまいます。安芸門徒ならば、迷信に惑わされず、真摯にお勤めしたいものです」

(現代真宗作法を考える会(アミ研):編『浄土真宗 仏事作法 なんで大事典』中国新聞社 2002年)






…以下、余談。



四十九日のとき、お寺さんにいわれて初めて知ったのが、法事のときの焼香について。

浄土真宗では、香を1回つまんで、そのまま香炉(こうろ)にくべる。

つまんだ香を額に押し当てる(=いただく)ことはしない、また2度、3度とつまむこともしないそうじゃ。



考えてみりゃ、今までは自分のところに回ってくる間、前の人がするのを見てそれを真似しとっただけ。

それがええか、悪いか、正しいか、正しくないかなんて、ほとんど意識したことがなかった。

こうやって自分で調べたり、お寺さんに教えてもらわんと、知らん、わからんことがまだまだよぉけあるもんじゃのう。





今日は、四十九日の三月越しは、「始終、苦が身に付く」という語呂合わせからきた迷信、について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
コメント
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