最近のマスコミは情けない・・・。

2016年06月10日 11時00分00秒 | 生き方・人生観

▲<「那覇空港の夕焼け」この先の「尖閣諸島」【接続水域】に、昨日の午前1時、中国の軍艦が侵入!!>

毎日のようにTVは、「舛添知事」のニュースに大量の時間を消費している。

マスコミは、「社会の窓」と言われたりするが、「日本の窓」も、随分小さくなったもんだ

そのそも、「週刊文春」が取り上げてシリーズにするのは、勝手にやればいい問題。

スクープでもないTVが、後追いで、何日も続ける問題だろうか??

大きな悪というよりは、「せこい」「謝らない」というレベルの問題を延々とどの局も追随して時間割く問題だろうか?

日本には、もっと大切で大きな問題がある。

「尖閣諸島に中国の軍艦が航行して一触即発!?」領海に侵入すれば戦争に?!
このような、大事件を日本国民に煽らず冷静に今後の判断を求めるような提案は日本のマスコミで一社くらいは出来ないのか??

「憲法改正問題」も、【賛成!】と、正々堂々根気よく、真剣に国民に問うような勇気のあるマスコミは無いのか??

以下、今朝【宋文洲】さんのメールマガジンを読んで、(私もそう思ったので)そのまま転載する。


舛添問題の問題

私は地上波をあまり見ないのですが、たまに妻が見ているテレビ番組が聞こえてきます。「舛添氏が公費でクレヨンしんちゃんを買った」との台詞を聞いた時、思わず笑ってしまいました。

マスコミが頑張っても出てくる舛添氏の問題はせいぜい「公私混同」程度です。「家族と泊まった旅館で公務をしたか」とか、「ヤフーオクションで買った画は本当にプレゼントに使ったか」とか、聞いているうちに何だか笑えてしまうことが多いのです。

同じ東京都の問題として挙げられていた18億円もの使途不明金についてなぜ詳細を追求しないのか。同じ自ら弁護士に依頼して調査をしているJOCの2億3千万円の情報はなぜすっかり扱われなくなったのか。クレヨンしんちゃんの本は面白いかもしれませんが、甘利氏の現金受取や秘書の高級車要求などの犯罪疑惑を取り上げる意欲はまったくありません。

もし舛添氏のような問題をこれほど公共電波を使って取り上げる必要があるのだとすれば、他の政治家のこれよりもはるかに大きな問題に触れないのはなぜでしょうか。

こんな自問をすること自体、幼稚だと分かっていても、ついついメルマガに書いてしまう自分は暇だなと思うのですが、皆が同じことを言う時は大体狂っている時だと考えるのが私の性です。

私は、中国の文化大革命を経験しました。普通の人々が既に財産を没収された資産家や地主を虐めるのを楽しんでいるように見えました。民衆のストレスを既に弱った「人民の敵」に発散させることによって毛沢東は大きな失敗を隠し、人々の不満を逸らすことができました。

決して舛添氏のための弁護ではありません(まあそう聞こえても仕方がありませんが)。賄賂などの、罪に問われる問題があれば厳しく追及すべきですが、法的に許される範囲の経費の使い方を追及しているうちにクレヨンしんちゃんまで出てくるとは見苦しいものがあります。一体、どこの何の勢力がここまでにして舛添氏に不満を持つのか、考えたくなります。

都知事とは米国大統領に近い直接選挙で一票一票の支持を受けてその地位に着いた地方自治体のトップです。別荘で一部の仕事をこなし、それに公用車を使うのは当然です。家族と泊まった旅館で仕事したって何にもおかしくないのです。どこかのテレビは石原慎太郎氏の細かい経費の使い方を調べて文句を言ったのでしょうか。

トップの頭には常に仕事があり、緊急事態に常に備える必要があります。シャワーを浴びても花に水をやっても急に考えが浮かんで急に電話をかけるのです。緊急報告にも常に対応する義務があります。米国大統領は24時間核ボタンを守る必要があるように、直接選挙で選ばれたトップは最初からその責務自身が公私混同なのです。

都知事はマスコミの世話になった訳でもなく、マスコミの意向に沿って辞任する必要はないのです。記者クラブ制度や公共電波独占などの特殊な仕組みを以って言論の自由をコントロールしている日本のマスコミは長い目でみると日本を良くしているとは思えません。

そもそもいつの時代でも権力と資本は言論をコントロールするものです。体制や形式が違っても人類の本質はそう簡単に変わりません。マスコミのせいにするよりも、一人一人が他人と異なる独自の思考を持つ心掛けが大切です。私も間違っていることは多いのですが、宋メールは大勢と異なるところに意義を見出したいと思います。

・・・以上である。このような視点を日本のマスコミは持ち、独自の調査で日本国民を啓蒙・検討させて欲しいものだ。

「ドキュメント パナソニック人事抗争史」

2016年05月25日 00時05分00秒 | 生き方・人生観

▲<さっそく、「講談社α文庫」になった「パナソニック人事抗争史」」を買って読んだ>

単行本(2015年㋃)が、2016年4月20日に「講談社α文庫」になったと、日経新聞に書籍広告が出た。

沖縄は、週刊誌が一週間くらい遅れるので、少したってから「ジュンク堂」に、買いに行ったが本が無い。
連休明けに行っても、まだ無いので、待てなくなり、豊見城のアウトレットモール前の「戸田書店」で購入した。

読み始めたら、止まらない。映画のようで、2日間で一気に読んだ!(サラリーマン社会にいる。あるあるの面々が、続々出て来るので飽きない!)

松下電器~パナソニックの当時を知る、存命の関係者から克明な取材を行った上で、まとめているので、パナソニックの社内に居るような気がした。

6代目の中村社長を評価していたので、ショックもあった。

中村社長だけでなく、松下歴代の各社長すべてが少しずつ、タイミングが悪かったり、判断を間違った事が、世界の「パナソニック」を狂わせて行く・・・。

幸之助氏が発端である。存命中に、嫁婿で2代目社長正治氏を社長から下せず、3代目社長の山下社長に申し送りした。その事が、後に致命傷になって行く・・・。


▲<幸之助さんも、こんな事になるとは思っていなかったと思う>

22人抜きの山下氏も、社長在籍中に、幸之助氏からの申し送りをやらなかったので功罪ありだ・・・。

4代目の谷井社長の事業展開は凄かったが、会長の正治氏との抗争や5代目社長森下氏やナショナルリース社長任命で間違いを犯し、自分の退任に繋がるのは残念だ。

5代目の森下社長と6代目の中村社長の2代で、完全に「パナソニック」を壊した。

この本を読んで、「企業は頭から腐って行く」「権力を持つと人間は変わる」という事が良く実感出来る

著者の岩瀬達哉氏は、パナソニックの八方ふさがりになっていた社内の空気を、ドラッカーの言葉を引用して以下のように表現している。
「何が正しいか」ではなく、「誰が正しいか」を重視する風潮が蔓延し、人事も「秀でた仕事をする可能性でなく」、「好きな人間は誰か」「好ましいか」によって決定する。ようになって行った・・・

