那覇カレーグランプリ2016

2016年07月30日 00時05分00秒 | 沖縄現地情報

▲<「那覇カレーグランプリ2016」(7月28~31日)開催中>

7月29日の午後、顧問先の「人財委員会」に、参加するため「ゆいレール」に乗り、久茂地に出かけた。

久茂地交差点の「沖縄タイムズビル」ロビーで、行われている。
顧問先企業企画の「那覇カレーグランプリ2016」(7月28~31日)に参加した。

1,000円で参加券を購入すると、出店9店の中から、3食食べる事が出来る仕組だ。

15時前だったが、すでに2店舗が売り切れていた。


▲<欧風チキンカレー(チキンが柔らかい!)>


▲<北海道らむカレー(2食目はご飯を少なめにしたのが・・・)>

2品とも、美味しかった。
だが、2食で満腹になり、残ったチケットは、スタッフにあげた。

このイベントは、確か今年で4年目。
今まで「パレット久茂地デパート」の特設会場で行われていたが、今年から「沖縄タイムズビル」に会場が変わった。

屋外になった影響か?
一日約1,000人が参加する大きなイベントになった(4日で4,000人は凄い!)。

国内最大のサンゴ礁などで白化現象 【沖縄県石垣島】

2016年07月27日 08時00分00秒 | 沖縄現地情報


7月26日、 NHKが夜のラジオニュースで伝えていました。

沖縄県石垣島の沖にある国内最大のサンゴ礁で、高い海水温が原因とみられるサンゴの白化現象が確認され、環境省の担当者は「海水温が下がらなければ一気に白化が進む可能性がある」としています。

白化現象が確認されたのは、石垣島と西表島の間に広がる国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」や石垣島西側の名蔵湾などで、環境省石垣自然保護官事務所が今月22日に調査して確認しました。

サンゴの白化は、サンゴに共生し鮮やかな色のもとになっている「褐虫藻」が海水温の高い状態が続くことなどで失われ、サンゴが骨格だけの状態になる現象で、進行するとサンゴが死滅して海の生態系のバランスが崩れ、漁業や観光などにも影響します。

沖縄気象台によると、沖縄周辺では先月、平均の海面水温が29度8分と平年を1度3分上回り、昭和57年に観測を始めて以来、最も高くなったという事です。

台風などで海水がかき混ぜられる事で、海水温は低くなりますが、沖縄では今月上旬の台風1号のあとは台風の接近がなく、沖縄気象台は今後1か月は海水温の高い状態が続くと予想しています。

環境省石垣自然保護官事務所の若松徹上席自然保護官は「ことしは例年に比べて白化の進み具合が明らかに早く、範囲も広い。今週、水温が下がらなければ白化が一気に進む可能性があり、注視する必要がある」と話しています。

※2016年7月26日現在、「台風の発生」は2回です(一つは小笠原圏内)。参考までに過去の7月末現在の発生回数は以下の通り、2015年12回、2014年12回、2013年9回、2912年10回、2011年9回これを見るだけで、相当少ない事が解ります。

「よく聞いてもらえる話し方」(1)

2016年07月22日 00時05分00秒 | よのなか

▲<7月19日、顧問先企業の朝礼で行った講話風景>

顧問先企業の毎週月曜日に行われている朝礼で、月に一回講話する機会を与えられている。

7月19日は、「他人力を鍛えて、好かれて仕事が出来る人になる」Lesson(4-1)「良く聞いてもらえる話し方」(1)でした。

声が小さく聞こえづらい人は、ビジネスではもちろん。日常生活でも、ソンをしています。

私が、この講話で、「会話(コミュニケーション)」に、力を入れ語り続けているのは、仕事でも人生でも他人との意志疎通がとても重要と思っているからです(我社の商品は、ユーザーやクライアントに、コミュニケーションを使います。営業や制作だからでなく、社内でもお互いのコミュニケーションは重要です)。

この朝礼でも、前でスピーチをする時。声が出ていない人が結構多くいて、いつも残念に思っています。自分の意見を伝える以前の問題です。

今回も、事前に「人前でしっかり話せるようになりたい人」を一人、探しておいてもらいました。

K君に、前に出て30秒間で、自己紹介をしてもらった(ズバリ!「小さな声」だった)。


▲<彼に話しかける形式で、朝礼の参加者に向かって話した>

「声が出ない人」は、今から言う事を意識して行えば、必ず声は出るようになります!

