goo blog サービス終了のお知らせ 

ボケたくなければ「大股で歩きなさい」

2017年01月15日 00時05分00秒 | 健康


PRESIDENT Online 2017.1.8 に興味深い記事がありましたので紹介します。
「ボケたくなければ大股で歩きなさい」 http://president.jp/articles/-/21038

認知症の疑いある/なしは歩き方で解る。

65歳以上で、歩幅が広くスタスタと早足で歩いている人は、認知症になる可能性が低く、歩幅が狭くトボトボとゆっくりと歩いている人は認知症の疑いあり(以下省略)。



歩幅が狭い人は、認知症リスクが3.4倍になる。
歩幅や歩行速度と認知機能の実証データは、世界中のあらゆる医療・研究機関から発表されている。例えば、東京都健康長寿医療センター研究所谷垣優研究員によると、歩幅を「広い」「普通」「狭い」の3グループに分けて追跡調査したところ、歩幅の狭い人達のグループは広い人達のグループに比べ、認知機能低下のリスクが3.4倍(女性は5.8倍)も、高い事が解った(以下省略)。

あるいは、米国マサチューセッツ州で1948年から継続して行われている、平均年齢62歳の男女2400人を対象とした調査研究でも、歩行速度の遅い人は速い人に比べて、認知症になるリスクが1.5倍も高くなっている事が解った。

早足で歩いて「脳に血を回せば」認知症を遠ざける。
脳は、基礎代謝量の20%近くのカロリーを消費します。そのためエネルギー源となるブドウ糖を十分に供給する必要があり、認知症になるとブドウ糖を脳に運ぶ血流が不足しがちになる(以下省略)。



認知症を予防する歩き方には、ちょっとしたコツがある。
(1)少なくとも週90分以上(1日15分以上)
(2)歩幅を大きく早足で
(3)「ややきつい」と感じるくらいの強度で歩く


特に「歩幅を大きく」は、大切なポイント。
速く歩こうとすると体勢を安定させようと無意識に歩幅は小さくなる。そこを意識して、大きな歩幅にする事で少し負荷がかかり、脳の活動が活発になる。距離だけでなく「速度」計測を習慣にする(以下省略)。

日本の平均寿命は男性80歳/女性87歳ですが、75歳を超えると認知症の有病率は急激に高まり、90歳を超えると男性36%・女性52%以上が認知症になるという統計がある。

認知症は、決して他人事ではありません。日々の生活で、意識的に歩く運動を取り入れる事で認知症を含む健康の維持管理に関心が持てれば、素晴らしい事ではないでしょうか。・・・と書かれていました。