これは、パナソニックのような大企業だけでなく、どの規模の会社にも通ずる話である。
この本から、学ぶ点は多い。特に、経営者(経営陣)が、後継者を選ぶ時の重要性を痛感出来る「バイブル」です。

「英雄の書」を読んだ(後編)

2016年05月21日 00時05分00秒 | 生き方・人生観

▲<「英雄の書」の読後感想「後編」です>

君は、「孤独」を恐れるのだろうか。まさか、友達へのサービスのために、どうでもいい事に「いいね」を押していないか?脳は「孤」の時間を持たないと、世界観が創れないのだ。自分が何者か知るには、この世を自分独自の世界観で眺めなければならない。与えられた、誰かのそれでなく。
私の知り合いで、超一流のメイクアップアーチストは、超一流になる秘訣は「孤高である事」「いい睡眠を取る事」「栄養バランスのいい食事をする事」の3つを挙げた。この3つは、脳科学的に、あまりにも理にかなって素敵だった。睡眠と食事の話は、別の場で語ろう。今は、「孤高」だ・・・。こんな書き出しで、【第二章 孤高の章】が、始まる。

●脳の左脳は「顕在意識」と直結して、言葉や数字を操り、現実的な問題解決を行う領域。右脳は「潜在意識」の領域を主に担当し、外界の様々な情報を、脳の持ち主も知らないうちに収集し、イメージを創生し、世界観を構築する場所だ・・・。※以下、「脳」の解説が続くので省略する。

女性脳は、脳梁を行き来する信号が豊富で、男性脳の数十倍から数百倍と言われる。この「察しの力」と「臨機応変力」で、女性達は大切に思うものを徹底的に守り尽す(身辺の危険を未然に防ぎ、物言わぬ赤ん坊を無事に育て上げ、男達を健やかに保ち、家庭や職場を円滑に回しているのだ)。

●一方で、脳内に豊かな世界観を創り上げるには、ある程度、左右脳連携を寸断して、右脳や左脳の隅々まで信号を行き渡らせる必要がある。右脳が、その豊かな世界観を創生するには、感じた事を言葉や記号にしないまま、ぼんやりとする時間が必要不可欠だ。さらに、その裏側で、左脳の隅々まで信号が行き渡ると、世界観が理念になって行く。この時、脳梁を介する左右脳連携信号は、殆ど起こらない。というか、そこに電気信号を使う余裕がない。この状態の時、すなわち、世界観を創生し、理念を創り上げている時間、脳の持ち主は、ただぼんやりして見える。

●話しかけても生返事だし、目の前の人の気持ちや動きを察してあげる事も出来ない。本人自身も、「脳の中の出来事」を記号化していないので、自分の脳の中で、そんな壮大な事が起こっている事さえ知らない。つまり、天才と言われている人達は、家庭の中で使い物にならず、ただの愚図だと思われている事が多いのである。この能力がないと、宇宙論や経済学は生まれなかった。お喋りをしながら、周りの変化を察して動く現実対応型の脳と、現実世界とはまた別の世界観を創り出す未来創出型の脳。この2つがなければ、この世の中は動かない。人類の場合、前者は主に脳梁の太い女性脳が、後者は主に男性脳が担当している。そして、ひとつの頭蓋骨の中に、その両方を持つ脳こそが、一流になれるのである。


▲<近所の「ハナチョウジ」>

●豊かな世界観を持ちながら、必要な時に、右脳と左脳が素早く連携する脳を、人は「才能がある」「直観力が働く」「勘がいい」などと表現する。つまり、現実対応脳と未来創生脳のハイブリットこそが、英雄脳なのである。という訳で、日頃、左右脳連携を断って、左右脳内信号を隅々まで使う時間と左右脳連携をしっかりする時間の両方を持っている事。これこそが、英雄脳の創り方。英雄の理想の生活習慣です。

●左右脳の連携を断つには、他人の思惑から離れなければいけない。一日のうちの一定時間、人の思惑を気にしたり、事の成り行きを案じたりする事をキッパリ止めなければならない。日頃、他人に「あるある」「わかる、わかる」「いいね、いいね」と追随して暮らしていると、脳の感性が「大衆全体の平均値」に近くなる。こうなると、「反射神経上の予想外」を創り出し、周囲を感動させる事なんて、到底出来なくなる。

●だから私は警告する。SNSとは、一線を画し道具としてのみ使う事。他者の動向に心乱される質のある人は、SNSを断つのも一つの手だ。少なくとも、夜中のてっぺん(22時~2時)の間の使用は止めた方がいい。この時間は、ホルモン分泌の最盛時間。電子画面を凝視して、視床下部にストレスを起こす事は、そもそも勧められないのだ。視神経の後ろに自律神経を司る視床下部が、視床下部の後ろにホルモンの分泌命令を出す脳下垂体があるから、夜中のてっぺんに電子画面を凝視していると、眠りを創り出すホルモン(メラトニン)の分泌を阻害し、眠りの質が下がってしまい、疲れが残るようになる。翌日以降の発想力がプアになり、やる気や好奇心のホルモンも出にくくなるから、役立たずになって行く(男性ホルモンも枯れてしまう)。

●孤高の時間を持ち、独自の世界観を創る脳に変えたら、次は直観力。直観力を鍛えるためには、左右脳連携信号を、とっさに強く行うエクササイズが大事だ。それには、右脳のイメージ領域にあるものを、左脳の顕在意識に持ってきて恣意的な出力に変える事。その最たる訓練が、ダンスやスポーツなどの芸術や「術」「道」と呼ばれるものを嗜む事。西洋の支配階級の男達がダンスを日本の武士が書道や茶道を嗜んだのも、明日の戦場での直観力をチャージするための大事な脳のエクササイズだったに違いない。


▲<那覇市内「福州園」、松山通りに咲く「鳳凰木」>

●もう一つが、徹底した「他人思い」の癖をつける事だ。ヒトは、自らを滅して、徹底して他人を思う時、左右脳連携が激しくなる。他人の思いや事情をイメージ化し、顕在意識に繋げるからだ。ビジネスに関して言えば、顧客の気持ちになり切った瞬間に、使える直感が降りて来る事も多い。

