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本法寺(西陣散策20)

写真は、紅葉の三つ巴の庭

宝鏡寺の前を通過してすぐの左手にある小川通を左折すると、“表千家の不審菴”や“裏千家の今日庵”が右手に現れます。
その左手に本法寺の“仁王門”があります(簡易地図)。

仁王門をくぐり石畳を進むと、右手に摩利支尊天堂と多宝塔、左手には経堂と鐘楼があります。
本堂の右手には開山堂があります。
開山堂の左手に進むと唐門を経て、玄関・庫裡があります。

ここまでは拝観無料です。

玄関・庫裡で拝観料500円を納めます。
庫裡に入ると右手に拝観受付があります。
この先をまっすぐに進むと正面に涅槃会館、右手に本堂があります。
そして拝観受付の左手に喫茶スペース安居が2023年に出来ました。
お庭に面して5席あり、抹茶とお菓子が500円で戴けます。

本堂は通常非公開です。
まずは涅槃会館です。
前庭は枯山水の十の庭(つなしのにわ) です。
涅槃会館に長谷川等伯筆の佛涅槃図があります。
通常はレプリカですが、3月中旬~4月中旬までの春季特別寺宝展(拝観料1,000円)の際は実物が展示されます。
これは京都3大涅槃図(後は東福寺大徳寺)の1つで、10m×6mもあります。
ここは2階までが吹き抜けで、1階と2階の両方からじっくり見学できます。
この涅槃図には長谷川等伯自身も描かれていると云われています。
1番左の沙羅双樹の左手にいる緑の服を着た禿げている人が等伯だそうです。

また春季特別寺宝展の際は涅槃会館 2階の講堂も展示室になります。
釈迦如来像がお祀りされており、長谷川等伯の波龍図屏風などが展示されていました。

次は涅槃会館を出て渡り廊下を渡り奥の書院へ。
書院は紀州徳川家から寄進されたもので、18畳が3間あり1番奥は上段の間になっています。
書院の東庭が、本阿弥光悦作庭の三つ巴の庭です。
庭園右手奥の三尊石のある築山を中心に、その左右に巴型の築山があり、三つ巴になっています。
庭園の中央には左に日を模した石と十角形の蓮池があり、これで日蓮を表します。
南庭には“光悦愛用の蹲踞”もあります。

開山堂
2019年9/29~10/31の「近現代の日本画」という秋季特別展で、開山堂も会場になりました。
突き当りを右に進むと開山堂内です。
外陣に渡邊省亭の花鳥図屏風が展示してありました。
内陣には3つの大きなお厨子があり、いずれも閉まっていましたが中央は日親上人がお祀りされていました。

本堂
2021/1/9のNHKカルチャーの講座で訪問した際に、本堂内にお参り出来ました。
庫裡から渡り廊下を経て、本堂の右手から入ります。
本堂の内陣中央上には板曼荼羅と左右に多宝如来と釈迦如来像、中央に日蓮上人像、四菩薩像、それらを囲うように四天王像がお祀りされていました。
本堂の左奥には左から日祐、日常、日高上人像が、右奥には左から日親、日蓮、日通上人像がお祀りされていました。
さらに右の脇壇には大黒天象、鬼子母神象、三十番神像がお祀りされていました。

2022年春に、摩利支天堂に摩利の庭(まーりーのにわ)という新たなお庭が出来ました。
お堂は手前に拝殿があり、奥に本堂があります。
この右手が摩利の庭です。
白砂に苔の島があり、石組みが配されています。
苔の島にあるさざれ石で摩利支天尊の強さを、周囲の石組みは摩利支天に仕える7匹の狼を表しているそうです。




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