『歩くだけで健康寿命を延ばす! 認知症にならないための歩き方』(幻冬舎)椎名一博氏の著書を参考にまとめたらしい。

構成(渡辺一朗)PRESIDENT Online2017.1.8 より

年に100回餃子を食べる

2016年09月02日 00時05分00秒 | 健康

▲<手前にあるのが「フレッシュザーサイ」の小皿(290円)です。ビールはサッポロです>

私は、「餃子」が大好きです。

自宅でも作って食べるので、外で食べるモノも合わせると、年に100回以上は、食べている。

作る時は、結構色んな具材や味付けを試みる。

店は、大阪、東京、横浜、神戸、博多など、全国の100店舗以上、食べ歩いている。

東京では、「亀戸餃子」が一番好きだ。

関西では、「福助餃子」が好きだったが、閉店したのでもう食べる事が出来ないのが残念だ。

先日、大阪に行った時、千日前の「珉珉」で、食べて帰って来た。

ここは、以前、天王寺の「珉珉」がお気に入りだったが、今は、「千日前店」が、行きつけになっている。

一人前6個(320円)皮が極薄なので、たいてい2人前と瓶ビール(590円)をセットで注文する

創業が昭和28年で、関西で一番古い「餃子専門店」らしい。


▲<今回は、もう少し食べたかったので「タンメン(塩ラーメン)」(590円)を追加注文した>

合計、2100円也。

「やってはいけないウォーキング」

2016年08月15日 00時05分00秒 | 健康

▲<いま話題の「やってはいけないウォーキング」青柳幸利著 SBクリエイテイブ>

8月12日の夜、BSジャパンで「やってはいけないウォーキング」の著者がインタビューに応えていた。

私は、「ジョキンング派」ではなく、「ウォーキング派」なので、「やってはいけないウォーキング」という書名がとても気になっていたので、タイムリーな番組でした。



以下、TV内容の要約です。


▲<青柳氏の出身地「群馬県中之条町」住民5,000人に、15年間万歩計を身に付けてもらい調査を行った>

「一万歩の根拠は、あまりない」。長生きするためのウォーキングとは?高齢者の運動のし過ぎに警鐘を鳴らしたかった。と、本を書いた意図を話されていた。


▲<「中強度」の運動を続ける事が重要!(「中強度」も、運動經驗によって個人で異なる)>

運動の「中強度」と言っても、「平均歩数」は、本人の「年齢」や「運動經驗」に、よって差がある。

若い人の「ジョギング」が、いけないのではなく、高齢になったら「やり過ぎ」が、いけないという事(話が出来ないくらいのジョギンングが駄目なのです)。年齢に応じて、上手に強度を下げて、運動を続けられる事が大切。


▲<高齢になると、「中強度」の運動を「20分」か「8000歩」が最適。これ以上やると「免疫力が低下する」ので、要注意!