●徹底した他人思いと、他人の思惑を気にする事は、180度違う。「他人の思惑を気にする人」は、結局のところ、ただの「自分思い」なのだ。人に迷惑をかけたくない?いやいや、本当は、人にとやかく言われたくないだけ。自分が「いい子」でない事に耐えられないだけ。徹底した他人思いの人達は、人の評価には飄々としている。

●他人の評価を自分の存在意義にしている人は、どうしたってタフになれない。人に叱られたら、人格を否定されている感じがするのだ。だから、叱られるのが怖い、非難されるのが怖い。この感覚が、他人の思惑を気にする人から、「自分」を失わせる。叱られる事から逃げる事だけを考えて、白も黒と言ってしまう。そのうち事が穏便にすめば、白も黒もどっちでもいいような気になってしまう。脳の中に「自分」が無くなり、よけいに、他人の思惑だけを頼りに生きて行く事になる。地獄の悪循環だ。

●かのスティーブ・ジョブスは、2005年スタンフォード大学の卒業式の講演で、こう言っている。「・・・皆の時間は、限られているから他人の人生を生きる事で時間を無駄にするな。教条主義の罠にはまるな。教条主義とは、他人の思考に従って生きる事。他人の意見に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。そして最も重要な事は、自分の心と直感に従う勇気を持つ事だ。心と直感は、本当になりたい自分をどういう訳か既に知っている。その他すべての事は二の次だ・・・」

●自分思いが止められたら、後は、直感に従えばいい。私達は、自分の人生を生きるために生まれて来たのだ。誰かの人生を生きるのは意味がない。ましてや、「大衆の総体」のような薄まった人生観で生きて行くなんて馬鹿馬鹿しい。現代の情報空間が見せてくれる「大衆の総体」なんて、本当はどこにも存在しない。「いいね」をくれた人達が、実際に君の新規事業に投資してくれる訳ではない。逆に、ネットで叩かれても、本当の友達は消えたりしない。文句を言う顧客ほど、対応を間違えなければリピートしてくれる。叱ってくれる上司ほど、いつまでたっても見捨てない。他人がどう言おうと、案外、怖くないよ。

●自我の境界がはっきりしない人が「自分」を意識しるのは難しいけど、「私が好きなもの」を基軸に、他人と自分の違いを知るようになれば、自然と自我の境界が出来る。思春期にロックやバイクに夢中になるのも、男子が自我を立てるための大事なエクササイズだ。親に眉をひそめられるものほど効果がある。

●そう好きでないのに、テキトーなところで手を打っていると、「好きでたまらないもの」を探すセンサーが鈍ってしまう。寂しいからと言って、テキトーな友達や恋人を見繕ってはダメ。いつまでたっても「好きでたまらないもの」は見つからない。人生を、なめちゃいけない。こういう日常のささいな事で脳は作られ、その同じ脳で、大きな勝負に耐えなければならないのだからね。他人の思惑に流されちゃいけない。自分を見つけなさい。

※第二章は、若い人達向けに書かれた内容になっていた。私は、「孤高」と「他人思い」は、大いに共感・納得しました。
※【第三章 自尊心の章】【第四章 使命感の章】【第五章 餞の章】は、割愛しました。
※省略する事が出来ず、長文になってしまいました。「前編」「中編」「後編」と、3回でまとめましたが、これでも大幅に省略していますので、興味をお持ちの方は、是非ご一読されてみて下さい。


「英雄の書」を読んだ(前編)

2016年05月10日 00時05分00秒 | 生き方・人生観

▲<5月8日、「豊崎美らSANビーチ」へ行き、管理棟屋上で「日光浴&読書」をした>

連休中に読んでいた「英雄の書」に衝撃を受けて、再度読んでいる・・・。


▲<黒川伊保子著「英雄の書」独特の語り口だが、AI(人工知能)の研究から導かれた「英雄脳」を鋭く解説>

イタリア人は、試合や試験に挑む人へ、こう声を掛ける。『In bocca al lupo』(狼の口の中へという意味である)。
彼らにとって、ゲームとは「点を取って、取られて、取り返す」事であって、「単に点を取る」事ではない。
点を取られた時、「失敗した」と感じれば、まるでゲームが終わってしまったかのように動揺する事になる。そうすると重ねて点を取られてしまう。実際にゲームは終わってしまうのだ。日本人が「失敗」と呼ぶ事象のほとんどは、「人生をドラマチックにしてくれる、神様の演出」なのである。同じ事象を「失敗」と呼ぶのと、「やっとドラマが始まった」と思うのでは、天と地ほども違う。・・・こんな言葉から始まる。

この本の筆者、黒川伊保子氏は、1983年、奈良女子大学理学部物理学科卒業後、㈱富士通ソーシアルサイエンスラボラトリに14年勤務AI(人工知能)の研究に従事。その後、コンサルタント会社勤務、民間の研究所を経て、2003年に㈱感性リサーチを設立、代表取締役に就任。 2004年、脳機能論とAIの集大成による語感分析法『サブリミナル・インプレッション導出法』を発表。サービス開始と同時に化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる(ウイキペディア)。以下、興味深かく感じた言葉を抜粋。

●「失敗」は、脳の成長のメカニズムの一環で、必要不可欠なイベントなのだ。いちいち落ち込んでいたら、脳が疲弊してしまう。それは、おしっこする度に落ち込んでいるようなものだ。

●ヒトの脳には天文学的な数の神経回路が内在して、必要な時に必要な回路にだけ電気信号が流れ、その時々に脳の仕事をする。たくさん流れればいい訳でなく、必要な時に、必要な回路にだけ、素早く電気信号が流れる事。これこそが、良い脳の定義であり、成功者の脳の必要条件なのである。優先順位がしっかりしている脳は、つかみが良くて、勘がいい。だから、運がいいのである。

●脳は体験によって進化している。失敗すれば、失敗に使われた脳の関連回路に電流が流れにくくなり、失敗する前より、失敗しにくい脳に変わるのだ。逆に成功すれば、成功に使われた関連回路に電流が通りやすくなる。特に、成功に使われる本質的な回路は、使われる回数が多いので、優先順位が高くなる。これこそが物事の本質を見抜く洞察力に他ならない。これが、超一流のプロ達が持つ力だ。

●失敗をした時、けっして他人のせいにしてはいけない。100%他人のせいだとしても、その失敗を防げなかった自分を反省し、相手への憤りを自分の心の痛みに変える。これは、理想論や精神論で言っているのではなく、自らの脳に、失敗である事を知らせるためだ。他人のせいにしてしまうと、脳は失敗だと解らないから、回路を更新してくれない。せっかく痛い思いをしても脳が進化しないなんて、もったいないからだ。