まず、「声が小さい・聞こえづらい人の傾向」を整理してみましょう。

A.「声が小さい・聞こえづらい人の傾向」(パワーポイント)


B.「良い声を出すには、正しい姿勢から」(パワーポイント)

顔はやや上向きであごを引く。腰は少し前に出し、腹は引っ込め、身体を「リラックス」させる
腹から声を出す【腹式呼吸】発声法のレーニングは、仰向けに寝てお腹に少し重い本を乗せ、重みを感じながら息を吐き出し2秒後、息を吸って6秒止める事を繰り返す。

C.「よい声を出すためのストレッチ」(パワポイント)

普段、動かせていない器官を動かして柔らかくしてあげる「パ・バ・マ」や「パピプペポ」「バビブベボ」「ナ・ン・ダ」「ガ・ヤ・ダ」を繰り返す。あごを「開く」「閉じる」「斜め」「上下」などをして動かす。カラオケで、お腹から大きな声を出す練習は有効。

D.「良い声を出すためのメンタルレーニンング」(パワーポイント)


「話す」ではなく「伝える」事を意識する。
練習して、経験を積んで練れて自信をつける。話す前に肩の力を抜く(リラックスする)。深呼吸する。誰でも、アガル!と開き直る。

講話後、K君に、再度30秒で自己紹介をして貰ったら、第一声から大きな声が出た!即、効果が出たので私も驚いた(笑)

次回、8月15日は「良く聞いてもらえる話し方」(2)です。

映画「団地」

2016年07月20日 07時00分00秒 | 映画・DVD

▲<7月9日から、「桜坂劇場」で公開中のコメディ映画です>

阪本順治監督×藤山直美の最新作です。

このコンビで、1999年「顔」で、第24回日本アカデミー賞 優秀作品賞、優秀助演女優賞、優秀脚本賞、優秀音楽賞、最優秀監督賞  2000年度キネマ旬報 日本映画ベスト・テン1位、読者選出日本映画ベスト・テン1位、監督賞(阪本順治)、主演女優賞(藤山直美)、助演女優賞(大楠道代)、脚本賞(阪本順治、宇野イサム)他、多数受賞している。

大阪近郊の昭和の団地に、中年の山下夫婦が引っ越して来た。

その夫婦は、トラックの居眠り運転によって、一人息子が事故死し、生きる希望を無くして「漢方薬局」を廃業した。

団地にも慣れた頃、夫が団地自治会長選に推薦され、少し元気が出てき始めたが、落選して落ち込みヘソを曲げ団地住民の目を避け、床下に籠る生活へ・・・。

普段から、暇で噂話が好きな住民たちが、落選した後山下さんんの姿が見えない事に対して、根も葉もない噂を流し始める・・・。

全体に流れる、出演者の関西弁が何とも言えないゆったりとした間が心地よい。特に、藤山直美と岸部一徳の掛け合いが面白い。

夫婦の掛け合い以外にも、自治会長夫婦の石橋蓮司と大楠道代や住民たちの言動が、関西の生活シーンでの「あるある」が続く。

久し振りに、笑える映画を観た。


【評価】★★★

人間万歳!人生、塞翁が馬。

2016年07月17日 00時05分00秒 | 生き方

▲<我家の墓がある「生蓮寺」の遠景 ※先日、何気なくNHK「夜の深夜便」を聴いていたら、「生蓮寺」の若い住職が「蓮博士」で、品種改良をしている凄い人だと聞いて嬉しかった!

最近、月に一度。沖縄から、関西に行っている。

今までに、ない事なのだが、何かの導きだと思っている。

ビジネスで帰っているのだが、ここには書かない。

その機会を活かして、元の仕事仲間や昔のクライアントに会っている。

元部下達は、30代~50代で、ほとんど会社を卒業していてOBになっている。

みんなそれぞれ、違った活躍の場を得て、活き活きと生きている。

そんな人達との、会話は元気が出るし、学びもあり、めっちゃ楽しい!