特に、週一度「高強度」(ジョギンングなど)の運動をやり、他の日は何もしない人は、身体を壊す可能性が高い。


▲<太り過ぎの人は、1万歩の運動を必要だが、健康な人は、一日平均@8,000歩程度の運動を続けるようにする

高齢になれば、運動を何もやらなければ、「糖尿病、高血圧、脂質異常症」になりやすい身体になる。逆に言うと、

「中強度」の運動を一日20分か8,000歩を継続的に行っていれば、「糖尿病、高血圧、脂質異常症」になりにくい身体になる。

その後、年を取っても「中強度」の運動を一日15分か7,000歩を行えれば、「動脈硬化、一部のガン、骨粗鬆症」になりにくい。

さらに、「中強度」の運動を一日7.5分か5,000歩行えれば、「脳卒中、心臓病、認知症、要介護」になりにくい。



高齢者にとって、健康のためには「適度な継続的運動習慣の重要」と、「ウォーキングであっても無理し過ぎ」は、身体を悪くする事を分かりやすく解説されていた。





「腓骨神経麻痺」になって、「健康」のありがたさを知る。【3/3】

2015年11月09日 00時05分00秒 | 健康

▲<週に2~3回、「整形外科」に行く>

右足が、「腓骨神経麻痺」になって、一週間くらい経つと動き方にも慣れ、突然にヒックリ返るような事は無くなった。

右足の「リハビリと筋肉強化」のため、「スポーツセンター」通いを再開する。

右足の甲が上がらないので、一部トレーニング出来ないものがあるが、ほとんどやれる。

特に、「風呂」「サウナ」は、右足の冷えた部分に効いている感じがする(風呂で滑ってひっくり返らないように注意)。

6週間が経ち、まだピクリとも治らないが「アヒル歩き」も、身体に変な負担が掛らなくなってきた。

しかし車の運転は、急ブレーキの際タイミングが遅れるので、まだ乗れない。

1カ月たったが、治りが遅いので、「鍼灸師」を訪ねた。

鍼灸師は、足の痛い箇所を容赦なしに押し「激痛」を与え、信用させる。

状況を話しても、原因は「酒の飲み過ぎ」と「毎夜自宅で飲む泡盛の水割りが胃を冷やし神経が死んだ」「酒は当分止める事」と憎くたらしい事ばかり言う。

「針」「お灸」治療を1時間くらい受け、一日3回飲む漢方薬を一週間分渡される。

「数回来たら、治るよ」と軽く言うが、整形外科の10倍以上の治療&薬費用(この差は、悩む・・・)。



▲<「整形外科」に通う道に咲く「サンダンカ(スーパーキング)」>

「かかと」を支えにすると、足先が上がるようになって来たが、足裏をピッタリ付けたらまだ動かない状況・・・。

歩く際、自然に「足先が上がる」事が、こんなにも素晴らしい事を初めて知った。人間の身体は、うまく出来ている・・・。

3か月経つ年内には、治る事を信じて、治療に専念するしかないと思っている。

※日常生活では、外も歩いて映画を観に行ったり、普通に生活をしていますので、ご心配ないように願います。

「腓骨神経麻痺」になって、「健康」のありがたさを知る。【2/3】

2015年11月08日 00時05分00秒 | 健康

▲<自宅近くの「整形外科」へ、普通5分の所へ10分かけて歩く・・・>

沖縄に帰った翌月曜日、妻に車で久茂地まで送ってもらい、顧問先の会社に出て午前中仕事をした。

病名が解らないので午後、自宅近くの「整形外科」に行く。

診察では、「脊髄圧搾」または、「腓骨神経麻痺」のどちらかだと言われる。

念のため、「腰脊髄」のレントゲンを撮るが、原因ではない状態だった。

【腓骨神経麻痺】とは、足~足先の神経が何らかの原因で、止まり働かなくなる症状(腕にも出るらしい)。※詳しい説明は、【】をクリックされたし。

酒を飲んで、うたたね寝した時に足が「冷え」「圧迫」した事が原因らしい・・・。

上手く行ければ、「薬」を飲み「リハビリ」を続ていれば大体3カ月くらいで元に戻るらしい

「上手く行かなければ一生その状態」と、人の足と思って、医者は勝手な事を言う。


▲<「整形外科」へ行く途中の風景>

歩く事は出来るのだが、「右足下肢が痺れて冷たい」「右足の甲が上がらない」、右足が「アヒル歩き」になる。

油断すると、「右足が外側に反り」ひっくり返る(二次災害になるのでそれだけは避けたい)。

馴れない歩き方で、右側片方に力が掛るので「腰痛」になった。

整形外科で、「リハビリ」「電気」「温熱」をしてもらったら、何とか「腰痛」は無くなった(整形外科に週2回治療に、今も通う)。

【次回に続く・・・】

身体が不自由になって、「健康」のありがたさを知る。【1/3】

2015年11月07日 11時00分00秒 | 健康

▲<9月26日の昼、実家に帰って近所を元気に歩き回って撮影してた「彼岸花」>

私事で恐縮ですが、9月27日~「右足が不自由」になっています。

9月26日の夜、郷里で「ミニ同窓会」があり、楽しい酒を飲んで23時頃、実家に帰宅。

テレビを見て、少しうたた寝をして、起き上がった時「右足が痺れていた」

階段を気を付けて上がり、布団に入りそのまま寝た。

朝起きたら、「右足が変?!」

立ち上がろうとしたら、「右足が外側に反りひっくり返る!」

「脳梗塞か?」と思い、自分で確認するが、「右足」以外は大丈夫だった。

手すりを持てば、階段は自力で降りられた。

靴を履けば、「右足甲が力を入れても上がらない」ので、歩いていると「つま先が引っ掛かる」「右足を引きずる」、油断すると「右足が捻挫」のような状況になる

日曜日の朝、奈良の実家から、注意して自力で歩いて、電車を乗り継ぎ、「関西空港」から沖縄の自宅に戻った。

自宅でも、スリッパを履けば、室内の少しの段差で「つまづく」ので、裸足で過ごした

【次回に続く・・・】

「免疫力」(6)「幸せ力」 後編

2015年10月20日 00時05分00秒 | 健康

▲<太陽の下で、映える「アリアケカズラ」>

◎「免疫力」(6) 後編です・・・。

●その他の神経物質
神経伝達物質には、とても多くの種類があります。現在、確認されているだけでも、百数十種類にのぼります。その中で、特に有名なのが、「アドレナリン」です。スポーツ選手などのインタビューで「アドレナリンが出てきて、好記録に繋がった」というようなコメントを聞く事がありますね。「アドレナリン」には脳を覚醒させる作用や、集中力を高める効果があると言われています。


