豊見城市 民俗文化財巡り(20)『嘉数地区』③

2008年01月30日 00時05分02秒 | 沖縄現地情報

▲<民家の垣根から飛び出ていたカニステル。果肉の味は、焼き芋か蒸しカボチャらしい。>

嘉数地区の一番北にある小規模団地の公園に「イリカンガー」が、豊見城市教育委員会の地図にあったので行ってみたが、小さな公園をくまなく探しても気配すらない。
団地住民の方に聞いたら、北側斜面の下へ降りるとあるようだと教えてくれた。
ありました。時間にして、約5分位だが少し怖い壊れかけたコンクリート製の坂道を、足元に力を入れて降りて行くと、坂道途中の踊り場のような所に「イリカンガー」がありました。
岩肌を伝って綺麗な水が途切れずに降りそそぐ小さな滝でした。
滝壷の水は綺麗に澄んでいました。
最初は、降りて行く事をためらいましたが、勇気を出して降りて良かった。
いい物を拝見させて頂きました。




最後の探索は、嘉数地区東端のバス通りからワンブロック南に入った、賃貸アパートの合同駐車場の一角に「イナンガー」がありました。(教育委員会の名称は、マーダーガー(アガリガー)でしたが。
こちらは水はありませんが、住宅街の中に一区画を確保して、美しく整備されていました(長堂地区から移設したようです)。
駐車場の西側道路面の真ん中を占めているのは、この地域でも重要視されている事が推測できます。


※おまけです。ある家の庭に亀の置物と思って見て、それにしても良く出来ているなと少し見ていたら、動いた!! 庭の芝生を必死に食べていた。庭で放し飼いされている陸ガメでした(全長約1m)。


嘉数地区は、豊見城ニュータウンの整備された中にあり(グランドデザインがしっかりした大規模ニュータウンです)、各住宅が花を植えて美しく住んでいました。
時間の経過はずいぶん経っていると思うが、住んでいる人達の人柄が出ているような、落ち着いた那覇のベットタウンです。
ここなら、県外からの移住者も住めるのではないかと思えるような街並でした。

⇒これで、「嘉数地区」は終了です。