今回も、7月14~16日に、関西に行って来た(16日の19時過ぎに、那覇空港に帰った)。

延べ、21名と会ってきた(ミニ同窓会の10名含む)。






▲<「生蓮寺」の、蓮の花々です>

現役引退する直前の人もいれば、地元で人を使って会社を経営している人もいる。

中には、66歳で地元貢献の新規事業をこれからやる人もいる。

私は、これからの日本人は、からだが健康であれば、70歳くらいまでは、当然に仕事をする時代だと思っている。

新人の頃、私が上司であった事で、今があると言ってくれる人もいた。

そんな言葉を励みに、来年は、私に変化が起こる、年になる予感がする。


那覇市内で出来た「パイナップル」を食べた

2016年07月15日 00時05分00秒 | 沖縄現地情報

▲<「ゆいレール」の車窓から見える屋上に立派に育つ「パイナップル」>

2週間前、那覇市久茂地の友人を訪問した時、立派な「パイナップル」を持って帰ってくれと言われた。

「自宅の屋上でパイナップルが出来たので貰って欲しい」と言うので、冗談にしていたら見せると言うので、屋上に上がった。なんと!5株育っていた。








どう育てた?と聞けば、「パイナップルの上の葉を土に埋めておいたら自然に出来る」と答えた。

どれも、見事に育っているではないか?!

家に持ち帰って、リビングで2週間放置しておく。


▲<貰った当日(青い)>


▲<2週間目(匂いも出て来た)>


▲<16日目(完全に食べごろ)>

2週間くらい経ったら、外側が色づき少し匂いもして来たので、朝切って朝食のヨーグルトに入れた。





味は、甘みが少なかったが充分に満足して食べた。

沖縄、おそるべし!!

古民家食堂7月例会

2016年07月13日 07時00分00秒 | 沖縄の生活

▲<今回も、「あまはじ」の下で行った。風があり気持ちいい。メイン料理は「ランドリーチキン」です>

7月12日、「古民家食堂」の例会に参加した。

今回、ビールは「サーバー」ではなく、「金麦の缶ビール」だった。
小出さんが、キャンペーンシールを集めているらしく、欲しがったので剥がしてあげた(笑)。


▲<満足そうに缶ビールを飲んでいる小出さん(シールを20枚以上持ち帰れて満足してた)>


▲<野菜もたっぷり、名物の「スペアリブ」もあります>


▲<食材のテーブルも、遅く来た人の席になった>

今回は、色んな人が参加指定していて20人くらいだった。


▲<19時過ぎても沖縄は、まだ明るい>



来月は、「古民家食堂創業10周年の集い」になる。幹事の又吉さんが、参加ルールを話していたが覚えられなかった。



オーナーの川満さんと「凄いねと!」と話をした(開業のエピソードが面白いので、来月ゆっくり話してもらおう)。

参議院選の話は、あまりしなかったが、少し「沖縄の基地問題」を話したが、ここには書かない。



今回も、よく食べよく飲み、良く話しました。

永六輔さんがお亡くなりになりました。

2016年07月11日 18時30分00秒 | よのなか

▲<ありし日の、「永六輔」さん。刺し子の民芸服を粋に着ていた人でした。>

ついに、【永六輔】さんがお亡くなりになりました。83歳でした。

近年、ご病気で、長寿ラジオ番組も休まれていた。

一時、何を話しているか解りにくい時もあったのに、ある日から声が鮮明になって回復したと喜んでいたのに・・・。

私に、多くの影響を与えた人でした。

私が、10代の後半から20代の前半にかけて、「旅」をする事や、旅先で「民芸品」や「骨董品」を買うようになったのは、永さんの影響だ。

知れば、当時ヒットしていた歌謡曲の作詞が、「永六輔」だった(作詞家が作曲家よりも先に作品を創っていると知った)。

「遠くへ行きたい」「おさななじみ」「黄昏のビギン」「女ひとり」「見上げてごらん夜の星」「初めての街で」・・・切りがない。


TV「遠くへ行きたい」の初期は、永さんが実際に旅をしていた。名も無き田舎町に行き、その町の習慣や文化をそこに住む、地元のお年寄りから聞く。そんな「旅」の仕方を学んだ・・・。