▲<鳥の頭のように見える「ゴクラクチョウ」の花>

●ドーパミンは、幸せを記憶する
2000年にノーベル医学生理学賞を受賞した、イギリスのA・カールソン博士は「ドーパミン」が脳の中の神経伝達物質である事を実証しました。博士の研究発表により、「ドーパミン」が「幸せを記憶する」物質である事が、広く知られるようになった。
例えば、私達は日常生活の中で、特に意識する事なく、仕事や勉強あるいは家事などをしています。「さあ、今日は絶対に仕事をするぞ!誰が何と言おうと、自分は仕事をするんだ!」と、改めて決意したりはしないはずです。「それは、習慣だから、働く事が習慣になっているから」と思うかも知れませんが、それだけでは正解とは言えません。人間が習慣として行動を続けるためには、そこに大きな「理由付け」が必要となります。
これに該当するのが、意欲や向上心といった要素です。仕事を続ける事で、一定の金銭が得られます。さらに、名誉や周囲からの尊敬を得る事もある。また、仕事を通じて実現出来る、社会参加や他人とのコミュニケーションも、生きて行く上で欠かせないモチベーションのひとつです。このような報酬が、働く意欲の源泉になっています。
この「意欲」をコントロールしているのが、脳であり、「ドーパミン」です。「ドーパミン」は、歓喜や快楽、興奮を脳に伝える働きをしています。これらは「幸せ感」に欠かせない要素で、これらが高まれば「幸せ感」も増幅します。
働く事によって歓喜や快楽を得られるからこそ、私達は毎日、仕事に精を出すのです。そして、その先に見据える夢や希望を実現させるためには、より一層の「ドーパミン」の働きが欠かせません。


▲<燃えるように咲く「鳳凰木」>

●「セロトニン」が、不足すると
誰にでも、不遇な時や不運な時があります。そんな逆境の時、気持ちを奮い立たせ、やる気を起こしてくれるのが「セロトニン」です。いわば不遇を蹴散らしてくれる「元気の素」、貴重で有り難い「幸せ物質」の代表格です。この「セロトニン」が不足すると、怒りやすくなり、時間が経過してもそれを抑えられなくなる事が解っています。少し前から若者の間で、怒る事を「キレる」と表現するようになりました。最近では中年層にまで、この言葉が浸透してきた印象を受けます。人々が「キレやすくなった」と良く言われますが、「セロトニン」減少の影響で、感情や体をコントロール出来なくなっている事もひとつの原因ではないでしょうか。


▲<「オオバナソウシンカ」>

●腸の中の必要悪
腸の話に戻りましょう。腸内細菌には、「善玉菌」「悪玉菌」という分類がありますが、「悪玉菌」を「悪」と決め付ける事には少々問題があります。なぜなら、「善玉菌」をきちんと働かせるためには、「悪玉菌」の存在が必要だからです。実は、「悪玉菌」を全部無くしてしまうと、「善玉菌」は働きません。それを解っているからこそ、腸は「悪玉菌」を受け入れるのでしょう。本当に悪い菌に対しては、腸は激しい反応を示します。例えばコレラ菌が入って来たら、わっと粘液を出して追い出そうとします。「悪玉菌」が増え過ぎると体調が少し崩れるのですが、それでも「悪玉菌」は必要なのです。


▲<「紫色」が、美しい「タイワンレンギョウ」>

「免疫力」の話は、この項で終了します。

参考文献:『腸内革命 - 腸は、第二の脳である』藤田 紘一郎 著(海竜社)より、抜粋

「免疫力」 (6)「幸せ力」 前編

2015年10月19日 00時05分00秒 | 健康

▲<沖縄の県花「デイゴ」>

●腸は第二の脳
昨今の「脳科学」「脳トレ」ブームにより、脳内で分泌される神経伝達物質が、私達の「意欲」「充実感」「幸福感」に影響を与えている事は、広く知られるようになってきました。さらに、最近の研究では、それらの物質を脳内に増やすには、「腸内環境を整える事が必要不可欠」だと解った。そのため、 「腸は第二の脳」と言われます。腸にその大切な物質を造る上で、「善玉菌」、「悪玉菌」をバランス良く機能させないなと、神経伝達物質である「セロトニン」を十分に造り出せない。


▲<「パッションフルーツ」の花(時計草)>

●「幸せは」、腸で決まる
人生が「幸せ」である事は、誰もが願う事です。「幸せ」は、私達が生きる上で究極の目標です。その「幸せ」を左右しているのが「腸」だと言ったら、驚かれるでしょうか。にわかには、信じられないかも知れません。けれども、腸内の環境が「幸せ」に大きく関与している事が、研究によって明らかになったのです。


