通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

事故から54年 第五北川丸追悼慰霊祭

2011年04月14日 | 広島の話題
「広島市内の桜も、ぼちぼち散り始めじゃね」

「今年は開花宣言が4月1日(金)と、平年より3日遅かったよのう」

「この間の土日は天気もえかったし、花見には最高じゃったね」

「花見といえば、54年前に瀬戸内海で海難事故が起こっとるんじゃ」




1957年(昭和32)に三原市の佐木島(さぎしま)沖で沈没した旅客船「第五北川丸」の犠牲者の慰霊祭が12日、現場海域を見渡せる島内の丘であった。
死者、行方不明者113人を出した事故を後世に語り継ぐ決意を新たにして、地蔵を据えた。

向田地区の住民約20人が集まった。
犠牲者の名前を刻んだ慰霊碑に線香を供え、島内の住職奥野栄善さん(66)が読経した。

地蔵は高さ45センチで、三原だるま工房の久保等工房長(83)=同市西宮=が島内の知人たちに呼び掛け、慰霊碑への参道入り口に置いた。

第五北川丸は花見客たちを乗せて瀬戸田港から尾道港に向かう途中、岩礁に乗り上げ沈没した。

(「北川丸沈没の犠牲者を慰霊」中国新聞 2011年4月13日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201104130057.html




「「花見客たちを乗せて瀬戸田港から尾道港に向かう途中…」ということは、生口島(いくちじま)にある耕三寺(こうさんじ)から帰る途中じゃったんかね?」

「ほうじゃのう」

「耕三寺いうたら、千光寺公園(せんこうじこうえん)と並んで、尾道のお花見の名所じゃもんね」

「今年も、耕三寺桜まつりが3月26日(土)から4月10日(日)まで行われとったけんの」

「ところで、第五北川丸の事故ってどんなんじゃったん?」

「1957年(昭和32)の4月12日、第五北川丸が佐木島沖の寅丸礁(とらまるしょう)に乗り上げて、沈没。死者・行方不明者113人、負傷者49人という、戦後、広島県で最大の死者を出した海難事故なんじゃそうな」

「合わせて162人いうことは、大きな船が事故を起こしたんじゃねぇ」

「いいや。定員が77人の船なんじゃ」

「ええ!? だって計算が合わんよ。いったい、何人の人が船に乗っとっちゃたん?」

「定員の約3倍の、235人じゃそうな」

「なんでそんな無茶苦茶なことをしちゃったんかねぇ」

「大勢の観光客をさばくために、「安全」を軽視しとっちゃったんじゃないんかの。そのほかにも事故が起こった理由があるんじゃ」

■現場付近は暗礁(あんしょう)があるのを知りながら、船長は切符の整理中

■船の舵を取っていたのは、事故で行方不明となった16歳の見習い船員

■改札などで、乗船客を制限せず

■船は建造から33年の古い木造船

■定員77人の船に、救命胴衣は39個



海難審判(1959年3月26日・言渡)では操船を未熟かつ資格のない甲板員見習にまかせた船長の職務上の過失に加え、老朽木造船に安全性を省みずに多くの乗客を乗せるなど運航会社による運航管理が不適当であったとして責任があるとされた。

(「第五北川丸沈没事故」ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%94%E5%8C%97%E5%B7%9D%E4%B8%B8%E6%B2%88%E6%B2%A1%E4%BA%8B%E6%95%85




「天候はどうじゃったんかね?」

「おだやかな天気じゃったそうなけん、絶好の花見日和じゃったんじゃろうの」

「それにしても、悲惨な事故じゃね」

「ほいじゃけん、後世に語り継いでいかんといけんのじゃ」



↓第五北川丸沈没事故については、こちら↓

機船第五北川丸沈没事件
http://www.mlit.go.jp/jmat/monoshiri/judai/30s/30s_5kitagawa.htm




↓第五北川丸遭難者慰霊碑については、こちら↓

「第五北川丸遭難者慰霊碑」サギセミナーセンターホームページ
http://www.cox10.com/sagi/sagisyokai/index.html




↓三原だるま工房については、こちら↓

三原だるま工房
http://www.mhr-cci.or.jp/tmo/daruma_koubou/




↓佐木島についての関連記事は、こちら↓

県重文の磨崖和霊石(まがいわれいし)地蔵がある島は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100625






「今日は、第五北川丸の沈没事故について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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