全国にある「小京都」へ旅し「焼き物」を知ったのも、永さんだった(お蔭で、20代前半に、日本全県を訪問出来た)。

今住んでいる「沖縄」を最初に教えてくれたのも、永さんだった(今ご縁で、沖縄で生活しています)。

作詞の天才が、マスコミで一時代を築いたあと、ラジオの世界だけに絞り、「誰かとどこかで」を46年間続けた。

その間に、作家や文化人以外にも、芸人にも影響を与え続けた(桂米朝さんを全国に広めたのもお永さんだった)。

有名人だけでなく、「無名の人」の気持ちを、心を気負いなく語れる名人だった。

たくさんの事を教えてくれた永さんに、感謝!!

ご冥福をお祈りします。

朝食のデザートに「ドラゴンフルーツ」

2016年07月09日 10時00分00秒 | 沖縄の生活

▲<沖縄では、どこの家でも栽培している「ドラゴンフルーツ(赤)」(サボテンの果実)>

台風一号の余波で、那覇市も洗濯物が干せないくらいに、晴れてたと思ったら「俄雨」が続く。

昨日も、歩いて「期日前投票」に行くために10分くらい歩いていたら、「俄雨」!

5分くらいで止むのだが、凄い雨で、歩道が川のようになる!

折りたたみ傘を持っているのだが、からだはずぶ濡れ。

今朝も、「とと姉ちゃん」を観ていたら、「俄雨」が、突然! 最後のシーンが観れなかった(残念!)。

昨日、ご近所さんが「屋上」で栽培している「ドラゴンフルーツ」を家人が貰ってきて、朝食後に食べた。

※「ドラゴンフルーツ」には、2種類あり。「赤」は、甘い。「白」は、薄味なので凍らせ「シャーベット」で食べる。

台風1号は、先島から台湾へ抜けた。

2016年07月08日 00時05分00秒 | 沖縄現地情報

▲<7月7日の「台風1号」の進路状況(今年から台風の進路半径が小さく表示されるようになったらしい)>

今年の台風1号の発生は、観測史上2番目に遅い発生だった。

今年は、7月まで台風が発生が無かったので、台風で海水がかき混ぜられず、台風発生地域の海水温度が高まっていたので、発生時900ヘクトパスカルの大型台風になった

進路上の沖縄先島諸島(石垣島周辺)では、猛烈な暴風や高波が続き、台湾南部に抜けて行った。

先島諸島の「波の高さは9メートル」「最大瞬間風は35メートル」と、報じられていたので被害が少ないように祈る。

こちら、7月7日の那覇市内は、昨夜は北風が強かったが、朝から晴れてたと思ってたら、突然に雨が降るなど、雲が凄く速く動いて何度も通り雨があつた。

夜は、風もおさまり、「台風1号」は、遠ざかった様子。

※今年の那覇は、異様に暑く感じるので、「大型台風」が、たくさん発生するような、嫌な感じがする(予想が当たらないようにお願いしたい)。



小説「尖閣ゲーム」

2016年07月06日 00時05分00秒 | 社会問題

▲<2016.2.10刊行の小説「尖閣ゲーム」(表紙:尖閣諸島に龍が巻きついている)>

めちゃ面白い小説が、今年の2月に出ていた事を最近知った。

その本の名前は、「尖閣ゲーム」(幻冬舎)です。

作家は、青木俊(1958年生まれ、横浜市出身。上智大学卒業後82年テレビ東京入社。報道局・香港支局・北京支局長などを経て、2013年独立。本書が初めての著書となる)。

原稿用紙485枚の書き下ろしで、内容は、題名通り「尖閣諸島および沖縄県」を舞台にした近未来小説です。

琉球王朝時代、冊封使(中国人)が書いたとされる書【冊封使録:羅漢】に、「尖閣諸島は琉球王朝の領土」と、明記されていたとされる。その書を中国と日本政府が、秘密裏に奪い合っている(これが日本の手に渡れば、「尖閣諸島問題」は解消する!)。