▲<凄くいい香りがする「タンカン」の花>

●キーワードは、「幸せ物質」
近年、人間の「幸せ」を考える上で、ある大きな変化がありました。それは、脳科学の発達にともなって登場した「幸せ物質」という観点です。 「幸せ」の概念を解き明かすカギとして、「セロトニン」「ドーパミン」等の通称「幸せ物質」が脚光を浴びています。


▲<「ドラゴンフルーツ」の花(月下美人と同じく夜に咲く)>

●「幸せ物質」の作用
「幸せ物質」とは、脳の中にある「セロトニン」や「ドーパミン」といった、一部の神経伝達物質を指します。どちらも脳内で分泌されるホルモンの一種で「セロトニン」はセロトニン神経から、「ドーパミン」はドーパミン神経から、それぞれ分泌されます。これらの物質が正常に分泌されていれば、人間は前向きな気持ちを保てる事が解っています。幸福だと実感し、長生きする事が出来ます。一方、「幸せ物質」が乏しくなると、気分は沈みがちになります。楽しく生きるのが難しくなり、時には、生きて行く事に希望を見出せなくなってしまいます


▲<おもろまち駅前にある「トックリキワタ」の原木(この木から沖縄県下に拡がった)>

●腸は、「幸せ物質」の工場
そんな「幸せ物質」の原料は、実は腸の中で作られています。 例えば「セロトニン」は、食べ物の中に含まれる「トリプトファン」というたんぱく質から合成されます。ところが、いくら食事から「トリプトファン」をたくさん摂っても、腸内細菌が少なければ「セロトニン」は増えないのです。脳という、知性やコミュニケーションを司る組織と、主に食物の消化・吸収を行っている腸が、「幸せ」という概念のもとでリンクしていたとは、非常に興味深いです。気持ちを昂ぶらせ、常に健康で幸せに生きるためには、腸内の環境を整えて、 腸内細菌を増やす事が何よりも大切です。そうすれば、脳に「幸せ物質」を豊富に送り込む事が出来、その結果、幸せな長生きも可能になります。【後編に続く】

参考文献:『腸内革命 - 腸は、第二の脳である』藤田 紘一郎 著(海竜社)より、抜粋

免疫力(5)

2015年10月11日 00時05分00秒 | 健康

▲<民家の庭先に咲く「月桃」の花>

●マクガバンレポート
理想的な食生活のあり方で、参考になるのが、『アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書』(通称:『マクガバンレポート』)です。マクガバンレポートとは、1977年に米国で報告された、食事と慢性疾患の因果関係についての研究結果で、米国内に、あまりに多い「心臓病」や「がん」の疾病を国民的課題とみなし医療改革を掲げ、上院に設置した「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」で、7年に渡って調査研究した。ジョージ.S.マクガバン委員長の名前に由来したレポートです。

この中で、「ガン」「心臓病」「脳卒中」などの生活習慣病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした“食源病”であり、薬では治らないと指摘し、食事や栄養の摂り方と病気の関連が初めて公式の場で明らかにされた。

これをきっかけに米国では、「肉食中心の食生活が見直され」、健康増進のサプリメントを法的に整備し、予防医学にも真剣に取り組み、この活動で「ガン死亡者数が抑えられ」、医療費の大幅削減が出来た


▲<ゴルフ場の柵に咲く「カエンボク」>

●増えている大腸がん
今日、日本の死亡理由をみると、「ガン」「心臓病」が1位、2位を占めている。なかでも、「大腸がん」の増加は著しいものがある。これは、現在日本人が「高たんぱく」「高脂質な食品」の摂取過多といえる「欧米型食生活」が、原因であると考えられる。

●理想の食事とは?
マクガバンレポートの中で「理想食」として挙げられているのが、元禄時代以前の日本の食事なのです。つまり、一切の添加物を排し、精白していない穀類を主食とし、季節の野菜や海草、小さい魚介類を摂る食事の事です。

けれども現実には、この「理想」に近づくのは極めて難しいと言わざるを得ません。私達のお腹に棲んでいる「腸内細菌」は、共に人生を歩んでいるパートナーのようなものです。このパートナーと共に健康でいたいのですが、「乱れがちな食事内容」「不規則な生活」「過度のストレス」など、私達の身の回りには健康を脅かす要因があふれ、腸内細菌のバランスも敏感にその影響を受けています。