●「あいつが悪い」「会社が悪い」「社会が悪い」「時代が悪い」・・・そんなふうに他者のせいにしていると、脳が、自分の失敗だと認知してくれない。せっかく痛い思いをしたのに、脳が進化してくれない。

●失敗はたくさんしていい。失敗したら、深く反省する事。ただし、「くよくよと思い返してはいけない」と、脳に教えて上げよう。「私には、まだ出来る事がある」はいいが、「あそこは失敗だった」はNG。よく似た言いぶりだが、前者の脳は、さらなる成功事例を見つめ、後者の脳は、今の失敗をなぞるので、その言葉の対脳効果は、天と地ほども違う。失敗を想定し過ぎると、必ず失敗する。

●ネガティブ思考が、脳神経回路に、失敗癖と挫折癖を創ってしまう。そうなると、成功体験を増やせないから、本質も見抜けない。いつまでたっても、どうでもいい事しか言えない事になる。50過ぎても、若手社員のように「会社が解ってくれない」と言い募るような事になる。英雄の真逆の生き方である。要は、何かに挑戦する前に、脳に上手く行かない事を数えない事。簡単である。逆に言えば、簡単な事で、人は埋もれて行く。気をつけよう。

●ヒトの脳は、潜在意識に90%を超える脳神経回路を使い、顕在意識に使うのは僅か数%のそれ、と言われている。潜在意識の方がはるかに繊細に、かつ広範囲に、脳に必要な情報を収集してくる【カクテルパーティ効果】。私達の潜在意識は、雑踏音の中に潜んでいる、自分を呼ぶ声を確実に拾う。つまり、森羅万象の中に潜んでいる、自らに必要な微小情報を確実に拾っているのである。顕在意識が小賢しく描く未来よりも、ずっと自分の脳に合った縁や運を紡ぐ能力が、潜在意識にはあるのだ。だから、顕在意識の夢、誰もが口にするようなステレオタイプな成功の夢で、脳をロックしてはいけない。好奇心に駆られて無邪気に動いた時、あるいは使命感と共に逆境に立たされた時、脳は、その潜在能力を最大限に使い切る。「夢」は、胸に秘めておくもの。それを語る時は、「目標」か「使命」として口に出そう。

・・・等々、興味が尽きない言葉に次々と出会え、脳が活性してくる。
次回は、(中編)へ続く。


高橋みなみの「リーダー論」

2016年04月17日 12時00分00秒 | 生き方・人生観

▲<AKB48卒業記念で出版された「リーダー論」2015年12月24日刊>

AKB48が、どんな集団かは知らない。
(AKB歴10年、総監督を行い、昨年末AKB48を卒業した)高橋みなみさんが、「リーダー論」を書いたというので購入して読んでみた。以下抜粋と感想。

●リーダーの5つの仕事とは

1)メンバーの事を理解する
2)ほぐして、つなぐ

女の子は、小さな集団を作りがちな生き物です。その小さな集団の事を、私は“ダマ”と呼んでいる。この“ダマ”がチームの一体感を邪魔する原因になる。メンバーの個々の力を一つの方向にまとめるためには、チームの中にある“ダマ”を取って、ほぐして大きな丸を作る必要がある。
3)導く
4)手本を示す
5)任せる

他に、
「ひとりひとり」が集まって、「みんな」になる
「へらへらしてコミュニケーションの壁を低くする」
「相手の名前を呼んで距離を縮める」
「ありがとう」を口癖にする
メンバーのグチは、問題解決のヒント
悩んでいる子は“答え”より“理解者“を求めている
「母」でなく、「父」の視点を持つ

●スピーチ7カ条

1)太文字になる言葉をイメージする
2)“声のトーン”で聞くテンションを作り出す
3)事実を前提に、客観的に話し始める
4)感情ではなく、その感情を抱いた理由を言う
5)聞き手を想像しながら喋る
6)「・・・・」の間を大事にする
7)前向きな言葉で自分と聞き手の両方の気持ちを高める


「高橋みなみ」さんは、同期の前田敦子や一期後輩の大島優子など「センター」を務めたカリスマ性スターを後ろから見ながらも10年間AKBで過ごし、総監督を全うした「努力」の人でした。

この本の中に、「リーダーは、カリスマじゃなくていい」という言葉があります。
リーダーになる人に、「生まれながらのカリスマ性」は必要ない。チームが好きで、皆を引っ張りたい、という気持ちがあればいい。その気持ちを、ちゃんと行動に移せばいい。だから・・・。誰でもリーダーになれる。
・・・この言葉に、「タレント本」ではない。エンターティメント世界だけでなく、もちろんビジネスの世界にも、充分通用する自身の経験から導かれる「リーダー論」である。マネジャーやマネジャー候補にも読んで欲しい一冊です。

故郷を歩く

2016年02月29日 00時05分00秒 | 生き方・人生観

▲<「新町」西詰の坂道から入る。下の家は「フランス料理店」。私が子供の頃からある石垣(吉野川の川石)が今も美しい>

2月24~27日まで、仕事を兼ねて、奈良の実家に帰っていた。

朝起きたら、部屋の中でも2~4度で、吐く息が白くさすがに寒かった。

沖縄を出た日は、19度くらいだったから、沖縄の気候に慣れた身体には、県外の2月はとても厳しい。

26日の午後、父の墓参りをした後、「新町」を散歩した。

江戸時代の町屋が続く、とても気持ちがいい町並みだ。


▲<ところどころ、民家が新しくなっている>


▲<新しい、「喫茶店KAKIHA」が出来ていた!頑張って欲しい>


▲<「枝垂れ梅」が、美しい>


▲<「柊鰯」(イワシの頭とヒイラギ)節分の頃は、どこの家でも門口に掛けられていたなぁ>


▲<店のご夫婦が、元気な間は続けると言われる味のある店>



いつ歩いても、人通りが少なくて寂しい。何とかせにぁならん・・・。

「人は、好きな人を信用する」

2016年01月22日 00時05分00秒 | 生き方・人生観


顧問先の「朝礼」(第3月曜日)で行われる「私の講話」が、1月18日にあった。

昨年10月から始まった新シリーズ「ビジネス行動心理学講座」第4回目のテーマは、「ラポール」。

「人は、好きな人を信用する」の見出しの言葉に続き、

「お互いに信頼関係が生まれて、初めて心の通った会話になる。つまり、会話の基本は“信頼関係=ラポール” それなくしては、心の通ったコミュニケーションは、成立しない」という言葉から始めた。