数年前に行われた「羅漢奪回」の尖閣諸島上陸作戦で、亡くなった姉の真実を調べている妹(沖縄の新聞記者)と、姉の元恋人で警察庁キャリア官僚(沖縄県警勤務)が、ストーリーを導く。

冒頭、宜野湾市嘉数高台公園(「普天間基地」近く)で、老人達が昼から「酒盛り」をしている時、上空を飛んでいた「オスプレイ」が、住宅街に墜落するショッキングな場面から始まる。

「沖縄県知事」と「地元マスコミ」。「沖縄県警」「自衛隊幹部」「首相官邸」が、複雑に絡み合いながら、ダイナミックな展開が続く・・・。

映画かニュースを観ているように、映像がリアルに目に浮かぶ。

あっという間に300Pを読み切った。

まさに、今沖縄に起きそうな内容だった。


【評価】★★★★★

「定住外国人受け入れ、政府は明確な理念示せ」

2016年07月04日 00時05分00秒 | よのなか

▲<7月2日の「豊崎美らSANビーチ」から、与根大橋を望む>

7月1日に書いた、「日本も「移民」の受け入れを本格的に検討を始める?」の続編です。
以下、【日経ビジネスオンライン2016.7.1の記事】「定住外国人受け入れ、政府は明確な理念示せ。【未来を創る財団】國松孝次会長に聞く」を全文紹介しますので、あなたも考えてみて下さい。

⇒(政府は、今後予想される深刻な労働力不足に対して、外国人労働者の本格的な受け入れに踏み出す方針だ。自民党の「労働力確保に関する特命委員会」(委員長・木村義雄参院議員)の提言を受ける形で、参議院議員選挙後にも議論が始まる模様。今後、日本の「働き方」に大きな影響を与える外国人労働者受け入れはどうあるべきか。警察庁長官を退官後、スイス大使を務めた経験から、移民受け入れの制度整備が不可欠だと主張する國松孝次「未来を創る財団」会長に聞いた【インタビュー:磯山友幸】)

●受け入れなければ、日本はもたない
Q.政府がいよいよ外国人労働者の本格的な受け入れに舵を切りそうですね。

國松:人口減少が続く中で、外国人を受け入れないままでは日本社会がもたないのは明らかです。ようやく政府が議論を始めつつある事は率直に良い事だと思います。しかし、どんなに外国人の高度人材を優先して招き入れると言っても、実際はそうなりません。

当然、問題の多い外国人がやって来たり、日本の生活の中で落ちこぼれて行く人も出て来る訳です。外国人受け入れの「負」の部分は必ず出て来ます。その負の部分を出来るだけ小さくするにはどうすべきか。今こそ、それを真剣に考える必要があります。

私が関係する「未来を創る財団」という小さな組織で昨年秋に、「定住外国人受け入れについての提言」というものを出しました。

①早急に議論を開始する事 ②実験的な受け入れ制度の早期実施 ③定住外国人に対する日本語教育の義務化 ④自治体やNPOの役割の明確化 ──を求めました。何しろ、真正面から議論を始めて欲しいというのが本音です。それをより具体化させようと考え、現在、全国各地で定住外国人に関する「意見交換会」を開いています。

地域の実情などを踏まえた上で、11月12日に東京で「ラウンドテーブル」を開きます。定住外国人に関わる現在の方々と、政策を考える政府の官僚や政治家を繋ぐ役割を果たしたいと思います。

●「グローバル人材」と「ダブル・リミテッド」
Q.先ずは地域で意見を聞いている訳ですね。                               

國松:先日、愛知県名古屋に続いて、私の出身地である浜松市で意見交換会を開きました。愛知では大村秀章知事、浜松では鈴木康友市長にもご参加頂きました。ご承知のように自動車産業などが発達している浜松では、もう何十年も前から外国人労働者を受け入れて来ました。

