▲<「オオベニゴウカン(大紅合歓)の花。英語名では、化粧用のパフに見える事から「Powder puff(パウダーパフ)とか「Red puff tree(レッドパフトゥリー)」と呼ばれます。蕾は少し奥に見える大仏の頭。沖縄の嬉しいところは、12~3月でも、この様な花が民家の庭や垣根に咲いているのが見られる事です。>
豊見城市根差部(ねさぶ)は、嘉数公民館前のバス通りから入るルートと、県道11号線の根差部入口から入るルートがあります。
今回は、県道11号線「根差部入口」から入ります。住宅街に入る坂道を道なりに上がって行くと、数分で「根差部公民館」に着きます。
公民館前の駐車場に車を留めます。その駐車場の北隅に「村石獅子」が座っています。右唇が欠けているのが痛々しい(琉球石は、風雨で少しずつ溶けてゆきます)。
公民館東側の道を北に真直ぐ進み突き当り、カーブ左側の少し引っ込んだ所に「グスクヌチヂガー」があります。井戸の中の水は美しく、大きな鯉が泳いでいました。
さらに奥には「グスクヌチヂ」があるはずでしたが、畑のみで探せなかった(きっと、北側別の場所にあるのだと思う)。
公民館に戻り、南側の道を東へワンブロック歩くと一角に「ウブガー」の形式保存を祀っている拝所があります。そこには、道路建設で移転した「クチャガー」もありました。
もうひとつ「印部土手石(ハル石)」も一緒にあります。
※ハル石とは、1737年~1750年に琉球王府時代の図根点で、先島を除く沖縄本島と周辺離島で行われた「元文検地」の際に設置された石の起点標識です。
「元文検地」とは、田畑を所有する集落に課税するために行われた測量で、その際、起点となったのが印部土手石と言われています。
差粒砂岩に、順序を示す記号またはカタカナあるいはひらがなで「い」「ろ」「は」などが書かれ、その下に所在地の小字名が書かれています。
豊見城市では、12個が確認されています(豊見城市教育委員会より)。
⇒次回は、根差部地区の聖地「ウタキ」を訪ねます。