▲<雌綱と雄綱の曳き寄せ作業>
今年も10月110日に、「那覇大綱曳」が、開催されました!
600年前の琉球王朝時代、安里~若狭まで「長虹堤」という橋を造った造成記念の「お祝いの綱挽き」です(沖縄県の綱引きは、豊年祈願や豊漁祈願です。だから沖縄では珍しい御祝いの綱引きなのです)。
もう一つは、「沖縄大空襲」の10月10日、「平和祈願」の意味があります。
那覇の大綱は、全長200m、高さ1.58m、総重量40tでギネス認定された世界一の大綱です。
大綱の制作費は、6,000万円くらいかかるもので、本綱は保管して20年近く使用しているらしい。化粧綱(引っ張る綱)のみ、毎年新しく創ります。
でも、化粧綱だけで15名の人が、2カ月かけて作製する。
▲<当日の15時前まで、大綱(雄綱)は、久茂地交差点の国道58号線のセンターコンクリートのあった所に、置かれている>
今年は、女綱(西)と雄綱(東)の「綱寄せ」に随分時間が掛り、スタートもが、15時15分のところ、6時近くになった。
それまでの、約1時間私は雄綱の最前部にいたが、進行が遅れて、人の熱気で蒸し返っている中にいた。
▲<15時、パトカーのサイレントをスタートに、国道58線の交通が遮断され全6車線が綱曳きの会場と変わる>
久茂地の交差点は、代表旗頭の「ガーエー」や「空手演舞」が終わると、最高に盛り上がる雌綱と雄綱の「綱寄せ」が始まる。
人力で綱を寄せ合いを行うのだが、ロープや化粧綱を前に曳いて大綱を手繰り寄せるこれがひと仕事だ(結合部分の下だけに台車が入っているがなかなか動かない)。
今度は、人の力で重さ365㎏の「カヌチ棒」を結合部分に差し込む力仕事を行う。
私は、これが一番好きなので、毎年最前列で観るの楽しみにしている(プロのカメラマンを筆頭に我々の様な者が世話役の作業の妨げになっているのだ)。
▲<「カヌチ棒」が入ると一斉に歓声がある>
「カヌチ棒」入れが成功した後にも儀式がある。スタート前に行われる琉球王府武士の「ガーエー」の古式様式が面白い(外人が特に喜ぶ)。
儀式がすべて終われば、いよいよ大綱挽が始まる(結果は、10月10日のブログで報告済みなので省略)。今年は、5分くらい曳いたが、翌日身体が痛い。
▲<これが「カヌチ棒」だ。直径43㎝、重さ365kの紫檀で創られている>