非常に参考になる話を聞く事が出来ました。浜松で参加して頂いた2人の大学教授がまったく違った角度から現状報告をされたのが印象的でした。

子供の時に日本に来た日系ブラジル人が成長し、日本語やポルトガル語、英語を自在に操る優秀なグローバル人材に育ったという事例の紹介がありました。

その一方で、日本で生まれながら、日本語もポルトガル語も両方満足に使えない若者がいるという話も出ていました。「ダブル・リミテッド」と言うそうですが、そうした事が地域の現場では大きな社会問題になっている事を中央官庁の官僚や国会議員はきちんと把握していないのではないでしょうか。

●移民第2世代、どう受け入れるか
Q.安倍首相は「いわゆる移民政策は取らない」と言っています。                      

國松:周囲の移民反対派に気を使っているのでしょうが、労働力だけとして受け入れるというのは現実的ではありません

実際には日本に働きにやって来れば日本で生活する訳ですし、家族もやって来ます。さらに子供が生まれる。こうした人達をどう受け入れて行くのか、真正面から議論する必要があるのではないでしょうか。浜松では「移民第2世代」をどう受け入れて行くかが大きな課題となり、それを克服するべく取り組んで来た訳です。グローバル人材が育っていると報告して下さった大学教授は、たくさんの問題が起きている現状は十分に理解しているが、暗闇の中に出口の明かりが見える事が重要だとおっしゃっていた。未来を見る事が大事なのです。定住外国人の問題で、浜松など現場に学ぶべき事はたくさんあります。

●スイスに学ぶ、移民受け入れのインフラ
Q.大使をされていたスイスは移民を受け入れてきた長い歴史があります。                  

國松:外国人の受け入れについてスイス政府には明確な理念があります。異なった文化を持った人達がやって来てスイスという国が多文化並立、つまりマルチカルチャーになるのは困る。かといって、スイス式に全て改めよという同化政策でも上手く行かない。

目指すべきはインテグレーション(統合)だとしています。スイス社会に溶け込んでいって貰う。という事でしょう。日本で言う多文化共生です。

それをスムーズに行うために移民庁があり、外国人を受け入れるきちんとしたインフラを整えている。これは日本にはまったくありません。

Q.「移民政策は取らない」と言う事で、現実に起きている問題から目をそらしているようにも思えます。
      

國松:政府が外国人受け入れに関するきちんとした理念を持つ事が大事です。ところが日本ではこれまで、それぞれの役所が自分の担当分野の中だけでバラバラに行動して来た。建設現場や農作業で人手が足らないからと言って「技能実習」という名目で労働力を導入して来た。場当たり的な対応だった訳です。

そうした理念が無い中で、現場では警察が目先の対応に追われて苦労して来ました。問題を起こした外国人は捕まえて国外退去させるといった対症療法に追われたのです。

●日本語教育義務化など制度整備が不可欠
Q.先ずは,政府が外国人受け入れの理念を明確にすべきだ、という事ですね。                

國松:はい。外国人を受け入れるにしても、誰でもOKという訳ではないでしょう。きちんとした基準を設けて、それを満たして入ってくれば、定住者としてきちんと面倒をみる。

一定以上の日本語を身に着ければ定住許可が得られるとなれば、真剣に勉強します。ハードルを高くして、きちんとふさわしい人達に来て貰う仕組みは不可欠です。

一定の基準を満たさない人は受け入れないというルールを作るためには、どんな人ならば定住者として受け入れるかという明確な理念がなければなりません。

●何の理念もなく、なし崩し的に居住している外国人が増えて行く、という状況は避けるべきです。
Q.外国人労働者を受け入れたいという自治体も増えているようですね。                   

國松:やはり人手不足が各地で深刻になっている事が大きいと思います。私達の財団でも秋田県の大潟村で意見交換会を開く予定ですが、大潟村の農業を守って行くには外国人を受け入れないと無理だ、と考えているようです。


▲<7月2日の「豊崎美らSANビーチ」>

●鎖国は出来ない、覚悟を決める必要も
Q.英国の国民投票でEU離脱が多数を占めました。シリアなどからの難民などが欧州に押し寄せ、移民に対する風当たりが強くなっている事が背景にあります。                               

