通でがんす

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運命の星が生れた(その1)

2016年01月15日 | まんが・テレビ・映画
真田幸村

星の導き

NHK人形劇『真田十勇士』(さなだじゅうゆうし)






今から40年ほど前、

NHKで放送された人形劇『真田十勇士』

(1975年~1977年。原作:柴田錬三郎。人形:辻村ジュサブロー)

の話じゃ。





ときは、天正10年(1582年)早春の、ある宵。

ところは、信州上田城(しんしゅう うえだじょう)。





城主・真田安房守昌幸(さなだ あわのかみ まさゆき)は、

嫡男(ちゃくなん)・幸村(ゆきむら)をともなって

本丸の望楼(ぼうろう。遠くを見るために立てたやぐら)

から夜空を仰いでおった。





このとき、幸村は15歳、

元服したばかりじゃったんじゃの。





昌幸が、ある星を指さすと、

その星はにわかに輝きを増した。





「十五年前の今日、お前が、生まれたこの時刻に、あの星も現れた。

あの星が、地上を白昼にするほど光を増したならば、

その時こそ、お前は智能をふりしぼって目ざましい働きをするであろう。

そして、あの星が消えたとき、

お前がこの世ではたすつとめもまた終わる」






昌幸がそう語ったとき、

星のまわりに10個の流星が飛んできて、

ゆるやかに回ったあと、消えていった。





「父上、どうやら、この幸村が、智能をふりしぼって働く時、

わたくしの手足となって働いていてくれる秀(すぐ)れた家来が、

十人、現れましょう」






このことから、幸村は

自分の股肱(ここう。主君の手足となって働く、最も頼りになる家来)

となって働く勇士が10人現われることをさとったんじゃの。





幸村は後日、勇士のひとり

猿飛佐助(さるとび さすけ)が生まれたことも

自分の星のそばに小さな星があらわれたことで知った。





そう、『真田十勇士』の主役である猿飛佐助は、

その誕生から書かれてあるんじゃが、

佐助の誕生の、意外ないきさつとは…?





…というわけで、

次回「運命の星が生れた(その2)」

乞うご期待!





【参考文献】

柴田錬三郎『真田十勇士 巻の一 運命の星が生れた』(日本放送出版協会 1975年)






今日は、NHK人形劇『真田十勇士』で、幸村が星によって自分の下に10人の勇士が現われることを知ったことについて話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
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