今回も表紙を入れて6枚のパワーポイントを作成した。


▲<「ラポール」という言葉は、営業マンは聞き馴れているが、スタッフ職には馴染みがない言葉なので「ラポール」の基本を解説した>


▲<NLP(神経言語プロミング)における4つの手法を解説した>


▲<「ラポール脳力」は、営業現場だけでなく、家族関係や恋人にも重要で役立つ>

他に、「ラポールを強化する行動」として、

「相手をプラスの面から見る」「アクティブ・リスリングの活用」「言葉ではなく、感情を読め」を話した。


▲<ついに、年明けから服装が「長袖のかりゆし」になった>

最後に、会話には「表の道」「裏の道」がある事を話す。

表の道は、言葉の意味。
裏の道は、言葉の力を使い、相手との一体感を大切にする事で、そして、もっと綿密な“以心伝心”を創出する事が重要と締めくくった。

「嫌われる勇気」 (1)

2014年08月29日 09時30分00秒 | 生き方・人生観


この夏、ある一冊の本に出会い、はまってしまった!
「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健著(ダイヤモンド社)2013.12.12刊

『人は常に「変わらない」という決心をしている』48~52P

殆どの人は「人の性格や気質は変わらない」と思っています。
アドラー心理学では、性格や気質の事を「ライフスタイル」という言葉で説明する。人生における、思考や行動の傾向です。

その人が「世界」をどう見ているのか。「自分」の事をどう見ているのか。これらの「意味付けのあり方」を集約させた概念が、「ライフスタイル」なのだと考えて下さい。

狭義的には「性格」とする事も出来ます。もっと広く、その人の「世界観」や「人生観」まで含んだ言葉になります。=「私は悲観的な性格だ」と思い悩んでいる人は、「私は悲観的な“世界観”を持っている」と言い換えてみる。

問題は性格ではなく、自分の持っている世界観なのだと考える。世界観であれば変容させて行く事も可能だ。

ライフスタイルとは、「生き方」「人生のあり方」という意味です。

アドラー心理学では、ライフスタイルは自ら選び取るものだと考えます。あなたはあなたのライフスタイルを、自ら選んだ(10歳前後)のです。

ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるなら、再び自分で選び直す事も可能なはずです。

あなたは変われないのではありません。人はいつでも、どんな環境に置かれていても変われます。

あなたが変われないのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです

少しくらい不便で不自由なところがあっても、今のライフスタイルの方が使い易く、そのまま変えずにいる方が楽だと思っているのでしょう。いわば、乗り慣れた車を運転しているような状態です。

一方、新しいライフスタイルを選んでしまったら、新しい自分に何が起きるかも解らないし、目の前の出来事にどう対処すればいいかも解りません。

未来が見通しづらくなるし、不安だらけの生活を送る事になり、もっと不幸な生活が待っているかも知れない。

つまり人は、色々と不満はあったとしても、「このままの私」でいる事の方が楽であり、安心なのです。

ライフスタイルを変えようとする時、我々は大きな“勇気”を試される。変わる事で生まれる「不安」と、変わらない事で付きまとう「不満」がある。

アドラー心理学は、勇気の心理学なのです。

※「アルフレッド・アドラー」(1870~1937年)フロイト、ユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」とされ、世界の著名人に影響を与えた。現在のような不透明・不確実な時代だからこそ注目される「目的論の行動心理学」です。

「BSフジ プライムニュース」が面白い

2014年01月11日 12時00分00秒 | 生き方・人生観


正月明けから「BSフジ プライムニュース」が、なかなか面白い内容の番組を放送している(月~金 20~22時)。

1月8日「安倍首相靖国を語る」「桜井よしこの国益論」、1月9日「石原慎太郎」、1月10日「曽野綾子×金美齢 増える未熟な日本人」・・・。

特に、昨夜の「曽野綾子×金美齢」が、言いたい放題で良かった!TVに出て「マスコミ批判」を行っていたのが痛快だった。



以下、私の記憶から。

「家族はいい。もっと家族を作ろう!」(金)
「何でも会社のせいにする甘えた女子社員は、出産したら辞めなさい」(曽)
「辞める前に、どんな働き方をするのかが大切」(金)
「上野動物園園長が言っていた。動物の子育は、親がベタベタし、歩くのを見守る。人間も一緒だ」(曽)
「幸せに育った人が、“不幸を知った時”、嘆くのではなく、“幸せ”と感じなさい。叶わぬ事を楽しめ」(曽)


▲<2050年の日本の人口分布グラフ>

「楽しみが無いと言う人は、まだ、一生懸命に生きていない」(金)
「才能とは、生きる事を楽しめる事。頭が良い事ではない」(曽)
「日本に生まれた事をラッキーと思え」(金)
「“働かざる者食うべからず”は、聖書の“働きたくない人は、食べてはいけない”が元になっている」(曽)
「働いて、支える方にまわろう」(金)

「皆、弱者ばかりの国になったが如く、マスコミが報じているが、そんな人ばかりではない。日本は捨てたものではない!マスコミが、“可哀そう報道”し過ぎ」(金)
「色んな人がいます。それが人生です。普通に報道して欲しい」(曽)
「いつかの、ホームレス者支援ニュース。そんな生活になった経緯を聞けないマスコミ」(金)
「台湾には、“日本精神”という言葉がある。素晴らしい日本人を見本にしようという意味。戦後甘やかされた日本人にもそのDNAが眠っている」(金)

「学び足りない日本人(実学が足りない)、苦労に耐える教育が少ない」(曽)
「人間社会からイジメは無くならない。小学5年生くらいから、イジメられる方にも気力・体力・強さを身に付けるべき。責任は、本人≧親≧教師≧それを国は、システムで無くそうとしているから委員から抜けた」(曽)


「ギリシャでは、徳と勇気は同じ言葉」(曽)


「“ねたみ”“うらみ”よりも、美しく良い齢を重ねよう」(金)・・・。

2時間の中で、少し今日のニュースを挟みながら、ゆっくりゲストの話を聴く。司会が、解りにくい点や一般の人が思っているような事を突っ込んで質問する。


▲<進行司会は、反町理と八木沼亜希子(月~木)、島田彩華(金)>

どこかの“民放ニュース司会者”のように、したり顔で日本を論じない。

今回は特に、高齢の女性作家と評論家が、日本の“いいところと悪いところ”をズバッと言い切った。

しかし、このような人が少なりつつある日本の将来が心配である。

「父の7回忌で久しぶりに家族・親戚が集まる」

2012年05月21日 00時30分00秒 | 生き方・人生観

▲<実家の裏庭に咲いていた花(以下同じ)>

5月19日、奈良の実家で父の7回忌の法事のために奈良に帰って来た。
我が家の家族も、半年振りに、奈良の実家に全員集合した。



父方と母方の親戚が2年振りに参加してくれた。



父が末っ子だったので、父方の兄弟はすべてお亡くなりになり、参加者は子の世代になった。
母も三女で、母のきょうだいは、長男・長女・次女がお亡くなりだが、母の兄(次男88歳)・弟(三男81歳)が、健在で参加してくれた。