でも、自分の健康は自分で守る他ありません!健康な毎日を送るために、もう一度、自分の大切なパートナーである「腸内細菌」に目を向けて、自分自身の「腸内細菌」と上手に付き合って行く事が大切なのです。


▲<道路脇の花>

●便秘と腸内細菌のバランス
便秘の悩みを抱える女性が多いと言われます。便秘による不快感も嫌なものですが、便秘によって「腸内細菌」のバランスが「悪玉菌」優勢になると、様々な病気を引き起こす原因になります。

便秘になると、腸内で便が滞留する時間が長くなり、「悪玉菌」が出す有害物質が吸収されやすくなります。「悪玉菌」が多くなると、腸の蠕動運動が停滞し、悪臭を持ったガスが発生し、「ガン」や「生活習慣病」に罹るキッカケを生みます。顔に出来る吹き出物も、腸にたまった有害物質が原因です。

逆に、「腸内細菌」のバランスが「善玉菌」優勢になっていれば、腸内の乳酸菌により乳酸が生産され、乳酸により腸が適度に刺激を受けて蠕動運動が活発になり、排便が促され、便が速やかに排泄される事で有害物質の吸収がされにくくなります。


▲<住宅庭に咲く「クチナシ」の花(沖縄の方言で「カジマヤー」(風車)と呼ぶ>

●腸内細菌のバランスを良好に保つためには
腸内菌の多くが、「日和見菌」と呼ばれる中間菌です。「日和見菌」は、名前の通り、腸内において「悪玉菌」が優勢であれば「悪玉菌」の味方に付き、「善玉菌」が優勢であれば「善玉菌」の味方に付くどっちつかずの存在です。

腸内では「善玉菌」と「悪玉菌」が常にバランスを取り合っていますが、「善玉菌」が多いと腸の調子は良く、本来持っている高い免疫力を維持出来ている状態と言えます。逆に、「悪玉菌」が多くなると腸の動きは悪くなり、有毒物を含んだ便やガスが停滞して様々な病気を引き起こす原因になります。そこで、私達はいかにして「日和見菌」を「善玉菌」の味方にしておくかが重要です。

自分の腸は「善玉菌」優勢なのか、または「悪玉菌」優勢なのか、排泄される便から判断しましょう。便の色や状態を見て、自分の腸内環境がどうなっているかを把握する事は自己の健康管理において有効です。便の色、形、ニオイからの考察について詳しく見る。もし、不健康な便が続くようであれば、乳酸菌の摂取量を増やすなどして「善玉菌」を増やし、食生活や生活環境を見直す。


▲<御嶽に咲く「イッペー」の花>

ちなみに、肉好きな人は便もオナラも臭いと言われます。肉は「悪玉菌」の大好物ですので、肉中心の食事に偏っている人の腸内は「悪玉菌」が優勢の場合が多い。すると、オナラは臭くなり、便も黒ずんで臭いもきつくなります。肉を食べたら、「善玉菌」のエサになる「乳酸菌類」、「食物繊維」を摂取して、腸が老化してしまわないように気をつける。

しかし、「乳酸菌」が多く含まれる「ヨーグルト」は、「胃酸」で解けるので腸まで届かない事が多い。「朝ヨーグルト」をたくさん食べるより、胃で解けない「カプセル」入りの「乳酸菌」を飲む方が効果的だと言われている。

※この項は、株式会社光栄科学研究所HPを参考にして、「朝のヨーグルト」については、私の見解を加えている。

免疫力(4)

2015年10月10日 00時05分00秒 | 健康

▲<沖縄では、年中咲いている「ブーゲンビレア」が美しい>

繰り返になりますが、驚く事に私達の腸内にはたくさんの細菌が住みついています(その数は1000種類以上、個数は約1000兆個)。特に大腸には、これら多種多様な腸内菌が種類ごとにまとまりを作ってびっしりと腸内に壁面を作って生息している。まるで植物が群れている花畑のようと例えられ、「腸内フローラ」(腸内細菌叢)と呼ばれる。

「腸内フローラ」の種類は、人がそれぞれ顔や個性が異なるように、その人その人でまったく違う。

また、「腸内フローラ」の状態は「生活習慣」「年齢」「ストレス」によって変化する。

健康な人の腸内では、「善玉菌」が「悪玉菌」を抑える形で、「腸内フローラ」が一定のバランスが維持され、逆に、何らかの原因で「悪玉菌」が優勢になってしまうと、腸内腐敗が進んで「アンモニア」「フェノール」「インドール」など、人の健康に有害な物質が増える。

