味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

政治の要諦と乱立乱倫。

2012-02-15 12:25:27 | ブログ

タイトル---政治の要諦と乱立乱倫。第1153号 24.02.15(水)

 科学技術を含めた高度に発達した文化が人々を巧言令色にする時、人生不可思議の観念を覚えずとも、未知の世界への憧憬と同時に欣快の念を懐くものです。それは元より宇宙の進化の中に生きる人類の真情に適するからでありましょう。

 

 現代の政治は余りに僞巧に満ち、良識ある人々をして処世の真諦たるを覚えないでありましょうし、そのそらぞらしさに返って反発し、政治文化の要諦を疑問視する向きもあるようです。人類のための政治文化は自然の純化でなければならないと思うし、人々を向上せしめるものでなければならないと思考するものです。

 今日政治学者や社会思想家などの言論は、果たして国民に親しく道情を惹起させえるでありましょうか。いわゆる、性を俗学に位置づけ、慾を俗世にまき散らしている政治家が多すぎるのではないでしょうか。

 このように頽廃化した世情に義憤を懐き西郷南洲翁は、次のように喝破したのであります。

 〈文明とは、道の普く行わるるを賛称せる言にして、宮室の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華をいうに非ず。世人(政治家)の唱うる所、何が文明やら何が野蛮やら些とも分からぬぞ。〉(『南洲翁遺訓』第十一章)

 政治集団が確たる理念のなきまま烏合の衆となりゆくのを国民は苦々しく思い、橋下氏率いる維新政党を選択する機運にあると言っていいでしょう。