法要が終わり、総勢20名弱の食事会があり、守口の従兄弟(65歳)が、昔話をしてくれ大いに盛り上がり久し振りに、大笑した。日頃、なかなか会えなくなった親戚同士が、父の7回忌が会う機会になって良かった。


武田邦彦教授の原発 緊急情報(2)

2011年03月21日 09時00分00秒 | 生き方・人生観

▲<3月21日の沖縄は、曇りですが24-26度になる模様>
◎福島原発は、東京消防庁&自衛隊による決死の放水活動の効果で、最悪の状況は脱した様子だが、不安定な状況は依然続いている。民主党政権は、予算を減らし人員を減らした自衛隊に助けられているとは皮肉な状況だ。昨日に続き、武田教授の緊急情報(心配な事3つ)を紹介します。

⇒第一に、関東地方に雨が降る事です。放射性物質が空気中にある場合に雨が降るとそれが地表に落ちてきて人体に付着します。チェルノブイリ原発の時に、汚染地域がポツポツと飛び地になっていたのはこの雨の影響も大きかった訳です。出来るだけ雨の降っている時には外に出ない方がいいと思います。どうしても雨にぬれた場合、家に帰って出来るだけ早く洗濯して汚れを取ってしまう事が大切です。洗濯をした水は若干の放射線物質がついていると思いますが、それが下水に流れるのは仕方がないと思います。現在の段階では環境を汚すのはやむを得ないので、それよりも人体に直接、触れる事を防ぐことが大事だと思います。

第二に、政府やテレビは相変わらず時間当たりの放射線の事を言っている。レントゲンとか飛行機の関係で「直ちには障害が出ない」と言っています。しかし、もともと放射線は遺伝子に損傷を与えるもので、直ぐに障害は出ません。また、一般人の基準である1ミリシーベルト(これから先はシーベルトは省略します)を浴びても大丈夫だという事を随分多くの人(政府、テレビ、専門家、一般の人がネットで)が書いています。
私もどちらかと言えば、個人的には放射線はもう少し高くても大丈夫ではないかと考えていますが、このような非常時では個人的な考えはあまり表に出すべきではなく、やはり色々な会議を経て決まった国の基準を守る事が大切だと思います。でも、これほど「大丈夫」と強調されているので、少しデータを説明します。
標準的には、女性で医療関係の放射線を浴びるような仕事をしている場合、1ミリを超えたら仕事をさせない方が良いというのが、専門家で合意をしています。次に、東京からニューヨークまで飛行機で行くと、かなりの被曝をすると言われますが、これについては航空関係者の間で議論があります。
おおよそ一般人の基準の1ミリに比べて、その5倍の5ミリ程度が妥当であると考えられています。5ミリというと、例えば1ヶ月あまり同じところで生活する人は、1時間当たりの放射線は5マイクロになります。
福島県の多くのところは、時間当たり5マイクロを越えますから。航空機で仕事をする人の基準値を超えるという事になります。総合的に見て、女性のレントゲンを取り扱う人、飛行機に乗る人、そして妊婦等の例を見ますと、日本の基準、つまり一般人が1年間に1ミリという被ばく量は、それ程極端に低い訳ではないとも考えられます。今後研究が続けば、もう少し高いレベルでも OK かもしれませんが、個人で勝手に判断して、1ミリは低すぎるとこの段階で言うのは危険です。とりあえず1ミリを一つの目安とし、航空機の仕事をする人の5ミリぐらいをご参考になってそれぞれご判断頂きたいと思います

三番目は、水道等の汚染です。水道やその他の野菜が汚染されたという報告がありますが、これは当然の事です。すでに福島原発から遠く離れた福島市で20マイクロという放射線が報告されている訳ですから放射能を持つ物質が広く拡散している事は間違いありません。問題は程度の問題ですが、私がもし家族に言うならば、飲み水は出来るだけペットボトルで飲む事、洗濯や掃除お風呂等は、水道を使っても問題がないと答えると思います
また、野菜等は1日中、外にいるのですから、すでに7日間というと1時間あたり20ミクロンでも、3ミリを越えています。すでに放射性物質が付着する事が多いので、ある程度は洗わなければいけないと思います野菜に付着している放射性物質の方が水道に含まれているより多いと思われるからです。 水道や野菜については現在のところデータが少なく、この程度しか言えません。放射線というのは出来るだけ少なくしておくというのが大切ですから。もしペットボトルを買おうお金があれば飲み水だけでもペットボトルにしておいた方がいいのではないかと思います。また放射性物質の中には、煮沸すれば除けるものもありますが、細菌と違うので原則としては採れません。皆さんから多くのメールをいただき、本来は一人一人の事情が違いますから個別にお答えしたいのですが、現在のところブログを書くのが精一杯というのが正直なところです。
申しわけありませんが、しばらくできるだけブログを多く書くようにしますのでご参考になってください。(平成23年3月19日19:00)

武田邦彦教授の原発緊急情報 「逃げられない人のために」

2011年03月20日 18時30分00秒 | 生き方・人生観

▲<3月19日の豊崎総合公園>
◎福島原発の復旧作業の進み方が何とももどかしい・・・。自衛隊および東京消防庁の献身的な努力には感謝するが、なぜ最悪の事を考えて20kmエリア内の住民避難をさせないのだろう。「縄文通信」の中に、武田教授の「原発緊急情報」を見つけた。テレビでは聞けない解りやすい解説なので紹介します(武田邦彦氏は、「第一種放射線取扱主任者」を保有する工学博士です)。