これらの有害物質が、臭い「オナラ」の原因になり、もっと酷い時には、有害物質が腸管から吸収され、やがて「肝臓」「心臓」「腎臓」などにも負担を与え、「老化」を促進させたり、「がん」を始め様々な「生活習慣病」の原因になる

●腸内フローラの変化



▲<赤ちゃんの時 ヒトは母体にいる時は、無菌状態ですが…>


▲<年齢を重ねて行くと・・・ヒトは徐々に「悪玉菌」との関わりが深くなり、やがて…>
「悪玉菌」の代表であるウェルシュ菌などが増加し、老年期にはビフィズス菌が減少してしまう。

また、若い人でも、「腸内細菌叢」バランスを崩す生活をしていると、老年期を待たずに様々な支障を招く。
よって、何歳であっても、「腸内フローラ」を「悪玉菌」優勢にするのは良くない。

●悪玉菌が増える原因
「悪玉菌」が増える原因は、次のような条件であると考えられる。
1.食生活の乱れ:欧米型の食生活(高たんぱく、高脂質)
2.加齢:年齢を重ねる(老化)につれ、善玉菌が減少
3.ストレス:僅かなストレスでも善玉菌は敏感に減少しやすい
4.抗生物質・薬物の服用:菌叢バランスの乱れ

「悪玉菌」は、誰でも年齢と共に増加し、主にたんぱく質を分解して人の健康に対し有害な物質を作り出す。
たんぱく質は、「悪玉菌」の絶好の餌で、小腸で消化吸収出来なかった栄養素を「悪玉菌」が食べ、「悪玉菌」を増殖。

●主な有害物
インドール、スカトール、アミン、アンモニア、硫化水素、二次胆汁酸、その他。胆汁酸を除き、便のいやな臭い成分(アミン、二次胆汁酸は発がん性物質)。するとインドール、スカトール、アンモニア、アミン、硫化水素等の有害物質が盛んに作られる。
これらの物質が腸から吸収されると、少しずつ体内に蓄積され、健康を害するリスクは高まり、長い年月を経て生活習慣病の発症に繋がる。
また「便秘」になると、腸内に「悪玉菌」の餌となる食べ物のカスが、停滞し、さらに有害物質の吸収を増幅させる。「極力」便秘にならないよう、常に努力が必要だ。



(続く・・・)
※参考資料:株式会社光栄科学研究所HPによる

免疫力(3)

2015年10月09日 00時05分00秒 | 健康

▲<我が家のベランダから見える空の「雲」>

人間の腸内には、全身の「細胞(約37兆個)」よりはるかに多い数の「細菌(約1000兆個)」が住み、日々増殖を繰り返している。

「腸内細菌叢(そう)は、「花畑のよう」なので「腸内フローラル」と呼ばれ、その数は1000兆個以上、1000種類以上に及ぶ。

この「腸内フローラル」が、下痢や便秘などの便通異常だけでなく、身体全体の健康状態まで関係する事が最近の研究で解ってきた。


「腸内フローラル」は、大きく分けると、「ビフィズス菌」など、体に良い働きをする「善玉菌」他。ブドウ球菌などの「悪玉菌」と、連鎖球菌など身体が弱った時に悪さをする「日和見菌」に分かれる。

健康な人と、腸や身体に病気がある人とでは、これらのバランスや種類の多さなどに違いがある事が解ってきた・・・。

近年、健康な人の「腸内細菌」を患者の体内に「移植」して「腸炎」を治す治療が試みられている(薬では3割程度の治癒率が、移植では9割以上の治癒率)。

移植する細菌のもとは、患者の家族から提供された便で、移植する前に、「血液検査」や「感染症」や「寄生虫」などの問題が無い事を確かめてから移植する。



「腸内細菌」が変わると、「免疫の働き」にも影響がおよび、異常な細菌の働きを改善させる。

「腸内細菌叢」を良いバランスにする事が病気予防に繋がるので、普段から「腸」に良い食事を心掛ける事が重要だ

「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などの「善玉菌」は、「ヨーグルト」や「発酵食品」などに多く、腸内で増えると、免疫力は増加する。