國松:世界で強まっている移民排除のムードは、日本での定住外国人の議論に間違いなく逆風です。
だからと言って、外国人を一切受け入れないで鎖国する事など出来る訳がありません。現実に日本にやって来て何十年もたつ定住外国人もたくさんいる訳です。どうやって外国人を受け入れて行くか。覚悟を決める必要があります。

※どうでしょうか。日本は今ここまで来ています。労働力が欲しいから「研修生」でごまかす事も限界でしょう。では、何世代も日本で生活をする事を国民が認めますか?駄目だと言っているのではないのです。いい時だけ来てもらって、仕事が無くなったから帰れと言えますか?そしたら、何世代も日本国民にするのですよね。と言う事です。日本国民で、仕事を取られたと言わせないようにするには、先ず、「働かないでいる若者」「働きたいが働けない主婦&子育て世代」「定年後も働きたいが働き先がない人」を先ず、仕事に就けて国内の生産性を上げてる事が先ではないか!? いかがでしょうか?これを先にやらなければ、必ず、欧米で起きている。「移住者排除運動」に繋がります。政治家やマスコミも感情に流されずに、日本国の将来をよく考えて、順番を間違えないようにして貰いたいですね。



日本も「移民」の受け入れを本格的に検討を始める?

2016年07月01日 11時30分00秒 | よのなか

▲<6月29日、昼間は晴天だったが、夕方那覇市内に出たら「夕立」に遭遇して驚いた!>

英国の移住者を含む問題で、「EU離脱国民投票」の結果が、EUのみならず、世界も困惑状態だ。

「英国の大後悔時代!」と、英国民を笑っている場合ではない。日本国民にも危機はそこまで来ている・・・。

欧米諸国の状況を見るまでもなく、「日本国」にも、「移民問題」は、確実に近づきつつある。

今日、日経ビジネスオンラインで、「国が外国人移民問題を本格的に動き始めた」と報じていた。

※自民党「労働力確保に関する特命委員会」(委員長木村義雄)が、参議院選後議題提出し議論が始まる予定。その件に対して、「未来を創る財団」(國松考次会長)が、明確な理念を示す必要があると語っている。

日本の労働人口が少なくなり、「雇用問題」が、引き金になっているらしい・・・。

国の「経済格差」や「安全格差」が、激しくなると、「蜜の国EU」がターゲットになる事は承知済みだったが、こんなにもたくさんの人達が、押し寄せるとは、EUも想定してなかったはず。

この事は、アジアの一番東端の「日本」も、無視出来ない状況になって行くはず。

ただし、日本には「難民」でさえ受け入れない「法律?」があるので、今すぐどうなるという事はないが、「日本国」が「移住者」を受け入れる事が、世界に知られれば「大反響」になり、海外他国からの問合せが急増し、コントロール出来なくなり、想定以上の人数を受け入れるようになるのが目に見えている(日本政府は、外圧にめちゃ弱い)。

合わせて、過疎地地方公共団体が、勝手に手を挙げて、インターネットで受け入れをPRすれば、受け入れ合戦になるだろう。

日本のマスコミが、その後に起きる諸問題の後先を深く考えずに、軽く「世界にいい事しよう!」と、いっせいに「ウェルカム論調」を放送して、「外国人の移住賛成論」を拡大させ、「流行」に仕上げるはず(それを、國松氏が明確な理念を示そう!と警告&指摘している)。



先日、TVで鹿児島県の離島が、日本国内向けに「移住者」を募集したら、海外を含む600名くらいの応募があって驚いていると報じていた。

応募したブラジルの日系人夫婦は、「安全な日本国で子供を産みたい!」。そのためなら、日本のどこでもいいと話してた。

このように、例えば「仕事の働き手」として、日本が世界に「移住者」を求めたら、どれだけの大反響になるか計り知れない。

日本のマスコミはこぞって、「出来るだけ、たくさん入れよ!それが内外のためになる」と、平和的に報じるに違いない。

その時、今回の英国みたいに「国民投票」になるのか解らないが必ず、日本にも「移民問題」は、近未来に起こる!

この問題は、日本の方向を変える大事件になる。