原子炉に水を投入するのを失敗したら、放射線レベルが10倍になるという事は正確には解りませんが、東京の放射線レベルは現在、低いのですが、私がやや高めの数字を示しているのは、この事を加味しているからです。私は、今の東京の放射線レベルは心配する事はないと言っておりますが、しかし人によっては不安に感じる人もいます。本当に原発に水を入れるのが失敗し放射性レベルが大きく上がっても、新幹線等が混んでいて赤ちゃん等を抱えている人は直ぐには移動出来ないでしょうから、だいたいどのくらいの事になるかという事を、私の知識の範囲でお伝えをしています。
1時間に10マイクロシーベルという事は、たった1時間しかそこにいない人ならその数字で良いのですが、生活をしていて1ヶ月あまり同じ場所にいたら、10ミリシーベルトになります。これは法律でも許されてないような大きな値なのです。重要な事なので繰り返して説明します。1時間に10マイクロシーベルというのは放射線の強さですから、1秒当たりで言っても、1ヶ月当たりで言っても良いわけです。1秒当たりで言えばとても小さな値になりますし、1ヶ月当たりで言えば大きな値になります。
瞬間的にその場所を通り過ぎるのならば、1秒当たりでも1分当たりでもいいと思いますが、今多くの人が判断しようとしているのは、「ここに住んでいて良いのか」、「赤ちゃんは大丈夫か」という事です。そうなると1ヶ月はそこに居ますし、子供は感度が高いのです。現在の状態では、「自衛隊のヘリコプターが受ける放射線」と「原発から少し離れた所で住んでいる人が浴びる放射線」とは少し意味が違うという事を理解しておかなければなりません。仙台から東京辺りの間に住んでいる人達は、福島原発からある程度、放射性物質からの放射線を浴びると考えていいと思います。
その場合、放射線と体の関係を少し知っておく必要があります。人間の身体は放射線に対して防御する能力を持っています。従って、一旦、放射線に当たると、その時には身体の一部が極僅かですが損傷します。
しかし、人間の体というものは、常に外部からの攻撃を防御する事が出来るようになっています。例えば風邪のウイルスが体に入っても、体の抵抗力さえあればウイルスを撃退出来るのと全く同じです。
つまり、放射線に当たったらもうそれで終わりと思っている人がおられるのですが、普通の病気と同じように一旦放射線に当たっても、自分の体の抵抗力と免疫力が高ければ、元の体に戻してくれます。
そうなると普通の病気と同じですからまず第一に体力を付けておくという事が必要である事が解ります。
私がやや放射線に対して楽観的なのは、放射線が弱いという事ではなく、人間の体が治す能力がある事によります。人間は他の動物に対しても放射線で受けた傷を治す力が強いのです。
そして第2には、「連続的に放射線を浴びない」という事です。逆に「連続的に放射線を浴びる」という事は、風邪で言えば「風邪をひいているのに、まだ寒くて乾燥している所(ウィルスがいるところ)にいるようなものです。 放射線でも同じです。外部に出て放射線を浴びたと思ったら、そのあとは家の中に入り、しばらくじっとしている事です。それで回復をします。
風で飛んで来た放射性物質は外を歩いている時に、自分の体の衣服に付きます。多くの放射性物質は水で洗えば取れますので、洗濯機で洗ってとるという事が必要です。
非常に厳密に言えば、1回汚染された服は着ない方が良いのですが、注意して洗濯するというのが良いと思います。下着が心配です。だから、ちょうど冬の季節でもありウインドブレーカーのように風を通さないような衣服を上に来て出かけて、それを洗うという事が出来ればベストです。
外出を多くしなければならない人は、外から放射性物質を少しずつ家の中に持ち込む事になりますので、玄関先でそっと脱いで放射性物質が家の中にあまり入らないようにする事が大切でしょう。また放射性物質は結構、拭いて取れるものですから床等の拭ける所は出来るだけ拭く事も大切です。
原発に近い所以外の放射線はほとんどこのような物質によってもたらされますので、家の中を密閉してその中にじっと入っていれば、被曝量は10分の1ぐらいにもなると言われています。
「放射線で損傷したところは体が直してくれる」事と、「放射線は空気中にある小さな物質から来る」という二つを組み合わせますと
1) 外出を控える事
2) 外出する時には、ウインドブレーカーのようなものを着る事、マスクや帽子を被る事
3) 帰宅したら玄関先でそっと脱いで洗濯する事
4) 連続的に外出しない事
5) 外出した人が放射線物質を家の中に持ち込んで来て、その放射線で赤ちゃんが被爆するという事がないようにする事などが有効である。

もちろん、何らかの手段で2,3日でも遠くに行く事が出来れば、その間は放射線で損傷した体は少し元に戻ります。このような事を十分に注意すれば、原発に近い人は別にして、「東京と福島との間に住んでいる人、仙台辺りの人は比較的安全になる」という事が出来ると思います。これに関連した少し専門的な事に言及します。 400ミリシーベルトぐらいの放射線を浴びると多くの人が白血病になりますし、100ミリシーベルトぐらいでも免疫力の弱い人は白血病になる場合があります。
しかし、この100ミリシーベルトとか、400ミリ シーベルトというのは、比較的短い時間に被曝した場合の事です。 例えば1時間に100ミリシーベルトを浴びた人はかなり危ないのですが、1ヶ月間で100ミリシーベルトを浴びても、その間に自分の体が直していきますので安全サイドになります。でも、1ヶ月の場合、どのくらい安全になるかは極めて複雑です。 女性と男性との問題、赤ちゃんとお年寄りの差等多くの事がありますので、なかなか一概に1時間で100ミリシーベルトを浴びたらそれは1ヶ月でどのぐらいかという事を具体的に示す事は出来ません。 そこで、このブログでは1時間に浴びた量で1ヶ月の打撃を示しています。つまり打撃を受ける上限を言っているという事になります。(2011.3.18)

各国のマスコミ大絶賛

2011年03月18日 05時00分00秒 | 生き方・人生観


◎私が以前広島時代に参加していた『縄文塾』中村塾長の縄文通信(502号2011.3.16)にあったカナダ在住の方からの投稿を紹介します。

⇒明治・昭和の度重なる津波対策の一部だった6~10m高の堤防も、瞬間14mの大津波だけは想定外でした。しかし、仮にこれが無ければ、被害はさらに膨大なものになっていただろうと言われています。
マグニチュード8~9レベルの世界最大級震災では、ハイチ31万人、四川9万人、スマトラ22万人の犠牲者が出ているので、「東北関東大震災」が目下数千で留まっている事は、やはり地震津波国日本の防災は決して非難されるほど貧弱でなかった事として、既に多くの諸国から羨望と敬服の声が寄せられている通りでしょう。

有史以来、火の国日本列島が地震と津波の数々に耐えてきた事は、歴史の鏡に映るが如きですが、869年の三陸沖大津波は、今回レベルの大きさだったようで(明治以前には測定値はなし)、仙台から岩手方面にかけて陸上5キロも砂が掻き揚げられ千数百人が死んだと記録されています。人口比からすれば、現下なら十数万人に相当する。確かに日本の防災力は最近のハイチ、中国、インドネシア、タイ、マレーシアに比肩して恥ずかしくは無いと言えそうです。


この上は、原発の損傷被災が、米スリーマイル島やソ連チェルノブイリのような壊滅的レベルに達しないで済むことを念じるばかりです・・・。

筆者がこれまで目に出来た、諸外国マスコミ報道をお伝えしておきます。
中国のインターネットでは、「日本ザマーミロ」的な書き込みが続発した中で、意外にも「環境時報」(中国の國際誌)だけは「地震後の日本人の秩序ある行動に敬服。その冷静さが世界を感動させている」と賞賛しています。