腸内で、「善玉菌」のエサになる食品には、「オリゴ糖」や「植物繊維」で、特に、「水溶性食物繊維」を分解して作られる成分が注目されている。

「水溶性食物繊維」が、多く含まれる食べ物には、「アボカド」、「オクラ」、「きのこ類」、「海藻類」、「こんにゃく」、「やまいも」、「ごぼう」、「納豆」などがあります。また、ネバネバした性質のある「オクラ」、「納豆」、「やまいも」、特にきのこ類の「なめこ」や海藻類の「めかぶ」などは、糖分が吸収されるのを抑える働きがあると言われている。



※参考資料:日経新聞7月19日「体内菌ミクロの医師団」、8月1日「腸内細菌で体が変わる?」

免疫力(2)

2015年10月08日 00時05分00秒 | 健康

▲<「那覇空港」の夕陽(以下同じ)>

約40億年前に、地球上に最初の生命が生まれた。

生物が、最初に持った臓器は「腸」だった。

その「腔腸(こうちょう)動物」の腸の中に、神経細胞が生まれた。

「腔腸動物」には、「脳」は無いが、神経細胞を持つ事によって、「腸」は、「脳」の役割をしていた

地球上生物は、この「腔腸動物」をもとに、その後、多岐に進化して行った・・・。



地球上生物が、「脳」を獲得したのは、約5億年前の事です。

地球上生物は、歴史上8~9割もの間、脳を持たずに生き、進化の歴史は、腸を中心に行われてきたのです。

我々人間は、気の遠くなる時間を積み重ねて進化してきた生物の一種です。



その生物の免疫の場としての「腸」には、驚くほどのたくさんの細菌が住みついています。

人間の腸には、1000種類以上、その数は1000兆個以上の細菌が生息していると言われます。

重さにすれば、1~2キログラムになるらしい。



この「腸内細菌」が、私達の「免疫力」を高め、生きる力を育んでいる。

「腸」には、身体全体の約70%もの免疫細胞が集まり、身体全体の免疫システムを支えている。

「腸内細菌」のバランスが崩れると、「腸」の病気だけでなく、様々な病気の原因になる

「肥満」や「アレルギー」、「肝臓がん」、「糖尿病」、「動脈硬化」、などの関係も指摘されている。

身体の病気だけでなく、「心」の状態にも、深く関与しているらしい事も解ってきた。



※参考資料:藤田紘一郎「できる男はウンコがデカい」

「免疫力」(1)

2015年10月06日 12時00分00秒 | 健康

▲<我が家のベランダから見える「那覇空港」の夕陽>

「免疫力」が、低下すると人間の体によくない事が起きる事が良く言われます。

その要因は、「ストレスホルモン」(コルチゾールやノアアドレナリン)が発生すると、免疫細胞の機能を押さえるからです。

以下の要因がある人は要注意。

①就寝時間が日によって違う
②一年に3回以上風邪を引く
③ストレスを感じやすい
④落ち込みやすい
⑤発酵食品をあまり食べない
⑥最近笑う事が少ない
⑦平熱が36.5度以下だ
⑧冷え性である



▲<豊見城市「豊崎美らSANビーチ」の夕陽>

免疫力を保つには、「腸内環境が重要」と言われる

「小腸」は、最大の「免疫器官」だからです。

日頃から心掛ける事、身体を冷やすな! 37度以下で免疫が下がり、病原体が活性化する。「風呂に入る」「温かい食べ物を食べる」事では、免疫力はUPしない。それよりも「筋肉を付ける」方が有効。身体が熱を作りやすくなる。筋肉の70%が下半身にあるので、下半身に筋肉を付ける。下半身に筋肉を付けるには、スクワットが有効。スクワットは、膝がつま先より前に出さず、45度の角度を保つ。

ウソホント?
①「大仕事の後ホッとすると免疫力が下がる」(緊張感は免疫力UPに有効)
②「潔癖症は、免疫力が下がる」
③「笑うと免疫力が上がる」(笑うとNK細胞が15→50%に増えた。セロトニンやβ‐エンドルフィンなどのホルモンが出る)


▲<「那覇空港」の夕陽>

TV「駆け込みドクター」2015.1.19 より