アメリカでは、賛美の嵐が続いています。
CNN「日本の国民はミラクルだ。他国なら数十倍の被害、ハイチの5百倍の地震、津波まで5分の中で、信じられない対応。この国には常に危急対応の準備がある。

LAタイムス「日本の民度」は完全無欠(Impeccable)」。NYタイムズ「日本国民は当に気高い態度と克己心があり、規律正しく、我慢強い(Toughing-it-out)。そして、勇気と団結、それに公共心は、我々に畏敬の念を持たせる」。


その他、英紙でも「大災害への対応で国と国民が試される。日本はこの試練に対し、見事な落ち着きと不屈の精神で対応している」。他にも「Rich-in-resilience(弾力的快活性豊かな民族)など、絶賛が頻発しております。

※昨日の、韓国新聞社説といい「菅内閣や東京電力の対応は別として」、被災者方々の冷静な対応には、どの国も称賛しています。大変ご不自由な状況だと思いますが、少しずつでありますが、災害地のインフラ回復や支援体制は進んでいますので、それまでは大変でしょうが頑張られて下さい(拝)。

▲<3月17日、近所で咲いていたタンポポです>

大災害より強い日本人

2011年03月17日 09時30分00秒 | 生き方・人生観

◎東日本大震災害者の方々の環境の改善と物資補給が急務の現状であるが、世界は日本の災害者の状況に驚嘆の声を上げ、称賛の記事を報じ続けている。

「中央日報」2011.3.13【社説】「大災難より強い日本人」

全世界が日本の大地震に2度の衝撃を受けている。 まずマグニチュード9.0の超強力地震がもたらした残酷な被害だ。 巨大な津波で約2000人が死亡し、1万人以上が行方不明となった。

日本列島が連日、地震、津波、原発危機にしているのだ。もっと驚くのは不思議なほど冷静な日本人だ。 死の恐怖の中でも動揺しない。避難要員に従って次々と被害現場を抜け出し、小学生も教師の引率で列を乱さず安全な場所に移動した。

地下鉄・バスの運行が中断すると、会社員は会社から支給された緊急救護物品をかついだまま静かに家に帰った。みんな走ることもなく3-4時間ほど歩いた。翌日はいつも通り会社に出勤した。想像を超越した大災難と日本人の沈着な対応に全世界が衝撃を受けている。


私たちは大規模な自然災害が過ぎた後に発生する数多くの無秩序と混乱を目撃してきた。昨年22万人が犠牲になったハイチ地震がその代表例だ。「地震よりも無法天地の略奪と暴力がもっと怖い」という声が出てきたほどだ。ハイチが開発途上国だからというわけではない。05年にハリケーン「カトリーナ」が襲った米国のニューオーリンズでも暴力と腐敗が相次いだ。こうした記憶のため、日本人の冷静さがよりいっそう引き立って見えるのかもしれない。

惨状を前に泣き叫ぶ日本人はほとんど見られない。地震の混乱に紛れて強盗や殺人事件が起きたという話も聞こえてこない。テレビの画面は、列に並んで救護食品を受け取ったり、売店の前で静かに待った後、必要な分だけ購入していく風景ばかりだ。


ただ地震が頻発する日本の地理的特殊性だけでは、こうした現象をすべて説明する事は出来ない。徹底した耐震設計と速い警報システムが被害を減らしたのは事実だ。徹底した事前教育と避難訓練も間違いなく力になっている。一つの国の真面目も大事件を迎えてこそ表れる。それがまさに国民性だ。

全身が凍りつくような恐怖の前で、日本人は落ち着いた国民性を遺憾なく発揮している。1995年の阪神・淡路大地震当時、意外にも20%ほど円高が進んだ。 日本の国民性を誤って判断した海外投資家は痛い目にあった 最近の円高も国際金融市場が災難の前で団結する独特の国民性を看破したためだ。


日本人は沈着な対処で阪神・淡路大地震を乗り越えて自ら立ち上がった。今回の大地震の傷もいつか治癒されるものと信じる。むしろ私たちは日本を見て、韓国社会の自画像を頭に浮かべる。災難現場でテレビカメラが向けられれば、表情を変えて激しく泣き叫ぶことはなかったか。天災地変のため飛行機が少し延着しただけで、一斉に大声で文句を言うことはなかっか。すべての責任を無条件に政府のせいにして大騒ぎしたことはなかったか。 隣国の痛みは考えず、韓国に生じる反射利益を計算したことはなかったか…。私たちは自らに厳しく問う必要がある。また災難と危機の際、韓国社会の節制できない思考と対応方式を見直す契機にしなければならない。私たちは依然として日本から学ぶべきことが多く、先進国へと進む道のりも遠い。

※花岡信昭メールマガジン905号 2001.3.15 より 

「東京出張」その③

2011年02月23日 00時05分00秒 | 生き方・人生観

▲<東京最後の19日に、両国の「亀戸餃子」4号店に行った帰り「浅草橋」の岸壁から、建築中のスカイツリーを記念撮影>

2月16日~19日まで、3年振りに東京へ行って来ました。
2月18日の夜は、私が関連会社の関西支社長時代(1998~2004年の6年間)の東京在住メンバーとの飲み会。

▲<今回も、話し過ぎて飲み会風景撮影をし忘れた・・・。昼に飲んだ「銀座風月堂」の850円のコーヒー>

こちらは、東京で頑張っている現役を中心に、OBを含めて、20名少しが集まり、東京駅八重洲口にある親会社41階の社員食堂を会場にして飲み会を行った。
食堂とは名ばかりで、「東京天空レストラン」の眺望に驚いた!(東京タワーが眼下に観えた)。

▲<午後の空いた時間に寄った、「銀座三越東館」12階、沖縄料理の「御茶屋御殿(ウチャヤウドン)」琉球民謡が流れていた>

私が支社長当時(6~12年前)に入社した人達が、すべて管理職になっていたのには嬉しかった。
メンバー指導やマーケットに対して真剣に取り組んで、活躍している様子は、頼もしく大変嬉しい時を過ごさせて頂いた。

▲<同じく、「銀座三越東館」12階、沖縄の「鉄板焼きステーキレストラン碧(ヘキ)」外国人のグループがランチをしていた>

会社のお金で採用させて頂き、会社のお金で楽しい思いをさせて頂き、またこのようにみんなそれぞれ違った部署や社外で働く状況。

▲<「銀座三越東館」12階のレストラン階から眺めた銀座の風景>

私が、沖縄に移住した後も会いに来てくれる人や東京に出てきたら集まってくれる事は、Mgr冥利に尽きます。毎月では、嫌われるだろうが、3年に一度くらいなら、許してくれるだろう。